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第40話 Poison

硬い声でロザリタ詰問した。


「薬の、保管庫の場所を教えなさい」

「どこで聞いてきたのか知らないけれど、先生がこんなバカにうって出るなんて、ジェシカさんは何を……」

「アナタに彼女に文句を言う資格はない!!」


ロザリタが柳眉を逆立てた。


「こんなことになっているのは、全部アナタのせいでしょ?! だから、責任をとって! 持っている薬を、すべて渡してもらう! 渡さないなら力ずくでも奪わうから」


言い放って撃鉄を起こしたロザリタに、エルは笑った。


「いいよ」

「え?」

「僕を殺していい。死にたくないと言ったけど、先生に殺されることに文句は無い、キミの命だっていっただろ?」

鼓膜の内側に、いつか聞いた鼓動がよみがえってくる。


動揺を隠せないロザリタにエルはいつもの笑顔をむけた。


「僕を殺せば、将来的な先生の仕事も減るんじゃないかな」


これからもエルは生きている限り人を殺し続けるだろう。

そして、ロザリタは助け続けるのだ。


「ふざけないで、私はアナタの言葉には従わない。それは毒よ、解毒の方法が無い猛毒。そうやってアナタは多くの人をひどいめにあわせてきたんでしょう」

「ローズ、薬も毒も同じモノだってキミは知っているだろう。どちらに転ぶかは飲んだヤツ次第だ」


エルが肩をすくめると傷口から涙のように血が滴った。


「僕の名前を呼んでくれないキミは僕にとって毒だ」


エルは緩慢な仕草でジャケットから銃を抜きロザリタに向けた。


「苦しませないでくれ」

「やめて、エル!」


 叫びながら、指が引き金をひいた。

 

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