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なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!  作者: 日向ぼっこ
2章.冒険者編

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17話.初めての依頼

 冒険者ギルドに到着したクロムは、昨日と打って変わり活気に溢れていることに若干の戸惑いを隠せなかった。


「誰もいなかった昨日とは大違いだなぁ……

 でもまぁ、とりあえずは手頃な依頼がないかを探さないと……」


 クロムはギルド内でもっとも人の集まっている場所に依頼が張り出されているのを見つけた。

 そしてその人垣をかき分けて張り出されている依頼の前に到着したクロムは、どんな依頼がでているのかを確認するのであった。


 張り出されている依頼は人探しから魔物討伐まで多種多様なものが並んでおり、どれが初依頼にふさわしいのかを決めかねていた。

 やがて全ての依頼書に<対象ランク>という項目が書かれていることを発見したクロムは、昨日スズがした冒険者の説明の中に自分の冒険者ランクの1つ上~1つ下までのものが受注できるというものがあったことを思い出したのであった。


 クロムはFランク向けの<薬草回収>の依頼書を手に取り、カウンターの列に並んだ。

 しばらくするとクロムの順番となり、昨日と同じくスズが担当してくれることになった。


「あ、クロムさん。おはようございます。

 今日は…… さっそく依頼探しですね?

 お持ち頂いた依頼は…… 

 初心者冒険者さん向けの依頼ですから、初依頼にはちょうどいいかもしれませんね」


「何事も基本が大事ですからね。

 この依頼は、依頼書に貼られている写真? の薬草を集めてくればいいのですよね?」


 クロムはいかにもファンタジーな街並であり文明レベルは中世レベルのように感じていたこの世界に写真があることに驚いていた。

 しかしそんなことは微塵もみせないように平静を装いながらスズに尋ねるのであった。


「はい、その薬草を20本お願いします。

 それ以上でも買取はしますので、無理のない範囲で頑張ってくださいね」


 スズからおススメの薬草の生息地を教えてもらったクロムは、さっそく採集に向かうこととした。

 その生息地は昨日出てきた洞くつとルインの丁度中間地点に位置する小さな森であるらしい。

 街から近場に存在する森なので歩き出して10分程度で目的の森に到着していた。


「ナビ、この森にも危ない魔物とかいるのか?」


『この森には魔物はウサギくらいしかいないわよ。

 完全な初心者冒険者向けの森ってところね』


「街近郊の森は弱い魔物のみか…… 

 いろんなところでゲームっぽさを感じる世界だな。

 なら、ちゃちゃっと薬草探して採集していくか♪」


 クロムは鼻歌を歌いながら森に入っていくが出会う魔物はナビの言う通りのウサギのみであった。

 見かけた瞬間に瞬殺を繰り返しつつ、森の中を探索すると少しひらけた空間を発見した。

 そこは森の中にありながら太陽の光が差し込む場所であり、依頼書で見た薬草が大量に群生している場所であった。


「あまりにも簡単に大量の薬草を発見しちゃったけど……

 こういうものなのか?」


『最下級の依頼だから誰もやらないうちに群生でもしたんじゃない?』


「そういうものなのかね?

 薬草って定期的に需要があるものな気がするけどな」


『さぁ? 僕はそこまで知らないよ』


「そりゃそうだな」


 辺り一面に広がる薬草をクロムは手あたり次第採集し始めた。

 採ってはストレージに突っ込んでいくという作業を繰り返し、1時間ほどでこの群生地の薬草を採り尽くしてしまった。


『採り尽くしたらもうここに生えなくなるんじゃないの?』


「あ……

 なんか途中から楽しくなってついつい……」


『はぁ……

 もう後の祭りだし、そのままギルドにもっていけばいいんじゃない?』


「そ、そうだな……」


 ナビの指摘にバツが悪そうにしているクロムであったが、今更どうにかできることでもないため、とりあえずギルドに報告するためにルインへと帰るのであった。

 ギルドに到着したクロムは、先ほどとは違いかなり混雑が収まっていることにほっとしながら、スズの元へと向かった。


「あ、クロムさん。

 おかえりなさい、早かったですね」


「なんかあっさりと終わってしまって拍子抜けというか……」


「あははは、Fランクの依頼ですからそんなものですよ。

 でも見たところ薬草をお持ちでないようですけど……

 ひょっとしてマジックバックをお持ちなのですか?」


 この世界には一定の質量までを収納できるマジックバックというものが存在しており、中級以上の冒険者には必需品であるらしい。


「残念ながら持っていませんけど、それと同じような効果の技能がありまして……」


「…… それって相当なレアな技能だと思うのですけど……

 昨日のギルドマスターとの試験といい、クロムさんって実はすごい人なのですか……?」


「昨日も言った通り記憶喪失ですからね、その辺は俺にもよくわからないんですよね。

 それより納品させてもらっていいですか?」


「あ、はい。

 では、そちらのスペースに出してもらっていいですか?」


 クロムが指示された場所に回収した薬草の半分ほどを出すと、山のように積まれた薬草を見たスズは呆気にとられるのであった。


「これで丁度半分くらいですね。

 残りもここに出してもいいですか??」


「え!!??

 えっと…… あちらの倉庫にお願いします」


 クロムがスズに指定された倉庫に残りの薬草全てを出すと、スズは顔を引きつらせていた。


「す、すごい量ですけど……

 どうやってこんなに……?」


「運よく薬草の群生地が見つかりましてね。

 これで依頼達成でしょうか?」


「も、もちろんです!!

 残りの分も買取させて頂きますね、実は薬草が不足していたのですごく助かります!!!」


 薬草不足はかなり深刻であったらしくスズからかなりの感謝をされたクロムは、何か誇らしい気持ちになりながらギルドを後にするのであった。



「面白かった!」

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