暴走
感想ありがたや~ありがたや~
オース公国は1000年続く歴史ある国である、しかしその1000年の歴史が今にも崩れそうになっていた、結婚間近の婚約者を奴隷にされて我を忘れる程ぶちギレた1人の司令官の怒りで.………‥
~公国首都 公城 謁見の間~
その日、外ははオース特有の1日嵐が吹くなか、謁見の間は勇者一同と公王による断罪の場になっていた
公王「ロードン侯爵、貴様はオースとオステア両国の仲を壊すだけではなく、オースの長き歴史を今日終わらせてしまう所であった、さらに賄賂・殺人・誘拐等の違法行為も確認されている、よって貴族位の剥奪、そして死刑を命じる…しかし一族は辺境の開拓を命じる、ロードン侯爵の取り巻きは辺境の開拓の補佐を命じる…余が許すまで余に顔を見せるな!」
ロードン「し、しかし我が王よ!私は国を思って.………‥」
公王「くどいわ!我が2番目の娘とメイドの家族を浚い、我が娘とメイドに夜這いをかけさせ、それに失敗したら勇者殿の婚約者を浚い脅すなどがか?それが国を思ってなら勘違いの度を越えておるぞ!.………‥本当に申し訳ない勇者殿達よ.………‥」
大和「.………‥.……何とか間に合ったので自分達は良いですが.………‥直哉が.……」
公王「.……何故勇者殿達は緊急用の転移陣を使ってまでこの国に完全武装で来たのだ?」
大和「.………‥こいつは、自分が部隊の中では1番弱いと言っていましたが…実際は1番強いのがこいつだと思います…」
大和はマツミの能力で封印されている直哉を見ながら言った
魔王「.…ヤマト殿、ナオヤは何者なのだ…」
大和「.………‥今から4年前…まだ自分達が同じ部隊になって間もない時です…あの時…太陽の反撃作戦…我が国に宣戦布告してきた二つの国々の戦争が終わり、あの化け物共が出現し、化け物共が人間を襲い始めて…世界は我が国に援助を求めました…それにより、世界同盟軍が設立されました…そして化け物共に対する最初で最大の反撃作戦が開始されました.………‥」
大和は昔のことを話始めた
~4年前 某国国境 太陽の反撃作戦~
『』=現在 「」=過去
大和『そこは襲いかかってくる化け物共からの最大の防衛ラインでした.………‥そして直哉の始めての戦場であり、直哉が始めて暴走した場所です.………‥』
そこはゾンビ共が生者達を食らわんと攻撃し、生者達が銃で迎え撃っていた場所だった
大和「右から来るぞ!直哉、機銃!」
ナオヤ「イエッサー!」
大和『あの時直哉は装甲車の機銃…あなた方で言うなら馬車に付けたバリスタから化け物共を攻撃していました.………‥そして暫くたったあとに、バカ共がやりやがったんだ!』
ナオヤ「?! 隊長!」
大和「どうした!」
ナオヤ「あ、あれ!」
大和「あいつらぁァァァァァ!!」
大和『そこには俺達に助けを求めたくせに少ししか後ろで戦わない連中が、俺達の国の兵士を塹壕から無理矢理外に出して、塹壕に入っている所だった.………‥』
大和「てめえら何やってんだ!」
兵士「ふ、ふん!お前らみたいな日帝よりも我々みたいな民族が生き残るべきなのだ!」
日本兵士「お前ら!、糞が!大丈夫か!今助けるぞ!」
日本兵士「た、助けてくれ!」
ナオヤ「こっちです!頑張ってください!.………‥あ、あーーー!」
大和『塹壕から無理矢理出された連中は化け物共に喰われた.………‥ときどき夢に出てくるよ、助けを求めながら死んでいった連中の顔が、今でも.………‥それからだろう、直哉が暴走し始めたのがな.………‥』
大和「糞がぁァァァ!大丈夫か直哉!」
ナオヤ「.………‥.………‥.………‥.………‥」
大和「な、直哉?」
ナオヤ「.………‥.………‥キエロ.………‥」
兵士「ふ、ふん!何がきえ「ダン!」ぐわぁぁぁ!」
日本兵士「お、おい」
ナオヤ「.………‥.………‥.………‥キエロ」
大和『そう言って化け物共の群れに飛び込んでいった、あの時の直哉は凄かった、襲いかかってくる化け物共を小銃と銃剣だけで無双していたんだ、俺達もただ見てただけじゃない、小銃で直哉の背中や脇に襲いかかってくる化け物共を狙撃していったんだ.………‥化け物共を殲滅し終わった直哉は気絶したんだよ、その時の記憶は無いらしい.………‥因みにその糞野郎共は軍法会議で強制労働になった、そして直哉を守るために直哉の戦果は軍事機密となった』
~現在に戻る~
全員『.………‥.………‥』
全員絶句していた
大和「これが直哉の秘密だ.………‥化け物退治の時は何とかしたが、次に暴走したらどうなるかわからない.………‥この事はくれぐれも直哉に秘密にしておいてくれ」
バタン
謁見の間の扉が開いた
衛兵「失礼します!フェニア様を保護いたしました!しかし.………‥」
魔王「.………‥どうした?」
衛兵「隷俗の首輪が外れません.……このままでは.………‥」
竜次郎「ワシが外そう、案内してくれ」
衛兵「ハッ!」
彼等は出ていった
グーイ「ご主人様.………‥」
ソラミ「くぅ~ん.………‥」
大和「今直哉の封印を解いたら暴走するでしょう.………‥どうやったら暴走を止められるか……なんせわざと暴走させてから化け物共の群れの中に放り込んで殲滅させる作戦をたてた糞共が出るくらいヤバイですからね.………‥あ、ちゃんとそんなこと考えたバカ共は粛清しましたからご安心を」
公王「.………‥何てことをしてくれたんだ.………‥うちのバカ共は!」
大和「.………‥誰だって愛する人の為なら何だってします.………‥仮に暴走が止まったとして、直哉が許すか.………‥婚約者を奴隷にされたら誰でも恨むでしょう」
公王「.………‥.………‥胃が痛い.………‥」
魔王「公王、お前はこの事は知らなかったんだな?」
公王「ええ、恐らくは勇者殿を引き込んで自分の手柄にしたかったんでしょう.………‥こんなことまでするとは思いませんでした.………‥」
魔王「そうか.………‥オステアとしてはもう2度とこんなことが無いようにしてくれれば良い.………‥」
公王「本当に申し訳ございません.………‥後は勇者殿にどうやって許してもらうか.………‥」
魔王「ナオヤよ.………‥我が娘をこんなに愛してくれてありがとう…本当にありがとう.………‥」
直哉は眠り続けている
ナオヤ「.………‥.………‥ふぇ…ニ…ア.………‥」




