語られる真実
次々と明らかになってゆく真実
「ま・・まさかそんな・・やっぱり新型悪魔を隠していたんだ・・」
私は新型悪魔の記録を眺めていった・・
すると・・
「ルシ・・フェル・・」
あの夢に出てきた悪魔の名だった。
他にも新種の悪魔の記録があった。
「形態を変える悪魔!?ヒト型の悪魔に私達を捕食する悪魔・・」
こんなこと・・なぜ今までに私に出動要請が無かったのかこれで説明がつく。
「私はフォークスに所属しているから、新種の悪魔達のことがばれるといけない
だから私にだけ出動要請がなかった、リリアスはなにかたくらんでいるに違いないだとすると・・」
その夜私は寝付けなかった
朝6時30分を知らせるアラームが鳴る。
「ん・・・ふわぁあ・・」
「ヘイラー朝食できてるよーあと仕事行く準備もー」
「え?私そんなこと頼んだ覚えは・・」
「だってあんた昨日の夜疲れきった様子だったし、私にまかせなさい」
「ハル・・ごめん・・ありがとう・・」
「行ってきます」
「あ、待ってヘイラ!」
「ん?なに?ハル」
「はい、これお守り」
「え・・なんで」
「昨日の帰りが遅かったのは何か調べてたからでしょ?」
「え?いや、報告書まとめ終わんなくて・・」
「嘘だね、本当はリリアスの機密データのコピーとかとってきたんじゃないの?」
「え・・はははっ・・わかっちゃったか・・」
「それに貴女とミリアさんの電話越しの会話聞いてたし・・なんとなーく危ないことしてるっての
わかったし、だからお守り、これ、ちゃんと私の気と魔力を込めといたから肌身離さず持ち歩いてなさいよ?」
「うん、いろいろアリがとね、行ってくるよ」
「行ってらっしゃーい」
ヘイラ・・私は覚えてる・・でも・・貴女は忘れちゃったの?
また・・貴女は苦しむことになる・・永遠に苦しみから解放されない・・
だから・・思い出して!
「ヘーイーラー!」
「え・・?」
「おっはよー!ヘイラ!」
するとカリナが私に抱きついてきた。
「ちょ・・カリナ邪魔!離れなさい!」
「えーいいじゃん!ずーっとこのまま永遠に私達は・・」
バコ!
私はカリナの頭を殴った。
「いったぁー!殴ること無いじゃん!」
「あんたが今変なこと言ったからでしょ?」
「先輩、おはようございますなのです!」
「おっはよーマーチェス」
「おっはー!」
「あれ?今日ずいぶん早くない?」
「はい、今日は私達が研究していることについての報告会があって準備のため早いんです」
「なるほどねー」
「確かマーチェスって魔法元素について研究してうんだよね」
「はい、そうです、魔法元素は今から約27年前にマリアナ国で発見されました・・でも
私はそうじゃないと思うんです」
「そうじゃないって・・どういう事?」
「別の国とかで発見されてそれを持ち出した奴がいるーとかか?」
「いや、そんなもんじゃないと思うんです、魔法元素・・マナは人工的に作られたものなんじゃないかと
思うんです、おかしいんですよ・・数値が・・他の国で発見されているマナの数値を調べてたところ・・構成成分や、分子の値、分裂など全て一致しているんですけどマナが構成された環境が違いすぎるんです」