前日の祭り
8月3日夏祭りの日
「しおたん~焼き鳥たべる?」
「ひかちゃん・・・それ何本?」
「あ、ごめん。25本買ったんだけどもう15本食べちゃったからあと10本しかないんだ」
「に、25本!?」
「あーうん、ポテトもいっぱい買ったよ?」
光はしおたんともに夏祭りに来ていた。
戦争なんてのはとうに終わっていて地区は違ってもしおたんとなんら関係なく関わることは普通だった。
「くじ引き行こー」
「え、ちょ、ひかちゃん早い!」
「え?」
「ペースが・・・」
「ごめーん」
空はもう薄暗くなっていたが町のどんちゃんさわぎのせいか少し明るく見えた。
町はお店が立ち並びどんどんちゃんちゃんどんちゃん騒ぎ。
光としおりは町を片っ端から歩き回っていた。
「しおたんは次どこ行きたいの?」
「ちょ、ちょっと休憩」
「・・・確かに疲れたね」
光は今までの疲れ”1時間以上歩き回っていたせい”がどっと出たのか顔色を悪くした。
2人は近くの飲食店に入った。
店の中は色が煩く輝いていた。けれど店内の人はあまり騒いだりはせずどちらかというと休憩しに来ているようだった。
「2名様ですか?」
「あ、はい」
店員に連れられ光たちは店内の窓側の席に座った。
「あ、ひかちゃん花火やってるよ!」
「ホントだー」
外を見ると花火が色鮮やかに美しく空を舞っている。
花のような花火を見て2人は笑顔を顔一面に見せた。
「きれいだね」
外は音楽も流れにぎやかだ。
そのとき光は思った。
このまま2人でいつまでもいたいなと・・・。
亀更新ですががんばっていきます。
よろしくお願いします。