用語・主要知識(後々出てきます)
あれ? これって何だっけ? って時用にそうぞ。
【禍身】
・生前悪行を成し、死後地獄に落ちた者が異形化した存在。
・現世に留まり続けるには生魂を食らうしか方法がなく、植物や獣に限らず何にでも襲いかかる。
・魂を喰らい続けると力を増幅させ、それに応じて等級が付けられる。
・自我は薄いが、力を増すにつれて鮮明になっていく。
【擬神】
・地獄で死者たちが行った神頼みによって創り出された存在。神もどき。
・禍身とは比べ物にならない圧倒的な力を持ち、多くの退獄師や干戈の犠牲を払って討伐される。
【退獄組織・機関】
・地獄がもたらす事象・現象、または関連する事件に携わる人々が集結している組織をまとめた呼称。
・私設と公設がある。
・存在は世間に広く認知されている。
【退獄師】
・地獄がもたらす事象・現象、または関連する事件に携わる戦闘特化の人々。
・個々に等級が振り分けられており、適正の任務を与えられる。
・干戈と呼称される特殊な武器を用いて戦い、その恩恵によって生命力と身体能力強化されている。
・資格・免許が必要。
・養成専門機関が日本各地に存在し、代々退獄師の輩出を義務づけられている家系の人物の受験不要枠と、民間人が退獄師を志して受験する一般人枠がある。
【干戈】
・肉体の死後、契約を用いて武器化した魂。
・干戈化し、自身の使用者となる退獄師が現れるまで、退獄師界の王族である天導家が管理する“蔵”に奉封されている。
・退獄師と契約しない限り、人体型になることができない。
・人体型は第二の生の姿。生前そのままの記憶、性格と肉体がある。
・傘、装飾品など、普段の生活に溶け込む姿に変形することもできる。
・禍身・擬神における最も有効的な殺傷兵器。
・魂そのものを破壊するので、禍身・擬神の復活はもちろん、生者の輪廻転生をも不可能にする。
【干戈の中でも特異な存在――憑器】
・退獄師を輩出する家系に現れる特別な存在。主人を守護し、慈しみ、肯定する。
・家々によって、強力な個体の特徴があり、近ければ近く完璧であるほど主人諸共重宝されるが、正妻からの誕生でない以外は、反逆の可能性を踏まえて隷属化、または暗殺される可能性もある。それによって憑器が怒り暴走した結果、滅んだ一族も存在している。
・憑器の退獄師を輩出する名門は十二師家と呼ばれ、その中でも四貴家と呼ばれる四つの一族があり、十二師家の中から選出され変動することがある。
【退獄師と干戈の戦闘方】
①干戈がメインで戦闘する場合。
・退獄師が戦闘で負傷し行動不能になった際や、避難援助で戦闘に参加できない場合、傍から離れて干戈単体で戦闘を行う。
・干戈の等級以上の力は発揮できないので、適正等級以上の強敵と対敵した場合、最悪、破壊されることがある。
②退獄師が干戈を扱い戦闘する場合。
・【憑纏】と呼ばれる方法。両者の魂が適合し、干戈は人体化を解き武器へと姿を変える。
・魂の適合によって両者の単体での実力以上の力を発揮する。
【忍備役】
・退獄師のサポートを専門的に行う者たちの総称。
・現場への送迎、宿泊所の手配、依頼の受付、暗殺、戦闘後の清掃業者への申し送りなど多岐にわたる。
・国家から各組織に派遣されている忍備役と、組織自体が雇用している忍備役がいる。
【赫蝕現象】
・地獄の顕現の初期現象。前触れ。
・波紋が広がるように天地が赤く染まること。
・血を沸騰させているかのようなにおいがする。
・地面に黒い歪みが発生し、そこか禍身が這い上がって来る。
【迎神門】
・擬神が地獄から現れる門。
・この門を作り出し開く開門者と呼ばれるがおり、閉じるためには開門者に命じる、もしくは殺害しなければならない。
【斎場衆】
・擬神を信仰し、世界の破滅を望む者たちであり、罪人を愛する者たちの集まり。
・首魁によって異能と干戈を授けられ、禍身を使役する。
【黎明社】
・神志名白呂が率いる退獄師派遣会社であり私兵集団。退獄師養成学校も運営している。
・『ゲテモノ揃いの黎明社』と称され、様々な境遇や生い立ちのワケアリ退獄師たちで構成されている。そのため、依頼したからにはどんな曲者退獄師が派遣されてもクレームを入れるなという誓約が依頼書に記されている。
・煉獄隊とは犬猿の仲で、猿の方と表される。
【禍刈】
・戦極勇義朗が率いる国営の退獄師機関。退獄師養成学校も運営している。
・国内中の退獄組織からエリートを選り集めている、レベルの高い組織。
・黎明社とは犬猿の仲で、犬の方と表される。
【令架地獄顕現災害】
・日澄よすがによる日本観測史上最大最悪規模の地獄顕現。
・直接的な被害も然ることながら、禍身増加による二次被害が十年たった現在でも連続している。




