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仮面の告白

作者: 三島由紀夫
掲載日:2023/01/25

仮面の告白


私はADHDだ。


24歳の時に会社を休む為に、精神科に行ったら診断された。


昔から周りに馴染めなかった。

幼稚園の卒業文春の先生からのコメントには

『人と生活する事を学びなさい』と書かれていた。


それを教えるのが幼稚園じゃないだろうか、、、


だから世界は私にとって敵だった。


問題児が集められて、指導をうける時間に一つ上の学年の虐められている女を知った。


夜寝る前にそいつをめちゃめちゃにする妄想をした。


いま思えば、その妄想には性的な衝動も内包していた。


私は空想の世界ですら弱く、卑劣だった。


私にとって世界は敵だった。


世界を汚したくてたまらなかった。。。






26歳の私はふとそんな事を思い出した。


思い返せば、現在に至るまでも、何度かその衝動に駆られる時があった。


街を歩いている時に、突然人をぶん殴りたくなった


実家の犬を蹴り飛ばしたくなった


そんなとき 大体私は躁鬱で言うところの躁であった。


だが実際その欲求は欲求でしかなく、実際に私を動かすことは無かった。


開けてはいけない蓋を開けたのは昨晩の事だ。


私は深夜散歩に出かけた。


真っ暗な川沿いを歩いていた。


遠くの木に何か丸いものが沢山付いていた。


目を凝らすと鳥たちだった。


彼らは最近この辺りを棲家にしているらしく、何度かすれ違った事があった。


私は彼らが好きだ。

そして彼らは私より弱い感じがした。


だから、私は彼らに石を投げた。


石は彼らの誰にも当たらなかったが、恐怖を感じた鳥たちは離散していった。



私はその場を立ち去ったが、少し遠くからあの木を見た時に、あの木に彼らが戻ってきているの確認しようとした。


その時 私は 彼らに戻ってきてほしいと願っていた。


私の行動が彼らの平穏な生活に一切の影響がない事を望んだのである。


この気持ちは罪悪感というものなのだろうか。


罪悪感というものは罪の発覚としっぺ返しへの恐怖から来るものだと考えていた。


しかしその前提がここで崩れ去った上で感じたこの感情が罪悪感だとしたら、私は罪悪感を今まで感じた事が無いと言う事だろうか。


夜の川は真っ暗だった。


その闇はギラギラと輝いている様に見えた。


美しい深淵に呑まれそうだった。

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― 新着の感想 ―
[一言]  あー、昔、恋人に暴力を振るったけど、なんか、帰ってきたことがアリました。  そういう感じ?
2023/02/27 19:19 退会済み
管理
[良い点] 日常の小さなことから言葉の真の意味を思い返すというのは、ささいなことのようで大きなことのようでもありますね。 成長というのはそういった気付きのくりかえしかもしれません。 [一言] 三島由紀…
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