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盾を含めたその他武具

 盾については後で。

 まずはその他から。

 その他の武具。

 分類するには自分が例として挙げられる種類の少ない武器や、武器として()使える防具等で武器としての使い方。

 そう言った物のザックリした紹介。




(こぶし)


 まずは拳打(けんだ)武器。

 太古の昔よりずっと使われ続ける、拳と言う暴力の武器。 それを補佐して威力を引き上げる物から。



バンデージナックル


 ban() なのでバン()ージ。

 なのになぜかバン()ージが横行している。


 ()えて言おう、バン()ージであると!


 いわゆる巻いて拳を保護する為のバンド。 布・皮・革・包帯。 材質自由な(おび)状の物。

 拳を保護(衝撃吸収)するので、殴った相手へのダメージも減るはずなんですが、ゲームではなぜか攻撃力がプラスされる謎アイテム。



セスタス


 漫画のタイトルにもなった、バンデージナックルの帯に(びょう)等の金属を仕込んで攻撃力を増した物。

 だけど、どうもそれだけじゃないっぽい。

 グローブ型や、ブラスナックルとかメリケン○ックとか言われる、指を通して握り込む金属の板もセスタスの一種とまとめられる事が有るとか。



バグナグ


 バグナク バクナウ とも言う。 要は読み方の違い。

 ヒンドゥー語で“虎の爪”と呼ばれる、特殊な武器。

 人差し指と小指を通す輪っかの付いた鋭い爪状のトゲ付き板。

 指までピシッと伸ばすと手の平の内側にトゲが隠れて、拳を握ると指の間からトゲが“にゅっ”と顔を見せる。



手甲鉤(てこうかぎ)


 忍者が使ったとされる物。

 手の甲に熊手(くまで)みたいな鉄の爪を装着して使った。

 石垣や城の外壁を登るのに使った物だけど、武具にも十分に使えた様で、かなり便利な物っぽい。

 バグナグ型もあったとか調べたら出たけど、自分では本当かどうか判断できません。



ジャマダハル


 コの字をした枠の内側に握れるバーが有る。

 そのコの字から両刃の短剣の刀身が生えている、特殊な武器。

 コの字の枠に(おお)いが有って小手みたいになっているのは、パタと呼ばれる。


 これをカタールと言われたりもするけど、違う物だって話もあるけど、正直分からん。



小手


 小手(こて) 籠手(こて) 甲手(こて)

 腕から手を守る防具。

 西洋防具のガントレット(ゴーントレット)は主に手と手首辺りを守るグローブ型。

 これをどう武器にするかと言われれば、上記の殴る威力を上げる武器ですよ。

 布や革などの例外は有るものの、防具は大体が硬いもので作られていますからね。 殴られれば痛いのは当然。

 それで物足りないなら、刃物を仕込むとか連弩を仕込んで牽制(けんせい)したりとか。


 殴りつけた(インパクトの)瞬間に魔法が発動する仕掛けがあるやつなら、色々出来る。

 けど、ここでは詳しく語りません。



(さい)


 動物ではなく、沖縄の古い武器。

 なんだけど、自分は某大陸の暗器だと書かれた小説を読んで名前や来歴を知ったので、どっちが正しいかとかどっちが発祥かとかは分かりません。

 形は“Ψ”で、これの読み方もサイ。

 ぶっとくて長い針で、これで急所を突き刺す。


 ……このサイ、初めて見たのは某亀忍者の一匹が持ってたんですよね。

 忍者……つまり日本なのに、なぜ武器を釵にしたんよと。 他は棒と日本刀っぽい物の二刀流と、()()()()()。 亀忍者の作者の当時持っていた日本イメージよ…………。



(むち)


 打撃武器では鉄(べん)だったけど、こっちのは普通の鞭。


 馬なんかの尻を叩いて走らせるのに使うのは、馬鞭(うまむち)又は馬鞭(ばべん)。 単純に短鞭(たんべん)とも。

 時々人にも使いますが、それは特殊な使い方ですので使用は慎重に。


 (ひも)や動物の毛で編んだり、革を使って作る長い鞭。

 サーカスの猛獣使いが振るっているイメージですかね?

 ファンタジー世界なら、馬車の御者(ぎょしゃ)が遠くから馬にぺちぺちするのに持っていたりもしますかね。

 アクション映画なら、遺跡を壊して回る考古学者の先生が使うアイテムとして、簡単にイメージ出来ますね。


 これは人間の地肌に使うと、人間には何十発も耐えられず皮が()けて、血が出てきます。 先端に付いた(おもり)や振り方では肉を切り裂くヤベーブツになり得ます。

 マジでいてーぞ。 と記録は言っています。

 ただこれ、革の鎧程度でだいたい吸収されてしまう衝撃力らしくて、武器としてはひどく頼りないそうな。

 なので、鞭を相手の腕に巻き付けて動きを封じたり、武器を(から)め取ったりする攻撃補助に使うのが良いようで。

 その際は短剣をもう片方の手に握っておくと、だいぶ変わる様子。


 小技として鞭を手に巻き付けると、即席のバン()ージナックルとしても使えます。



蛇腹剣(じゃばらけん)


 一種のロマン武器。

 一見すると両刃直剣の西洋剣。

 しかしギミックを起動させると、節々を切り離したカッターの刃みたいなのが等間隔でくっついてる鞭になる。

 剣であり、刃の付いた鞭でもある。


 しかしこの変形機構の所為で間違いなくポンコツ武器である。

 刃は分離されるんだから空気に触れる面積が増えて、()びやすい。

 一本の刃ではないので、剣の腹で敵の攻撃を受けるなんてしたら、ぐんにゃりと変な形に曲がる可能性。

 鞭を伸縮(巻き取る?)させる機構と、鞭モードに切り替えるスイッチや留め具なんかの機械部分が壊れやすい(剣として使うだけでも何かに叩きつける反動を受けるだろうし)


 兎に角(とにかく)物理的な機構でどうにかしようとすると、ポンコツにしかならない。



手斧(ておの)


 または手斧(ちょうな)と読むこともある。

 主に生活用具。 木を切り(むしろ削り?)倒せる破壊力を持つ、片手でも持てて振り回せる道具。

 木の棒に、鋭くした幅の広い刃を取り付けた、無骨な見た目をしています。

 刃の形状は様々で、用途用途で使い易いよう丸かったり平らだったりギザギザだったり。 調べてみると面白いかもしれません。

 それが暴力の道具として使われるなんて、そりゃあもう怖い怖い。


 木の棒の先端に、削って鋭くした石をくくりつけたのが最初の手斧……じゃないですかね?

 そこから刃に使う材質が変わっていっても、使われ続ける人類の友である道具のひとつ。

 形状や使用用途の違いで名称は違うけど、片手でも扱えるサイズの斧は大体が手斧と言えます。

 小話として、剣より手斧の方が短いので、近寄って攻撃するのに苦労する。

 でも敵やケモノの奇襲で押し倒されて、マウントを取られて抵抗する……なんて展開では剣は長すぎて使いにくい。 こんな時には短剣や手斧が大活躍してくれるでしょう。

 (やぶ)こぎに薪割りに枝払い、食料となる動物の狩猟に解体と。 短剣と同様にどちらかを1本持っておけば、旅の道中で苦労の差が大きく変わることでしょう。


 トマホークやフランキスカは投げ斧と呼ばれていまして、投げるのに向いた形状ですが、もちろん投げずにも使えますので投擲武器の枠ではなくこちらで紹介。


 ブージとか言う特殊な手斧も。

 木の棒の先端に、重量があるナイフ状の幅広で両刃の刀身を取り付けたシロモノ。

 石突き(刃とは逆の先端)は細身の短剣が仕込まれていて、引き抜いて武器にできる。

 こいつは手斧って言うより、即席の短槍かも。 いや、薙刀かもしれん。

 インドの()だって話だけど、これは斧なのか?




(たて)


 盾です。

 自分が以前書いた、同じ“愚痴・お勉強の時間”ってシリーズへ突っ込んだ【盾を語る】で守る以外の使い方を考えた駄文がありますので、攻撃的な使い方はこの場では除外。


 ここでは大まかな分類をメインに書きます。



小盾


 こだて のはず。 英語では スモールシールド。

 こう呼ばれている種類の盾の大きさは、感覚では手首から(ひじ)まで位って認識。

 取り回しの良さを重視して、持っている武器を振り回す邪魔になりにくい大きさの物。

 盾の裏にある取っ手を持つか、腕に縛り付けるバンドか、どっちかしか無いのが多い。


 その大きさから守れる範囲が小さい。

 それに攻撃を受け止めたときの衝撃が逃げにくくて(ゲーム風に言えばダメージカット率が低い)盾自体もダメージが大きくて壊れやすい。

 なので小盾を使う場合は、横からはじく・いなす・流す・敵の攻撃の出鼻に差し込む。

 そんな感じで、取り回しの良さと相性の良い受け止めない防御方法を求める事をお勧めします。

 ……取っ手で持つタイプの小盾で変に受けると、リアルだと変に手への衝撃が走って手首をひねったり折ったりする危険性も有るので、なおさら受け止めない使い方を推奨。


 そんな盾なので極力ダメージを食らわないよう動いて戦う、軽量戦士に向いている。



中盾(盾)


 ちゅうたて ミドルシールド。 もしくは単純に たて。

 こう呼ばれている種類の盾は、腕1本位まで位の大きさ盾が多い認識。

 盾の裏に握って持てる取っ手と、腕に縛り付けるバンドの両方が付いている盾が大多数。

 ほどほどに取り回しが良くて、ほどほどの範囲を守れて、ほどほどの面積で衝撃を分散させて(ゲームで言うダメージカット率もそこそこ)受け止められる。

 盾をどう使ってもそこそこなので、バランスはとても良い。


 そんな盾なので、攻撃も守りもそこそこの汎用性重視な戦士が愛用したりする。



大盾


 おおだて ラージシールド が一般的だと思う。

 サイズは上限無し。

 人が隠れる大きさのもある。

 装着の仕方は、取っ手と腕への縛り付けの両方はあるでしょう。

 想像してみて下さい。 現代のお祭りで焼きそばやお好み焼き等を出す出店の鉄板を片手で持って何時間も運べとなったら、片手で取っ手を掴んているだけで持ち続けられますか?

 それに取っ手を握っているだけなんて、手と手首に圧が全部かかるような構造では、手の骨が折れてしまいかねません。

 なので有事には大盾を前に出して体全体で踏ん張れる、力の入れやすい形になっていてしかるべきなのです。


 取り回しは悪い。 大きい上に重いから、ブンブンと盾を簡単には振れないので。

 代わりに衝撃を盾全体で受ける能力が高い(ゲームで言うダメージカット率が高い)

 重くて取り回しが悪いので、盾を敵へ向けている(構えている状態)ことから、盾が向いている範囲は常にガードしているとも見える。

 最前線で立つ(重いから速く動けず、結果的に前に出るしかない)その背中を後衛の人が見ると、とても頼もしく見えることでしょう。


 大きすぎるので冒険者みたいな旅が基本の生活をしている者では、持ち運びに難があって滅多に使われない設定も有りかも。

 まあ馬とか馬車とか沢山の物が入る魔法の入れ物とか、そんなのがあれば話は変わってきますが。



壁盾


 某情報の盾項目では、この 小・盾(中)・大・壁 の4サイズで分けられているみたいです。

 ですので、その基準が良ければそちらをお使いください。




バックラー


 あの伝説のバックレ屋達へつける呼称の方じゃないですよ?


 バックラーは小盾の一種。

 とても簡素(かんそ)な小盾で、取っ手で握って使うものらしいです。

 形は小さくて丸い。 半球状だったり、前面中央に丸い金属が打ち込まれていたり。

 持つだけで使えるので、咄嗟(とっさ)の時に便利。 ただ、小盾で書いた通り攻撃を受け止める能力に不安有り。



ラウンドシールド


 和名は円盾。 多分中盾。

 名前の通り円形の盾。 バックラーとは違う。 が、バックラーも円盾と呼ばれたりする場合もある。

 戦闘時に徒歩を基本とする者は、どんなに動かしても同じ範囲を守ってくれる、丸や円形の盾がお気に入りみたいです。

 どう動かしても丸ければ、敵の攻撃を受け流すのに便利ですからね。


 中心に太いトゲを生やした円盾もあり、それは ラウンドスパイクシールド なんて呼ばれたりするそうです。


 このスパイクシールドもエゲツナイです。

 体格の良い者がこれを構えて勢いをつけて体当たりすれば、それはもはや凶器です。

 それ以外にも相手が攻撃してくるのにあわせてトゲを相手の武器を持つ手に当てれば、防具越しでもダメージが狙えます。

 ぶつける勢いや打点がトゲの部分に集中するので、他の盾のフチでやるシールドバッシュよりも、痛くなる事でしょう。



ターゲットシールド


 モノ(しりょう)によって解釈が変わって、よく分からん盾。

 バックラーより小さくて簡素な盾とする場合と、ラウンドシールドと同等の扱いをする場合と。

 何とも言えんです。 はい。



ヒーターシールド


 和名なら五角盾かな?

 野球のホームベースみたいな形状。

 馬に乗って戦う騎兵なんかが使う中盾。

 馬に乗ると、足がだらんとするわけです。

 ……だらんとするのは、西洋の中世期には(あぶみ)と言われる足を安定させて、踏みしめて踏ん張れる部品が無かったから。

 それで足を攻撃されたらたまらんので、足を守れるように下方向へ盾の長さを伸ばした物がコレ。



カイトシールド


 和名なら凧盾(たこだて)かな?


 前述のヒーターシールドより大型化させて、足も完全に隠せるようにした大盾。

 これなら騎兵も安心。

 ……したいけど、その分重くなってるから、お馬さんの体力へダメージが。



タワーシールド


 タワーだから 塔盾 とか訳されちゃうやつ。

 体を完全に隠せるサイズの大盾。

 または地面に立てて、身を(かが)めると隠れられるサイズの場合もある。



スクトゥム


 スキュトムとも。

 このスクトゥムは上から見て ⌒ こんな感じに曲がった長方形の盾か、楕円形の大きな盾だったらしい。


 古代ローマの、重装歩兵でテストゥドと呼ばれる歩兵戦術を行うときに、持っていた盾だとか。

 テストゥドは集団でスクトゥムを装甲として上左右・前後ろへ突き出し、頑丈な亀さんになってゆっくり前進する。

 テストゥドが使われるようになった直後の時期だと、盾を貫ける武器は無かった。

 これを破る対抗手段が確立されるまで、恐ろしく強い戦術だったそうな。



ホップライトシールド


 古代のスパルタの戦士が持っていたらしい盾。

 どこかの資料には四角い盾とあったけど、検索したら丸い盾しか出てこない。

 なのでどうにも扱いに(自分が)困る盾。



ランタンシールド


 小手と盾が一体化した、特殊な盾? 小手?

 盾だけじゃなくて短剣が仕込まれていたりもするらしい。


 名前の由来は、ランタンもそれに仕込まれていたから。 だそうな。




皮の盾と木の楯で四方山(よもやま)


 皮の盾って木の楯より弱いイメージがありませんか?

 皮じゃあ盾にしてもペラペラで、頼りないから当たり前だろ? とかって言いたくなりますもんね。

 ハードレザーにした革でも、ちょっと不安になりますよね。


 でもね? 一般的な材質なら、皮の盾の方が強いのよ。


 だって皮の盾をちゃんと機能させるなら、()()()()()()()()()()()()()のが一般的なんですから。

 しかも場合によっては皮を何枚も重ねて張るし、皮を固定するのに(びょう)で打ち付けたり、金属の枠で補強・固定したりするので。


 むしろ木の楯は皮の盾の土台みたいなモンですわ。

 オイルとかで(ハード)煮固めた革(レザー)だって、土台となる木の板とかに鋲で打ち付けて固定して使うのですから。

 それを否定するなら、木の厚みをもっと増やさないと。



木の()


 わざわざ盾を楯と言い替えている理由。

 それは木の盾が楯だから。


 ……つまり、日本で盾と言うと戦場(いくさば)で矢玉を防ぐ、立て掛けた木の板(又は竹束(たけたば))ですね。

 だから楯。 木製の盾を意味する楯。

 盾の土台として木を使っているなら、楯でも良いかもですが。




 盾? とお思いでしょうが、実績があるそうで。


 盾に猫をくくりつけた、猫の盾が大昔に使われたそうです。


 ペルシアと古代エジプトとの戦争……だったかな?


 それで古代エジプトでは猫は神聖なモノとされていて、猫を○すと死刑とか。


 それ位に大切にしている猫を盾にすれば何も出来ないだろうと、ペルシア側が猫を使ったとか。


 敵からの攻撃を防ぐという意味では、立派な盾です。


 コレを盾とするなら、肉の盾(ひとじち)も勿論そうですね。

 実用的な皮 (のみ)の盾って、どうやって作れるんでしょうね。


 何十枚重ねれば?

 ……軽くて良いかもだけど、費用対効果に疑問が。


 10㎝位の厚みのある皮を確保だ?

 そんなの居るんですか?


 ……いや、ファンタジー世界の魔物なら分厚い皮を持つヤツが居る。

 居たとしても、そんな特別な魔物の皮を使えば実用的なのは分かるけど、それは普通の皮の盾の範疇(はんちゅう)を越えそう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『紙装甲』の名前通りの紙を固めた鎧が過去に実在するようです。意外と頑丈だったとか。繊維で止めるという理屈のようです。 皮も獣皮であればライダースーツなどに使われていたわけですし、案外バカに…
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