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爵位と法

 爵位と法。


 細かくは書きません。


 ファンタジー世界のモデルになっている、中世ヨーロッパ時代のザックリしたナニカをつらつらと書いたものです。

 爵位と法です。


 国や文化によって、決まりは千差万別です。


 ただ、環境が厳しくて生きるのに大変な国ほど、その決まりが厳しくなる傾向にあったりすると思います。


 食料や水の獲得をするのに大変な労力を使う国……例えば砂漠の国でしたら、みんなで飲食を節制(ガマン)していかないとダメでしょう。

 だってみんなが好きに飲み食いしたら、食料や水がすぐ無くなってしまいます。


 無くなったらどうなる? 知らんのか? ()えや(かわ)きで大量の人が死ぬ。


 だからこそ、その生命線を死守してみんなで生き延びるために、厳しい管理体制や刑罰になる。



 仕方無いですよね。







 所でこの爵位と法に繋がりは……有るんですが、近い時期に書きたくなったので一緒にしただけで、2つを絡めてどうこうって話ではないですので、そこは前提としてお願いします。



 それで地球の西洋の中世期辺りではどうだったか……なんて感じで紹介する気でいます。


 ではまず爵位から。




〜〜〜〜〜〜




 爵位ですが、これ実は沢山の種類が有るとか。


 これも文化がどうとかの話ですし、全部を紹介するのは大変ですので、なろう内でよく見られる一般的 (?)な爵位を紹介します。



 主な爵位ですが、5段階。 5爵などと呼ばれたりするものですね。


 高い方から順に


  (こう)  (こう)  (はく)  ()  (だん)


 この文字の下に、(しゃく)が付きます。 例として、公爵と言ったようにですね。



 これと辺境伯の6種類を“自分の印象”で紹介していきます。





 それと創作世界では、相撲の親方株(おやかたかぶ)みたいに貴族の席の数が限られている……なんて見たりする事もある。


 とか言う雑な知識。




公爵


 貴族としては最上位。


 そんな最上位の貴族はどんなのか。


 と言えば、王弟。 国王の家族が独立して、貴族へ降りた時に貰える爵位。


 そこから王家の血族……直系の王家が途絶えた時のスペア。 傍系(ぼうけい)傍流(ぼうりゅう)・支流・分家(ぶんけ)って呼ばれるやつですね。


 それ以外にはめったに有りませんが、飛び抜けた偉業……国(下手すると大陸とか世界レベル)の滅亡を防いだとか、国が爆発的に発展するきっかけをつくったとか。


 そんな功績を上げた場合にも公爵位を貰える印象。


 逆に言えば、そんな功績を上げないともらえない程の爵位。


 だからこその、国への影響力ですね。


 国主にモノを言える、貴族社会のトップ。


 だからこそ貴族達を(たば)ねて、統括・管理する役割を持っていたりする事が多いです。


 なにせ強い影響力を持つものに、他の公爵より低い身分の貴族達が自分達を守ってもらおうと()り寄ってきますから。


 そこから嫌でも派閥が出来て、その派閥の長として君臨しなければならなくなる。



 なお公国には国王がおらず、代わりに公爵が国主である事もある。


 それくらいに高い爵位。




 例外として、国を(おこ)す時に超重要な戦力になった又は興す時に1番活躍した人材が、国が出来てから公爵に据えられるってのも有るかもですね。





侯爵


 通常貴族の到達点。


 公侯伯子男の爵位になる前は、実は 伯子男 しかなかった……とかって耳にします。


 その位で収めるにも収まらない、多大な功績をあげた者が現れたのでしょう。


 それで新設された名誉爵位。


 …………だったもの。


 上に公爵が()るのですから、侯爵が最上位だったのは過去です。



 それでも侯爵は非常に高い位であるのには代わりありません。





伯爵


 ここまでが上位(または上級)貴族です。


 上から数えてこの爵位までが、作品で明確に陛下(くに)から領地を授かっている事が多いです。


 宮中伯と言った土地無し伯爵も居るにはいます。 この人達は王城で重要な役職や任務に就いている事があり、読者はすごい人だと認識すれば問題無いかと。


 侯爵の所で書いた通り、昔は伯爵が貴族の最上位だったそうです。


 しかしそこらの作品で見かける伯爵は、大抵が上の爵位からの無茶振りや愚痴、下の爵位からの突き上げと不満。

 それらに挟まれた、悲しき中間管理職な立ち位置にされていますね。


 そして貴族の派閥を形成して、派閥のトップになっているのも、この爵位より上である事が極めて多いです。


 そりゃあまあ、ある程度の権力……地位や立場や名声や実績が無いと、誰も耳を傾けませんからね。





子爵


 ここからが下位(または下級)貴族と呼ばれます。


 なぜならこれ以下は、大抵が伯爵以上の貴族の補佐的な仕事をしているのが多いので。


 例えば領地を持つ貴族の、領地の(はし)や多くて管理しきれない町や村を任せられる、代官みたいな役割をするとか、伯爵以上の貴族が(おこ)した騎士団の指揮官として働いていたりとか、家令(かれい)をしたりとか。


 そんなのが多いですね。



 例外として、王軍全兵が多大な被害を出して何とか倒せる様な凶悪な魔物を、冒険者が少人数で倒した功績とかで領地付きの子爵位をもらった展開なんてよく見ますね。





男爵


 下っ端貴族。


 実際には準男爵や騎士爵とか言う、半貴族みたいなのが居たり居なかったりで最弱貴族かどうかは変わりますが。


 なお大量の男爵がおり、やる事は大抵が役人です。


 領地を任されても、男爵の権限や資金では極めて狭い所しか(おさ)められないでしょう。


 例外として子爵や男爵は、国の直轄(ちょっかつ)領の管理をする代官や監督(かんとく)官等の、もっと上位の貴族や王族の土地を役人として代理で治めている事もあります。


 でもそれはあくまでもより上位の者の威光を借りて統治しているので、自身が上位の貴族や王族みたいに振る舞う事は許されません。


 もしそんな態度を取っている下っ端貴族がいたら、それは良くない貴族である可能性があります。



 この男爵と前述の子爵は貴族でその立場は平民に対しては強力ですが、権力としては弱い方。 伯爵以上からすれば木っ端(こっぱ)……雑魚同然です。


 なので例え国主から直接爵位をもらったとしても、伯爵以上の爵位を持つ貴族の派閥(はばつ)に入り、何か有った場合に協力する見返りとして上級貴族からの権力攻撃から守ってもらう事が有ります。


 その際は派閥の主を寄親(よりおや)と呼び、その寄親の下に集う貴族達を寄子(よりこ)と呼びます。





辺境伯


 日本語訳された結果の、風評被害筆頭。


 辺境伯は伯爵ではありません。


 伯爵のあだ名ではありません。


 辺境伯は英語でMargrave.


 伯爵は英語でEarl  The Earl.



 そもそもの爵位が違うんですよね。


 でも日本語訳されて、同じ伯の文字を使われたので、同一視されてしまうという。



 実際の辺境伯の地位は、侯爵相当。


 しかし限定的な視点で言うと、公爵並の権力を持ちます。


 これはどういう事かと言えば、辺境伯の仕事が理由です。



 辺境伯は中央(王都)から遠く離れた要所(ようしょ)の守護がメインの役目です。


 それは他国との交流だったり、危険地帯の監視だったり。


 その役目(ゆえ)に、中央へイチイチ行動の許可申請……お伺いを立てていては何もできないのです。


 だって中央から一()月二ヶ月離れている要所で、武装蜂起されたとか、他国からの侵略だとか、魔物のスタンピードが発生したとかで、武力が必要で中央へ助けを求めに言っている間、どれだけその要所が荒らされることか。


 なので、独自に動ける裁量権を一部(いちぶ)ながら得ているのです。


 それには独自の軍を持つことも入っています。

 他国との外交権や取り決めに独断で、国への影響が大きくない決断程度なら許可を出せる権限があっても不思議ではありません。


 大きい決断というのは、国の降伏勧告とか国同士の条約締結とか相手国へ侵略戦争を仕掛けるとか、そんな感じの。


 大きくない決断は、独自の防衛戦闘とか他国との食品の交易とか国を(また)いだお互いの領地への視察とかですかね。


 だからこそ、辺境伯はとても重要な役目であり、ソレに見合った地位があるのです。



 なのに創作作品では辺境伯を()()()爵だと、田舎者だと見下す貴族が多数いるという。 下手すりゃ王家も同じ認識をしている事もある。


 あんまりにもおバカな状況が散見されて、そりゃあそんな国は滅びますわと思います。





おまけ


土地持ち貴族と法衣(ほうえ)貴族


 土地持ち貴族は文字通り、領地を国から拝領(はいりょう)している貴族。 大抵が伯爵以上ですね。


 法衣貴族は並べているので分かるでしょうが、領地を持たない貴族です。 この法衣貴族は何をしているのかですが、それは王城や土地持ち貴族の(やかた)などで仕事等をしています。 つまり主に雇われ仕事ですね。


 なので、土地持ちかそうでないかで、国内での発言力はかなり変わります。





爵位の取り扱い


 実は同じ爵位でも、問答無用で発生する上下関係があったりします。


 それは、誰からその爵位をもらっているか。


 具体的に言うと、国主からもらった爵位か、他の貴族からもらった爵位か。


 忘れがちなんですが、会社の役職の様に“乗り換え”じゃないんですよね。 爵位は。 まあその国の決まりとかで、乗り換えの場合も有って貴族が持つ爵位は1つだけと、決められている場合もありますけど。


 なので侯爵が、国主からもらったけど使ってない伯爵・子爵・男爵の爵位を持っている事があります。


 その使ってない爵位を、子供や部下に与えられるのです。


 故に国主から直接頂いた爵位と、貴族から与えられる爵位では、ありがたみが違うと。

 国が認めた貴族と、貴族が認めた貴族では、重みが変わると。


 そこで微妙な力関係が発生すると。


 他にも天領……国主直轄地以外で、国の維持や躍進に欠かせない大切なモノを生産している最重要地域になってしまった領地を運営しているのが子爵や男爵だった場合。

 何らかの発明等で国1番の金持ちになってしまった子爵や男爵がいた場合、チート(ずる)級の武力を持って単独で国を倒せてしまうヤベー奴がいた場合。

 商売を大成功させていて、沢山の上位貴族達へお金を貸し付けていたり、国の中で無くてはならない巨大商会に育って撤退されたら領地運営が成り立たないほどに影響力をもった場合。


 そんな時には国主から与えられたかどうか以前に、公爵どころか国主でさえも悪い扱いが出来ない下手に関わるな(アンタッチャブル)な、国で1番の影響力を持つ下位貴族(最上位存在)が誕生する場合もあります。


 そんな話ですね。





〜〜〜〜〜〜




 次は 法 です。



 冒頭の通りに国内の環境が厳しい所ほど厳しい法になりやすいですが、中世の法もなかなかにぶっ飛んでます。


 動物や虫を裁判にかけて大真面目に審議して判決を下した話とか、笑えるやら呆れるやら。


 ……が、一つ一つ紹介していたらキリがないので、簡単な紹介になります。




 中世の法はどうだったか?


 けっこう厳しいですよ。


 なにせ明確な戸籍を記録・保管しておくってのが難しい状況でしたし。


 戸籍(らしき物)を持っていたのは貴族ばかり。


 国で発行する 貴族名鑑 と呼ばれる、国内の貴族とその家族の名前や家紋なんかが書かれている本が戸籍謄本代わりみたいな物だったらしいので。



 では平民はどうだったかと言うと、なんとなくのどんぶり勘定状態だったとか?


 自分の名前すら書けるかどうか怪しい、かなり低い識字率だった様なので、そもそも記録として記入が……。


 代筆や代読が平民の商売になる段階で、そこは分かるかと。


 それで領地を移動したり、戦争になれば難民として他国へ大人数が流出したり。


 中世期は戦争が頻発している時代ですし、疫病なんかでポックリする人も多数。


 その戦争や疫病によって平均寿命が10代だった年もあるとか言う地獄で、人間の入れ替わりはメチャクチャ。


 もう記録してる場合じゃねーっす。



 そんな訳で、国内の他領へ行って名乗る名前を変えるだけで、完全な他人となれるレベルのズサンな管理体制。


 なので入街税とか人頭税とか、そんな税金のとり方をしないと税金の取りっぱぐれが起きたりなんなり……。


 確定申告とかやっても、そもそも収入を記録できる人が少ないですからね。


 文字なり数字なりが書けないなら記録も出来ず、しかも今みたいに表にして見やすい記載法とかも開発されてない訳で、収入計算なんてそれぞれでグチャグチャでそれはもう大変だった訳です。


 だから住民の数を把握している各地の長に総額いくらで、一人頭いくらって税金を押し付けてしまったほうが……押し付けないと、計算が出来なかった。

 …………のではないかと。 完全に放言で責任持たんけど。





 っと、思いっきり脱線してますね。


 なぜ中世期の刑罰は重くなるのかで、自分が納得できた推測を書こうとしただけなのに、どうしてこうなった。



 なぜか、ですが。


 法の部分の最初。 平民に戸籍が無い。


 だから戸籍情報から犯人を割り出して特定する……なんてできない。


 だからどうしても検挙率は下がる。


 でも検挙しなければ犯罪者は減らないし、治安が悪くなって国として成り立たなくなる。


 そんなのは統治者としての名前にキズがつく。


 どうにかして治安を高めたい。


 検挙率が上げられないなら、犯罪件数と言う実数を下げる形で治安を維持したい。

 


 そうだ! 刑罰が厳しければ恐怖か、収支の面で割に合わないからと犯罪に走るやつが減るだろう!


 なんて経緯……かもしれません。


 つまり一罰(いちばつ)百戒(ひゃっかい)の精神。


 こうなりたくなきゃ、悪い事は考えるな。 と見せつけて、恐怖心から(よこしま)な考えを抑制しようとするやり方ですね。



 なお村なんかでは法律より、村の(おきて)が最重要。


 町や街なんかより手に入る物資は少ないですからね。 砂漠環境に近いですよ。


 それで村民が悪い事をしないよう、全員が全員を監視し合う監視社会。


 同じ村民と言う繋がりや情はもちろん有るでしょうが、それでナンヤカンヤ起きて村が壊滅したら全員死。 なんてのもあるわけで。


 だから村の備蓄を盗むなんてしたら、私刑(リンチ)とか。 現代日本なら、そこまでしなくても……なんて罰を平気で行います。




 これは日本でも同じでした。


 江戸時代の刑罰は凄いですよ。


 痛みより、恥を全面に押し出すスタイル。


 竹籠(たけかご)(おり)で閉じ込めて晒し者にしたり、縛って町中を『こんな罪で捕まりました!』って看板を添えられながら歩き回らされたり。


 決まった日数を外で紐を首輪にして木杭に繋げて、犬として扱ったり。


 あとは前科者かどうかは、人目から隠せない所に消せない入墨(いれずみ)をいれて判別できるようにしたり。




 かと思えば、時代劇の取り調べを見たことは有りませんか?


 あの吊るして竹の(むち)でバシバシ叩いたり、水で呼吸出来なくさせたり、洗濯板みたいになっている形の石の三角の硬い所に座らせて重たい石を足に乗せたり。


 見えない所で苛烈な取り調べをする様子。


 どこまで本当か分かりませんが、ある程度はやってたみたいです。 確信は無いけど。


 そっちで、痛い方の一罰百戒をしていたみたいです。


 ……いや、前科を示す入れ墨は()る時に凄く痛いか。 そっちでも痛みをやってましたわ。


 あ、もちろん。 とんでもなく残酷な刑罰がいくつも有ったようですから、精神的にクる刑罰は軽犯罪への罰なのでしょう。


 そうそう、百叩きの刑もかなり軽い罰だったとか。


 でも竹の笞で百叩きは、生身で受けたら普通に皮膚(ひふ)()けて血がかなり出る、とても冗談では済まない罰です。

 甘く見てはいけません。




〜〜〜〜〜〜




 と、中世ヨーロッパ風な世界で爵位の取り扱いとか、なぜ重い刑罰がすぐに下るのかとか。


 そんなのを紹介してみました。


 作品世界で時々やたらと温情な判決が下ったり、命が軽い世界なのに現代日本を基準にしたような措置が取られたりしますが、正直そんな甘々な刑罰ばかりなら犯罪抑制に繋がらないでしょうね。


 人の平均寿命が20行かない年もある時代で10年の懲役なんて、ほとんど死刑宣告。 5年位でも同じ感覚でしょう。


 だったら犯罪含めて、やりたい事やってパッと死んだほうが楽しく生きられる。


 そんなヤケを起こして最悪な治安になりそうです。


 ヤケと言うか、死ぬまで養ってくれると思って捕まるために犯罪をするとかも有るかも。



 まあそれはあくまでもリアルな中世ヨーロッパの話。


 そんな世界じゃなくて、日本人の価値観で読める作品となれば、まあまあマイルドになりますわな。


 あなたの書く中世ヨーロッパ風世界は、平民にとって生きることが戦いで、他者に気を使っていたら死んでしまう過酷な世界ですか?


 それとも“ボロを着てても心は錦”な、美しい世界ですか?




 …………え? そんな極端じゃないし、みんなそれなりに生きてる?


 リアルな中世ヨーロッパより魔物なんかがいて命の危険が大きくて、その分命が安い世界で、中世ヨーロッパより良い暮らしが出来てる?


 そりゃ凄い(なお自分の書いた物はミエナイキコエナイ)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 難しい物事の分かりやすい解説以上にありがたいものはない。 いろいろな題材に出てくる身分の話。でもちゃんと知っているかというと読み手も書き手もふわふわだったりするのが悩ましいところ。 そ…
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