塩
塩語りのみでして、とても短いです。
※ 食卓塩だけでも美味しい塩にぎりとかがあると感想で指摘を頂きましたので、そりゃそうだと思い、2022/9/4に少し追記しました。
人はパンのみにて生くるにあらず。
バランス良く食えよ。
いきなり、なんのこっちゃとお思いでしょう。
ですがまあ、本題の塩に繋げたいので書いてみただけです。 ええ。
〜〜〜〜〜〜
それで本題の塩ですが、中世時代のヨーロッパを意識したファンタジー世界では、平民の食生活で使う調味料は塩だけが定番だったりしますよね。
塩の中に腐る原因のひとつである水分がほとんど無いし、かなり長期間保存できる優秀な調味料。
人の体内の水にも塩分は溶かし込まれていて、これが体の機能を保つ重要な役目を持っていたりするので、人の生命活動に塩は必須です。
汗を沢山掻けば汗にも塩分が混ざっているので、水だけ飲んでも体内の塩分濃度は補給できず、大変危険な状態に陥ったりします。
塩分の摂り過ぎで高血圧になる危険もありますが、だからといって摂らないのもそれはそれで大問題となります。
その点、ファンタジー世界の携行食である塩漬け肉は便利ですね。
長期間保存できて、なおかつ旅で沢山歩き回って、出てしまった塩分を補給できる栄養食でもある。
なお、強すぎる塩味や水分を抜きすぎてカッチカチになってとても食べにくい等、味方面での悪い点は見ないものとする。
それでですね、現代に居ますよね。
「調味料はシンプルに塩だけ。 それが究極にして至高」
とか言っちゃうヒト。
余計な味は要らないとか、
塩以外の調味料は料理の味を曇らせるとか、
塩以外邪道とか、
素材の味を引き出せるのは塩だけとか。
まあその辺の主張を批判致しません。
実際に塩以外を受け付けない方も居られるかもですし。
自分もたまになら、塩にぎりとかを思い立ったら食べたりしますので。
ですがそれは、塩が至高だと言う証明だと、自分は思っておりません。
中世の平民とかは、塩しか無かったとか、塩しか知らなかったから塩を使っていただけ。
多分それで育ったその時代や世界の人が、現代の豊富な調味料の数を見たら、その味の豊富さを羨んで血涙でも流すんじゃないですかね?
そしてそれでも「調味料は塩しか勝たん!」という人を見たらなんて思うのか……。
つーか、お店で使う塩ってのは、一手間入ってます。
料理に最適な塩を探したり、藻塩や抹茶塩みたいに味を足したり。
塩ダレと言って塩の味はメインでも、塩だけではないモノだったり。
つまりプロの言う塩と、我々素人の言う塩とでは、意味合いが違うのではないか。
でもプロの料理を紹介する番組で、高級な岩塩とか選び抜いた塩とか紹介されているのを見て、素人が「とにかく塩だ!」と早とちりしてしまったとかかな?
というか家庭用の“食卓塩”にも、塩である塩化ナトリウム以外にも混ぜてあるようです。
興味がございましたら、工業用塩 食卓塩 違い とか書いて調べてみると良いです。
より“塩っぽく”なるようにされており、純粋な塩ではなくなってますからね。
…………話が飛び飛びですね。
結局の話、塩だけの味付けで人間が満足できるなら、今の世みたいに様々な調味料は生まれてこなかったよと。
理由も無しに、又はテレビとか偉い人とかが言ってたからーなんて単純な理由で、調味料は塩しか認めない人の思考をどうすれば理解できるのかな〜。
とか。
ふと思ってしまったってだけです。
追記
ファンタジー世界の要素から離れすぎているので、ファンタジー世界っぽい塩の使い方を少し。
現代の科学文明でも、塩は触媒として有用です。
なので錬金術の触媒としても使ってはいかがでしょうか?
地水火風による4属性思想で、属性違いの素材を混ぜ合わせる触媒としてとか。
ほら……海水塩は、海水と、水気を飛ばす火と、塩田では土に包まれて風も受けます。
全属性を含んでいそうでしょ?
そんな理屈で、岩塩はダメとか、逆に岩塩の方だけ触媒に出来るとか。
(屁)理屈を考えるのは楽しいですよ。
他にも錬金術だけじゃなくて、魔法の威力を上げたり消費魔力を減らす触媒として、何かを要求する設定の世界とか。
それで錬金術の所でも言ったように、海水塩は万能触媒となりそうですよね?
こんな使い方も、面白いですよ?
分からぬ……塩だけの味付けで、なぜ常時満足できるのかが全く分からぬ(懊悩)