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羽毛の紋章のイヤリング

女性が二人登場します。ヒロインかどうかは分かりません。

 その少女を鑑定すると以下のようになった。

氏名:キンバリー

年齢:14才

性別:女性

種族:人族

ギフト:なし

スキル:なし

 以上が俺がドナルドの妹を鑑定した結果だ。ギフトなしは分かるけどスキルなしも、これが普通の庶民なんだなと思った。

 墓場から出ると小さな公園があった。そこの石畳の縁石に腰かけて俺はでっち上げの話を彼女に聞かせた。彼女の兄とは森で会ったこと。薬草採りに夢中になってゴブリンに襲われそうになった時、彼に助けて貰ったこと。そのことは誰にも言わないでおくと言われたこと。

「俺の名誉のために誰にも言わないでいてくれたんだ。事実かれと同じパーティの者と顔を合わせても何も言われなかったから彼は約束を守ってくれたと思ってる」

「兄は私にも言いませんでした。そういうところがあるんですね。あの事件のことだって、パーティの人から聞いて初めて分かったくらいですから。それ以外はどんなことでも話してくれている兄でしたのに」

 そのときキンバリーのお腹がグーッと鳴った。細面で目の大きな彼女の顔が赤く染まった。

「ああ、そうだ。うっかり忘れていた。彼に一度食事を奢ってもらったことがあったんだ。そのときお金も借りて、返すのを忘れてた」

 それから俺はキンバリーさんに兄さんからの借金分だと言って銀貨5枚を渡し、近くの食堂に連れて行っておいしいものをごちそうした。

「これでやっと返すことができた。いや、気になっていたんです。妹さんのことは聞いてなかった。きっと俺を警戒していたんだと思います。というかあなたに変な虫がつかないように教えなかったんでしょうね」

 一段落してから俺は彼女がどうやって生活しているか聞いた。

 今いる所はドナルドが家賃を払っていたので、今月一杯は大丈夫だが、その後は収入がないので出なければならなくなる。

「何か働き口がないか捜しているんですが、私には得意なものがなくて困ってるんです。縫子とか調理関係もできないことはないのですが、普通の腕ではどこも使ってくれません」

 俺は首をひねって考えた。

 そしてこう切り出した。

「妹さん、君は顔だちも良いしスタイルも均整がとれている。それに声も綺麗だから踊りや歌なんかの才能がありそうな気がするんだけれどね」

「まさか、私は歌なんて人前で歌ったことがないし、お祭りのときに踊るのだって物陰から見てるだけの臆病者なんですよ」

「そうかな? 観相じゃそう出てるんだけれど。じゃあ、ちょっと手をこう組んでみてくれないかい?」

「こうですか?」

「そうそう指を組んだ時、親指が下の方の手、そうこっちの左手の手相をみてやろう」

 俺はキンバリーさんの手をまんまと掴むことができた。

 手相などはこの世界であるのかどうか分からないが、俺は前世では「手相入門」の本を読んだことがある。女の子の手に触りたくて覚えたという不純な目的のためだが、こんな時に役に立った。俺は旅の一座から貰ったスキルをコピーしたものを彼女にペイストした。はじめはそのまま移譲しようとしたがカット&ペイストにはならず、コピー&ペイストになったのだ。

「うん、やっぱりだ。この線が邪魔をしていたんだ。ちょっと痛いけれど我慢してね」

 俺は手の中央を強く押した。そして目を近づけて見た。

「あっ、現れたよ。ほら、歌と踊りと交渉する力が君には隠されていたんだ。今までお兄さんに守られていたために、眠っていた才能が、今度は一人で生きなければならないと必要に迫られて出てきた。もう君は人前で踊ったり歌ったりできるくらいに勇気がある筈だよ。相手に向かって自分の利益を堂々と主張できるくらいの力がある筈だ。

いや、必ずある。だから自信を持って良いよ」

「そんなこと……とても信じられません」

「じゃあ、小さい声で良いから試しに何か歌ってみてごらん。

 俺にだけ聞こえるような声で良いから」

 躊躇っていた彼女はほんの囁くように小さな声で歌い始めた。

 その声はほんとうに微かな声で周囲の喧騒にかき消されるほどの声だった。例えるなら内緒話や人知れず漏らした溜息ほどのものだった。

 それなのに知らないうちに騒がしかった周囲の声はいつの間にか消えて水を打ったように静まり返っていた。

 彼女の歌声がまるで風の精の囁きのように食べ物屋の店内に染みわたって行く。

 その歌はごく普通に歌われている歌なのに、誰でも知っている筈の歌なのに、店内にいた客たちは初めて聞いたような衝撃を受けた。中には目に涙を浮かべていた人もいた。

 歌い終わると自然と拍手が出る。女将さんがやって来た。

「あんたすごいね。そんな小さな声で歌っているのに、みんなを黙らせてしまった。うちのお客さんたちを良い気持ちにさせてくれたから、何かおいしいものを奢ろうか?」

 するとキンバリーさんは立ち上がり、女将さんに深々とお辞儀をした。

「あの……私実は働き口を捜しているんです。稼ぎ手の兄が突然死んでしまって、今いる部屋の来月からの家賃も払わなくてはいけないし、困っているんです。ここで使って頂く訳にはいかないでしょうか?」

「おやまあ、そうかい?厨房で皿を洗ったり、料理を客の所に運んだりしてくれれば私も楽になるけど、あまり沢山は出せないけどそれでも良いと言うなら」

 そんな風にあっという間に話は決まってしまった。俺は目顔で『良かったね』と彼女に告げてその店から出た。

 これで俺の良心の痛みが少しは和らいだような気がした。

 だが本当は『裁縫』とか『調理』とか『会計』などのスキルがあれば一番良かったのだ。

 でもそのときは自分のスキルから切り分ける積りだったからああなってしまった。

自分から取ってもそれほど惜しくないスキルとして『歌』『舞踊』『交渉』を選んだのだ。地道な仕事と無縁のスキルだが、仕方ないと思ってる。他に手持ちがなかったのだから。

  

 俺はこんな時の為にと、今度は色々な仕事に役立ちそうなスキルを集めようと思った。

 そこで冒険者の傍ら余った時間を、似非占い師をすることにした。

 そして持ち運びしやすい椅子2個を持って、自由市の一角を借りてそこに陣取った。

 まず通る人を片っ端から鑑定する。殆どの人はギフトがない。けれどもスキルは持っている。つまり後天的に身に着けたものだ。

 すると気になる痩せた女性が歩いていたので鑑定した。

名前:セリーナ

年齢:17才

性別:女性

(中略)

スキル:鍛冶


「そこの人、そう貴女です。あなたは職人ですね。銅貨一枚で占ってあげましょう。手を出してください。今あなたは悩んでいる。そうですね?」

 この辺はいちかばちかの勝負だ。だが悩みなんか全くないと言う人がいたらただの馬鹿だ。

 必ずなにかかにか悩みはあるものだ。

「仕事上の悩みでしょう? 何故なら今のあなたの仕事には力が要るけれど、あなたには十分な力がない。だから折角才能があっても十分に生かせない。

 ちょっと手を見せて下さい。なるほど。大丈夫です。この手の相なら悩みは解決します。今日中に仕事場に行って、少し仕事をしてみてください。あなたには今までない力が出ます。そして今までで一番仕事がうまく行くでしょう。力がどんどん湧いてきます。頑張って下さい。

 その結果、俺には『鍛冶』スキルが手に入った。その代わり女鍛冶師見習いには新たに『剛力』をコピー&ペイストしてやった。

 この調子で俺は『鍛冶』のほかに、『裁縫』『会計』『調理』『清掃』『木こり』『漁師』『狩人』『隠身』のスキルをゲットした。

 だが、このやり方は時間がかかる割に効率が悪い。

 そこで俺はドライフルーツ売りをすることにした。

 俺のドライフルーツは森に行って、鳥や猿たちと競争して果実を採りまくるのだ。それを初級水魔法の応用で『脱水&乾燥』を使って、ほど良い柔らかさに仕上げるのだ。この世界には種無し果実はないから、種を全部取ったり皮を剥いたりする手間はあるが乾燥があっという間なので便利だ。一個幾らで売ってみるが、割と甘いお菓子のような感覚で女性中心に買って行く。それ以外では冒険者が保存食&携帯食として買って行く。そのとき、欲しいスキルを持った人がいたら、何でもいいから『あんたが気に入った。これはオマケだ。手を出して』とか言って、相手の手を下から支えて掌にポンポンとオマケを載せてやるのだ。

 オマケを貰うのだから手を出すし、下から支えるのは載せたオマケが零れたらいけないからという立派な理由がある。

 そしてこれで随分売り上げもあったし、お陰で一気にスキルも増えた。

 女性だけでなく冒険者もいたので、男たちのスキルも手に入った。

 その結果得られたスキルは以下の通りだ。

『鍛冶』『裁縫』『会計』『調理』『清掃』『木こり』『漁師』『狩人』『隠身』

『農耕作』『土木作業』『大工』『細工師』『育児』『子守り』『投てき』『解体』『短剣術』『伐採』『按摩』『薬師』『看護』『木登り』『釜焚き』

『給仕』『接客』

 だが所詮庶民相手のスキル集めなので、特別すごいのはなかった。

 それでも俺はもう一度キンバリーの働いている店に行くと、彼女にこれからの彼女に必要になりそうなスキルを幾つか選んでペイストしてやった。そしてこれを最後にして俺は彼女に会うのをやめた。

 俺の代わりに殺されたドナルドへの詫びはこれで自分の中でチャラにしたのだ。この日の晩から俺はぐっすり眠ることができるようになった。その後の噂ではキンバリーはその食堂兼旅館の養女になって跡継ぎにされたとか……。


 俺は全く貴族と関わりを持たなかった訳ではなかった。俺は今のままで十分平和な気持ちで冒険者を続けていられるし、十分幸せなのだ。けれども後から聞くとドナルドがクエストから戻らなくなった日、ロブソンの兄貴のギブソンという奴が王都に来てうろうろしていたという話を聞いて危機意識を高めたのだ。もし、俺がギブソンに狙われていたら、確実に殺されていたような気がするからだ。武術に関しては俺は簡単には殺されない自信がある。けれど命を狙う側に立つと、殺そうと思えばあらゆる手段を使ってでも確実に殺すだろうと思う。よく時代劇で女の人が『夫の仇、覚悟』とか言って剣の使い手にへっぴり腰で短刀かなんかで向かって行く場面を目にするが、本当に殺そうと思えばそんな馬鹿なことしなくても殺せると思う。

 深酒を飲んで寝ているときにブスリとやるなど幾らでも手段があるのだ。俺は人を殺そうとすれば殺せる力を持っているが、だが残念ながら命を狙われた時に殺されない自信はない。

 また盗賊に襲われたときに、一人や二人殺せても多勢に無勢で殺されてしまうことは目に見えている。だから、そういうまさかのときにも生き延びることができる保険が欲しい。

 その為には貴族の持っているギフトやスキルが役立つのではないかと思った。


 だが、貴族と関わることは実に細心の注意を要するイベントになる。

 貴族にとって平民というのは自分にとって役に立つか立たないかであり。利用できる者は徹底的に利用する。不要な者は遠ざけたり排除するのが原則らしい。

 貴族の馬車の前に走り出た平民の子供がいて、子供は死んだがその遺体にすがって泣いていた母親は貴族の一言で兵士に槍で突き殺されている。

 自分の馬車の通行を妨げたということで母親に責任をとらせたのである。

 その貴族がそのことで表立って非難されることはない。子供を馬車の前に走り出るようなしつけ管理しかできない親が悪いということで片付くのだ。

 よくお忍びで貴族が平民の格好で町に出て来ることがある。

 平民の生活を観察したり楽しんだりするのが目的なのだろうが、それを見抜けないで馴れ馴れしく話しかけて失礼な対応をすれば、その場で駆けつけて来た護衛たちに殺される。その場合、誰も貴族を非難しない。いくらお忍びでもよく観察すれば貴族だってことはすぐ分かる。分からないで対応した者が愚かなのだということになるのだ。

 だから俺が明らかにお忍びで来たと思われる貴族の少年を見た時、思わず無意識に距離をとってしまったくらいだ。

 

 氏名:アルフレッド・ロンブリッジ

 性別:男性

 年齢:15才

 人種:人族

 身分:士爵家三男

 職業:サザーンラン王立学校騎士科4年生

 ギフト:剣術

 スキル:身体強化魔法・剣術・貴族礼法・俊敏・縮地

 

 おおお……貴族だ。もう少しで卒業して騎士様になる人間だ。身体強化魔法ということは魔法だけれど、『剛力』とどう違うのだろうか?

 俺はそれとなく彼の周囲を見回してみた。特に護衛らしいものはいない。彼のことを見守っているような人間はいないのだ。

 士爵といえば、準男爵の下だから、むしろ守られるというより守る方の立場だろう。

 そこまで考えて俺ははっとした。彼の視線をよく観察するとある人物に注目していることがわかった。それは一人の少女だ。見たところ何の変哲もないごく普通の平民の少女だ。まさしくキンバリーのような……。


 氏名:エレノア・ブリードレッド

 性別:女性

 年齢:15才

 人種:人族

 身分:男爵家長女

 職業:サザーンラン王立学校魔法科4年

 ギフト:中級風魔法

 スキル:中級風魔法・魔力操作・貴族礼法・刺繍・社交術・王室茶道・変装術


 で……でたー。貴族令嬢だ。しかも変装術を身に着けているから、貴族だと分からない。中級の風魔法というのは相当なものだろう。だが魔法の場合本来持っている個人の魔力量によって級が決まるから、俺にはコピーできないかもしれない。っていうか、あの少女の手を握るなんてことがまず考えられない。その途端この騎士科のアルフレッド様が飛んできて首をポーンと切り落とされるに違いない。

 エレノアという令嬢は市場の屋台を何気なく見て廻っていた。 そのとき、一人の子供が彼女にぶつかって『あっ、いったいなぁ。気をつけろ』とか言ってこっちに向かって走って来た。十才くらいの薄汚い男の子だ。俺は足を出して転ばすとその上に馬乗りになり、持っていた財布を取り上げた。

「放せぇっ」

「騒ぐな。あの女の子からこの財布を盗っただろう」

「知らねえっ、兄貴ぃぃ」

 その時俺は誰かに背中を蹴られて地面を転んだ。たぶん少年の仲間だろう。少年はその隙に逃げて行った。

 俺は立ち上がると、こっちの方を見ている少女の方に歩いて行った。財布を返してあげる為だ。

 そのとき俺の首もとに剣先が突き付けられた。アルフレッドだ。

「動くな。その財布を寄こせ」

「えっ? これはあそこにいる女の子の財布だけれど」

「私が届ける。寄こせ」

「あんたはあの人の知り合いなんですか?」

「そんなことはどうでも良い。お前が知る必要はない」

「はい、分かりました。それではお渡ししますので」

 俺は逆らわずに財布を差し出した。わざと両手に持って手を震わせながら、嫌でも彼は俺の手に触り、緊張してすぐ離せない財布を俺の手からもぎ取らなければならない。そうだ、俺は財布をすぐ離さなかったのだ。その結果1秒くらいは肌の接触があった。

「さっさと寄こせ」

 彼は俺の腹に蹴りを入れた。

 俺は腹に力を入れて衝撃に耐えたが、そこは大げさに吹っ飛んで、地面に転がってもだえ苦しむ様子を見せた。それとなくその後の観察をしながらだ。

 俺は二人の会話に耳をそばだてた。


「フレッド、いったいあなたはなんてことするの?」

「いや、万が一、あれが君を狙うための芝居かもしれないので用心したんです。彼は帯剣してましたし」

「そうでない場合の方が多いよ。それにあのくらいの子なら冒険者だから剣くらいは腰に差しているのは当り前よ。どうして蹴ったの?」

「財布を掴んですぐに渡さなかったからです」

「見てて分からなかったの? あなたの態度で相手には正体がバレバレなの。しかも喉元に剣を突き付けられて平気なわけがない。だから両手で差し出して渡そうとしてたけれど緊張して手が強張っていたからそのせいで手が離れなかったのじゃない。親切にスリから奪い返してくれた人を平民なら感謝するものなの。ああ、もう……黙ってくれていたら良いものを、お陰で私の正体も貴族だってばれてしまった。私と一緒に来て、非礼を謝ってちょうだい」

「へ……平民には頭を下げることなどできません。死んだ方がましです」

「しょうがないわね。石頭なんだから。じゃあ、そこで待っていなさい。私だけが言って来る」

 

 俺が倒れているところに男爵令嬢のエレノア嬢が近づいて来る。すると町娘が使うにはちょっと高級な香水の匂いが漂って来た。遠目には分からなくても近づけばわかってしまう。

「起きることはできますか?」

 なんとエレノア嬢は俺の手を取り助け起こしたのだ。

「知り合いの者が乱暴をしてごめんなさい。あなたはスリの仲間から蹴飛ばされ、私の護衛からも蹴られて災難でしたね。折角財布を私の為に取り返してくださったのに。私は家名はふせますがエレノアと言います。あなたのお名前は?」

「エレノア様……わたしは冒険者のトムと言います。体が丈夫にできてますので、もうなんともありません。どうかもうお気になさらずに」

「まあ、あなたは冒険者にしてはずいぶん礼儀正しい方ですね。貴族の使用人の経験でもあありなのですか?」

「いえ……そんなことは。卑しい孤児の身で、気の付いたときは冒険者をして口に糊していました」

「とにかくあなたがしてくれたことに褒美と護衛がしたことに対しての詫びの見舞いとしてお金を差し上げます。これで忘れて下さる?」

「とんでもない、そんなこ…むむ……」

 その瞬間、エレノア嬢は人差し指を俺の唇に押し付けて黙らせた。そして俺のポケットに何かを入れた。たぶんお金だと思うが。

「あなたは良くても、私たちの身分の者はこうしなければならないの。それじゃあね」

 そういうとエレノア嬢はさっと体を翻して去って行った。

 おれは恐る恐るポケットの中のものを取り出した。銀貨が2枚と……何故かイヤリングが片方だけ入っていた?

 きっと財布に入れておいたものを銀貨と一緒に掴んで間違えて寄こしたのだろう。そのとき俺はぞっと背筋に寒気が走った。とんでもないものを受け取ってしまった。たとえ、間違いとはいえ、これは男爵令嬢の名誉を汚すものになる。処分しても返しても、俺に銀貨と一緒に渡したという事実は変わらない。下手をすると俺は抹殺される恐れがある。

 俺はそのイヤリングにつけられたブリードレッド家の紋章と思われる羽毛の模様を震えながら見ていた。





氏名:トム(エドワード・キャンティ)

年齢:15才

性別:男性

種族:人族

(中略) 

スキル:模倣。鑑定。

剣術。槍術。弓術。格闘術。剛力。隠身。投擲。短剣術。変装術。身体強化魔法。俊敏。縮地。木登り。

鍛冶。裁縫。会計。調理。歌唱。舞踊。交渉。清掃。木こり。漁師。狩人。農耕作。土木作業。大工。細工師。育児。子守り。解体。伐採。按摩。薬師。看護。釜焚き。給仕。接客。

貴族礼法。刺繍。社交術。王室茶道。


中級風魔法1(10)。

初級水魔法。魔力操作。



厄介なことになりました。


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