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森の中の???
「ルルトトー、私が森を出るってどういうことです?」
不思議そうに、鈴を転がすような声が静かな森に響いた。
「いずれ、私が? ルルトトーは来られないのでしょう?」
季節は夏になりかけているが、日差しは柔らかい。大樹の枝葉が、日差しで彼女の肌が焼かれぬように両手を広げている。
「この森以外で私が生きていけるとは思いませんけれど」
風に揺れる大樹の葉がざわめきの音を返す。
「そんな寂しい日がいつなのかわかりませんが、今日の日課をしてしまいましょうね」
彼女が自分の運命を選択する日は、まだ先だった。
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