第十六話 支配者(ルーラー)(4)
更新のミスにより、今回はかなり少なめです。
十分ほどしたら、もう一話更新します。
「「「……っ!」」」
エデル、ティナ、ミーシャは、同時に武器を構えた。リオンの評とは逆に、三人はその「魔物」から強烈な殺意を感じ取ったからだ。
「キシャァァァァァァァァァァ!!!」
支配者の咆哮は鞭のように四人の体を打ち付け、小さな刃のように細かく皮膚を切りつけた。その音圧に吹き飛ばされてしまい、耳の感覚がなくなってしまうが、エデルは何とか体勢を立て直した。
人間一人など一瞬で丸呑みにしてしまうくらいの大口を持った大蛇だった。硬そうな皮膚に覆われ、開かれた口の中でぎらりと光る牙、ぽたりと落ちた涎が地面の草を焼き焦がす様を見ると、そこには何らかの毒が含まれているみたいだ。
「おい、あれ……」
そして支配者の額で濁った赤い光を放つそれを見て、エデルは眉をひそめた。
「たしかにな。魔業核だ」
「ねえ、ちょっと、エデルくん! どういうこと! どうして支配者が魔業核に操られているの?」
エデルは舌打ちした。
「エデル、もしかして」
ティナが唾を飲み込むと、エデルも頷いた。
「こいつが、魔業核を守っている魔物ってことだよ」
〈次回予告〉
魔業核の魔物は支配者そのものだった。支配者は全盛期のリオンとも互角に渡り合うほどの実力を持ち、さすがの勇者パーティといえども苦戦する。
「わしは今から支配者の巣へ行き、卵を食ってくる」
リオンはそれだけを言うと、たった一人で破蛇の森の奥へと駆け抜けて行ってしまう。彼女を止めようとしても、三人は支配者の抑えているだけで精一杯である。そしてリオンが見つけたものは——。
次回、第十七話「蛇王リオン」。
お楽しみに!




