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爆縮と体温の機知(3)

嗄れ声

背中に乗っている物を

捨てた人間の成れの果ては

人知れずに

小屋を建てて暮らしている人間と

何ら大差ないのだろう

まともな生活だとしても

中身の無い様は

不意に電車に飛び込む人間とも

重なって見える


魂が宿ると言った

昔の人間達は

物にですら

それは宿るという意味で使った

今や

人間に魂が宿っているのかを

確認する方が

難しい世界になってしまった


愛、腐れて

作り上げた巨大な空洞

中へ入って叫べば

自分の声しか返って来ない

いつ埋めていくのか

外に出るってことは

行動だけでは飯事遊びだ

少ない時間を

いつまで、それに使っているのか


友人を履き違えて

友人になった人間がいるらしい

仲が良いってことは

喧嘩しないってことじゃない

殴り合いも、慰め合いも

同じ量、出し合ったとて

痛くない相手ってことだ

問題を起こさない人が

友人になる条件なのだとしたら

そこら辺に居る赤の他人は

みんな、友人になれると

思ってしまう


真、腐れて

空っぽの頭で空を飛ぶ

上空から叫べば

自分の声しか聞こえない

いつ理解するのか

友人になるってことは

問題と対面するということだ

少ない時間を

退屈せずに済むように


悪い人間か、良い人間か

分けている側を

分けてやれば良い

千差万別であるのなら

データ化して統合したら

本当に悪い人間と

本当に良い人間が

分かってくるんじゃないか

その時

どちら側かに居たとしても

僕は構わない

一体、何を知っているんだ

そう言ってやれば良いだけだ

蓄積された心情が

一瞬で曖昧になるからだ



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