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掌編小説集8 (351話~400話)

縺れ

作者: 蹴沢缶九郎

「もう、別れよう…」


「嫌よ、絶対に別れない!!」


別段珍しくもない、あるカップルの別れの縺れ。別れを切り出した彼氏に彼女は食い下がる。


「お願い、別れるなんて言わないで」


「もう無理なんだ。頼む、別れてくれ」


「別れないわ。…他に好きな人が出来たんでしょ? だから別れるなんて言うのね」


「…違う、そうじゃないんだ」


「じゃあ何でよ!! 私は別れないわよ!!」


「君のその強い想いが僕を苦しめてるのがわからないのか!! …あ、痛い痛い痛い…」


突然小指を抑え苦しみだした彼氏。彼女の想いに比例して、赤い糸は彼氏の小指に強く食い込み、やがて、青白く鬱血した小指は「ブチッ」と音を立てて…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 赤い糸のテーマでも色々な話になるのが読んでいて面白かったです。全体の長さも丁度よくリズムがありますね。最後は思わず自分の小指がブチ切られたような錯覚が。。(苦笑)痛い結末ですね~(苦笑)
[一言] 赤い糸伝説はロマンチックでも、現実化するとおこりそうな話しでした。”別れるなら指つめな”ってとこかしら
[一言] 運命の赤い糸と束縛が物理的なものだったら、確かに恐ろしいですね。現実は目に見えない分、小指以上にどうしようもないものまで失ってしまいかねないので、余計に恐ろしいな、と思います。
2016/12/21 19:56 退会済み
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