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天国だと思ってたらふつーに異世界だった話  作者: 雰囲気美人
幼少期編
1/14

0.プロローグ

初作品です。よろしくお願いします。

プロローグなので短いです。


主人公はちょっと緊張しているらしいので、ここだけですます調。



 突然ですが、ここは天国ではないようです。本当に突然ですけど。


 でも天国だと思ったのも無理もないのです、何せ、私は死んだんだから。


 大学生になって初めての冬の、前の日降ったその年初めての雪で凍った地面が発端の、ありふれた事故。止まっていると錯覚する程ゆっくりと進む時間の中で、確実に迫って来るトラックのヘッドライトが私が最後に見た光景。


 次に目覚めたのは病院ではない見知らぬ場所。


 なので、私、たぶん死んでます。


 私は一面が光で溢れている部屋を見て、ここは天国なんだと思ったのです。何故か私は赤子の姿になっていたけど。

 何故なら、周りにいた人は皆――そして私も――背中に大きな純白の翼を生やしていたから。


 不可解な点は自分が赤子になっていたことの他にも色々ありました。


 一つ、ここでは聞いたこともないような言語が使われていたこと。


 一つ、死ぬ前はせいぜい中の上くらいの平凡な日本人顔だった私が、幼児の顔でも分かる英国風の顔立ちになっていたこと。


 そして一つ、私に両親がいたこと。


 ここまで来ると気づくべきでした。本当に情けない限りです。アホにも程があるというものです。


 決定打は両親に街まで連れて行って貰った時でした。居たのです、背中に翼を持たない、普通の人間が。

 私は確信しました。ここは天国などではなく、異世界なんだと。


 今思えば大してショックは受けなかったように思います。

 心の何処かでここは天国なんかではないんだとわかっていたのです。

 私はただ、この明るい世界を天国だと信じて浮かれていたのです。自分は天国に来られたんだと。



 はい、すみません。バカでした。






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