3 妄想力=主要キャラの数になりました
とまあ、滝島は当然の如く、憤慨したのであった。
「お前を楽しませるためのコーナーじゃないから!」
「んだよ、うるせぇぞ、滝島。副会ちょ……奴隷の分際で」
「なんでわざわざ言い直した! 俺は奴隷じゃない!」
「つーか、今、思ったんだが、なんでこんな登場人物紹介なんていうコーナーがあるんだ? さっさと本編に入れよ」
「仕方がないだろ。この物語は色々設定が複雑だし、主要キャラ……生徒会執行部員が九人もいるんだから。あらかじめ紹介しておかないと、本編で読者様が混乱する可能性があってだな……」
「どう考えても多すぎだろ。九人もいたら、あらかじめ紹介されていたとしても、混乱するわ」
「いや、それは、アレだ。作者にも諸々の事情があって……」
「おーい、バカ作者。妄想もほどほどにしろ。こんなキャラも出したい、あんなキャラも出したいじゃ収拾がつかなくなるぞ」
「まだ三人しか出てないのに、もうほとんど収拾がつかなくなってるけどな。主にお前が原因で」
「でもまあ、よくよく考えれば、要は八人も俺様の奴隷がいるってことになるんだよな? そう考えると、作者の妄想力に感謝してもいいかも……」
「っておい! 生徒会はお前の召使いを集めた組織じゃないからな!」
言い争う二人を余所に、卯月は司会を続けることにした。