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銀河連盟生徒会が行く  作者: 百合華
第一章 花澤卯月の辛苦
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5 準三大王子

(それにしても、さっき放送で呼ばれた人たち、僕でも知っている生徒が結構多かったな)

 まず、熱海文月と雨植皐月。彼らは卯月と同じクラスだ。

 熱海文月は、卯月と似て控えめで大人しいタイプである。だが、成績やスポーツはそこそこだが、顔だけなら三大王子と張り合える、その名も準三大王子と称されているため、休み時間は女生徒に囲まれていることが多い。

 性格が似た者同士なら友達になりやすいかもと考え、卯月は何度か声をかけようとしたことはあった。しかし、準三大王子の人気は甚だしく、普通の休み時間では手が出せないので、昼休みに「一緒にお弁当を食べよう」と誘おうとした経験はある。が、文月は昼休みになるといつもすぐにどこかへ行ってしまうので、毎回そのチャンスを逃していた。

 雨植皐月は、教室にいること自体が珍しく、授業中でさえ空席であることが多い生徒だ。けれど、おそらく染めたのであろう真っ赤な髪が目立つ不良なので、それなりに名が通っていた。

 そして、雪峰師走とヴィゼルフ・ベルス。彼らは御門蓮と同じ学園の三大王子なのだ。だが、その二人にも、卯月は出会ったことがない。精々、女生徒たちが話しているの耳にするくらいだ。だから、知っているとは言っても、名前だけ、である。

 これは偶然なのだろうか。いや、もしかしたら、御門が学園の有名人を意図的に選んだのかもしれない。けれど、そうなると、ますます卯月が選ばれた理由に疑問符がつく。まあそれも、これから行って詳しい事情を訊けばいいだけの話なのだが。

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