18~赤~
一度削除して纏めたものです。
読んだ事のある方などは先にお進みください。
『兎に角、俺はワンオフ機の設計に掛り切りになるんでミチェかレイどちらか階級を少佐にまで上げる様に言っててくれ。それとエリナには後回しになるからスマンと。三、四日後ぐらいには生存報告入れる、頼んだぞ』
コウは『黒猫の尻尾』ギルドマスターであるアキラの伝言を伝えに彼らの基地へと赴いていた。
基地とは、ギルドを結成した際に基本的な活動拠点として使用できるようになるゲーム内建造物の一つだ。
BMO内通貨ディラーを使いレンタル基地を借りるか、様々なミッションをクリアし材料を集め最後に多額のディラーを使う事でギルド専用の基地を作る事が出来る。
残念ながら『黒猫の尻尾』が使っているのはレンタル基地だ。
そのレンタル基地の移住区である広めのリラックスルームに銀髪の兎ミチェ、ドラゴン面のトカゲ、ヒュームの優男レイ、エルフィンのお調子者アレックス、黒猫のエリナの五人がすでにログインしていた。
「んもう、あの嘘つきめ!」
アキラの伝言にエリナがフシャーッと毛を逆立てる。コウのワンオフ機を作ると聞きつけたエリナは、あたしの分も作れとアキラを爪と牙で説得したのだ。
が、同時に二機はやっぱり無理と言う事でエリナの分は後回しになったのだ。
「すまない」
コウがエリナに謝る、それはアキラの代わりが七割で少女の機嫌を取るのが三割といったところか。
「べっ別にコウが謝る事はないわよ」
コウの謝罪に気を良くしたのかエリナの怒りは直ぐに収まる。が、そこで余計なチャチャを入れるのがお調子者たる所以。
「そうそう別にコウが謝る必要はないぜー、どうせエリナがコウに構って貰いたくてわざと不機嫌になっただけだし?」
「んなっ、なななななに言ってんのあんた! 信じられないそんな訳ないでしょ! だっだれが構うとかある訳無いじゃない」
エリナの激しい言い訳が口からこぼれる度にコウを除く四人の顔はニヤニヤと嫌らしい顔に変わっていく。
そしてコウは、ポンとエリナの頭に手を置いて撫でだした。
「――ッ!!」
エリナの顔が見る見ると真っ赤になっていく。そして臨界点を越え声も無くその場から逃げ出した。
それはまさに脱兎のごとく素晴らしいスピードで。
それにコウは、
「……また逃げられてしまったな、僕はエリナに嫌われているのだろうか」
と真剣に悩みだす。
「大丈夫、エリナは恥かしがってるだけだからコウ君は気にしないで」
「そうそう、最初にあれだけ啖呵きっておいて今更ながらに素直になれないだけだし?」
「だな、『黒猫の尻尾』の中でもエリナが一番コウのことを気に入っているさ」
ミチェ、アレックス、トカゲにそう言われ、そうか、と納得する。
基本コウは素直な少年で、アキラの談では見た目と中身のギャップが激しく違う所に皆萌えるのだそうだ。
シミュレーションⅩをクリアしてからすでに三日が経っている。その間にカラー赤から更に二人のシミュレーションⅩクリア者が出ていた。
その内の一人がここにいるドラゴニュートのトカゲ、そしてもう一人は先ほど走り去ったエリナだ。
コウが『黒猫の尻尾』に加入してから五日が過ぎている。元々実力主義な所のあるギルドなので実力を示したコウには好意的だった。
それにマスターであるアキラの意外と言っては可哀想な言い方になるが、メンバーの信頼も厚い。
マスターが連れて来るのだからそう悪い奴でもないだろうと。
「コウ、ちっと質問あんだけどさ、機動サポートAIはフルにしてる? それともハーフ?」
アレックスが基地に設えているソファーの上で胡坐を掻き体を揺すりながら教えてくれよーと甘えた猫なで声で聞いてくる。
「うん、アキラにサポートAIはハーフにしろって言われたから。ハーフにしたら確かに反応がよくなったよ」
「だーーやっぱりかーー」
コウの素直な返事にちくしょーと両手を振りかぶりソファーにズブズブ沈んでいく。
「どうしたんだ?」
「気にしなくていいぜ? アレックスはハーフサポートが苦手なだけだ」
トカゲが仕方ねー奴だとアレックスを小突く。
「でもよ、『黒猫の尻尾』の中でもシミュレーションをクリアしたのは三人ともハーフサポートを使いこなしてる奴だけなんだぜ?」
「そうだね、そう考えるとやっぱりコンマ数秒の差は大きいと言う所かな?」
「そうね、私もアレはなかなか旨くいかないし、エリナやトカゲに聞いてもギュンときてシュッとしてスパーンとすればいいとか直感だけで物を言うから分からなくて。コウ君何かコツとか無いかしら」
ミチェたち三人――エリナ、トカゲ以外のメンバーはハーフサポートが旨く出来ないようだ。
コウはふむ、と呟き形の綺麗なおとがいに指先を当てて考える。
エリナやトカゲ、それにコウ自身と他のメンバーの相違点を考える。
コウ自身ハーフサポートは少しなれれば簡単に出来た事なので深く考えた事も無かったが、これだけ明確に出来る者と出来ない者に分かれているなら理由はちゃんとあるはずだ。
「そういえばトカゲはリアルで空手をしているんだっけ?」
「ん? ああ、餓鬼の頃から続けている、これでも段位持ちだ」
トカゲの答えに一つ頷く。
「エリナは、何かスポーツや武道をしているか誰か知っている?」
四人とも顔を左右に振る。誰も知らないらしい。
「あたしは小さい頃からバレエをしていたわ」
部屋の入り口から体を半分ほど隠した姿でエリナが部屋の中を覗き込んでいる。
どうやら入り口のそばにいたらしい。
「バレェってことはあれ? スパイクとかレシーブの?」
アレックスがソファーの上でバレーボールの真似事をする。
「違うわ、ダンスの方のバレー」
よく間違えられるのだろう、慣れた様子で訂正をし、さり気無さを装いつつ部屋の中に帰ってくる。
「なるほど、それでエリナの歩き方は綺麗なんだね」
「なっ! ~~ッ、あっあんたは何時も何時も!」
そして顔を真っ赤にし、またその場から走り去る。
どうやらこの五日間毎日こんな事の繰り返しらしく、他のメンバーもすでに慣れているようだ。
ただ一人首を捻り、嫌われているのだろうかと真剣に悩む少年を除いて……
「つまり、運動神経がいい奴が勝ち組ってこと? かーやってらんねー」
コウの仮説を聞いてアレックスがいじけた声を出す。
「最後まで聞いとけ、コウの話はまだ途中だろうが」
トカゲがアレックスの頭を小突き、コウを見て話を促す。
「僕の言い方が悪かった、運動神経が発達しているんじゃなくて運動を日常的にしている人がハーフサポートを旨く扱う事が出来ると思うんだ」
アレックスがさっぱりですといった顔をする。表情が分かり難いがトカゲも同じようだ。
「そうだね、運動神経のことを簡単に言えば、筋肉や内蔵を動かす為の指令を信号として伝える為の神経で、これが発達している人は脳から出される指令を素早く遂行する事が出来るんだ」
アレックスがやっぱり運動神経のいい奴が勝ち組じゃね? と首を傾げる。
「でも僕達が今いる場所は仮想世界を構築して作った世界VRの中だ。この中で作られた体が他と差がつく様な作りをしているとは思えない」
「確かにコウ君の言う通りね」
「ですね、BMOの中で言えば皆同じ運動神経をしている方がしっくりします」
「「??」」
ミチェとレイの二人はコウの言いたい事が理解できたようだが二名ほど首を右に傾げている。
「BMOのと言うより仮想世界の中でなら僕やアレックス、トカゲの運動神経は同じスペックになっていると言う事ですよ」
「マジで!?」
「そういうことね、他の剣と魔法のVRMMOだと職業やステータスで色々と違いが出るでしょうけど、ことBMOに関してはプレイヤー自体の運動能力は皆同じになっているはずね」
ミチェとレイの説明を聞いてもアレックスとトカゲの二人はなんで? と首を傾げる。
「別段プレイヤー自身を強化する必要が殆ど無いからだよ、BMOでの僕たちの体の代わりはブレイン・マリオネットがしてくれるのだから」
「「ああ!」」
ぽんと二人して掌を叩く。納得できたようだ。
いくら最新の技術でも数千人いる人間一人一人の体の中にある神経まで忠実に再現はしていられない。
「なるほどな、確かに動くのはBMだ運動神経の方はあまり重要じゃないか」
トカゲの言葉にレイが補足する。
「そうですね、どちらかと言えば激しい動きについていく反射神経と的確な判断力の方がより重要でしょう」
そしてコウが話を元に戻す。
「だから運動神経はあまり関係ない。そして日常的に運動をしていると言う事は、体の動かし方を頭や体で覚えている又は覚えようとしている人で、そんな人たちは感覚をイメージとして旨く捉える事が出来るはずだ」
つまり手を上に上げる行為一つ取っても、なんとなく上げるよりどうやって手が動いているかを分かっている方がより素早く動かせると言う事だ。
「例を上げるとボクシングのジャブやストレートは見た目だけなら簡単に真似をする事は出来る、けれど実際には拳の握り方やパンチを前に押し出す為の足腰や肩、腕の動きを知らなければ威力のあるスピードの乗った本物の一撃は繰り出せない」
ただやり方を知っているだけでも大きく違いは出てくる。
「でもよーやっぱりそれって運動してる奴が有利ってことだろー?」
やっぱり俺だめじゃーんと言いながらアレックスがソファーに寝転がる。
「まぁ確かにそうなんだけどさ、それでも肉体的なハンデが全く無いって言うのは今から何かを始める人にはかなり有利だと思うよ」
「コウ君結局の所ハーフサポートを身につけるにはどうしたらいいの?」
ミチェの言葉に多少の申し訳なさを顔に宿し。
「うん、反復練習しかないね」
「「「結局そうなるのか(ね)!」」」
がっくりと肩を落とす三人。
「それで? マスターの奴はミチェかレイに少佐になっとけって話なんだよな?」
トカゲがこの話は終わりだとばかりに本日の話し合いのメインを持ち出す。
「あーん? どいう事?」
「おそらく少佐になって宇宙船を手に入れろということでしょう」
「「「ああ」」」
アレックス、トカゲ、コウがぽんと掌を叩く。
「そういや少佐になると戦艦とか取れるんだっけ?」
「戦艦はまだ無理ね、多分移送艦から護衛艦、それに巡洋艦ぐらいかしら」
ミチェが唇に指を当て少佐になると購入できるであろう宇宙艦の名前をピックアップしていく。
「所で宇宙船を取ってどうするんだ?」
トカゲが何故? という疑問を問いかける。
「多分BMO第四の惑星【メイオフ】に降りるためでしょうね」
第四の惑星【メイオフ】。今回のVUで一番大きな事柄はあの惑星に降下出来るようになったことかもしれない。
◆ ◆ ◆ ◆
惑星【メイオフ】。
約二百二十年前、外宇宙生命体プラント・パラサイトによる奇襲を受け、当時軍事技術が四惑星国家の中で一番低かった民主制惑星国家【インディス】は、パラサイトによる侵略を防ぎきる事が出来ずたった四年で滅ぼされてしまった。
そして惑星【メイオフ】はパラサイトたちの搾取により、今では氷と吹雪に閉ざされた冬と死の星に成り果てていた。
「ひゃー、何ここすっげー寒そうじゃね?」
アレックスが【ゴースト】カスタムの細身な機体を器用にブルブルと震わせて、機体の腕を寒い寒いと上下にこすりだす。
「相変わらずアレックスは無駄に芸達者だね~~」
大量のミサイルポッドを機体のあちこちにフル装備した【オーガ】カスタムに搭乗しているクマの【ワイルディー】クマさんが少しズレた感想を述べる。
「そんな事ばかり身につけるから肝心なハーフサポートが身に付かないんだよアレックスは」
ガチガチに近接戦武器で身を固めた【グレムリン】カスタムに搭乗しているトカゲ。機体の両手にはヒートナックルをつけている。
『黒猫の尻尾』の特攻隊長、被弾、被撃墜率ナンバーワンだが接敵したときの爆発力は凄まじい物がある。
「そうね、ハーフサポートをまだ身につけていないのは今日までログインしなかったマスターとテム君にアレックスの三人だけよ?」
探査型BM【ガーゴイル】カスタムに搭乗し周囲を警戒しながらミチェも話に加わってくる。
「なっなんだよー、俺だってがんばってるって、ほら、あと少し? もう少しで完璧むっはーだって」
「あんたの言ってる事はたまに意味不明になるわね……」
近距離寄りの武装をしている【グレムリン】カスタムにのったエリナが駄目だこいつとため息をこぼす。
「まぁまぁいいじゃないか、何がいいかって? なにがいいんだろうな! あはははははははっ」
一週間の徹夜による睡眠不足とワンオフ機の設計を無事終えたことによるランナーズハイ状態のアキラが、更に訳の分からないことを口走り高笑いをする。
「「「「「「お前が一番意味不明だ!」」」」」」
道中ずっとこんな調子だったので他の六人はかなりうんざりとしていた。
ギルド『黒猫の尻尾』はマスター以下数名のメンバーで、冬と死の惑星【メイオフ】に降り立っている。
メンバーはマスターであるアキラにエリナ、ミチェ、トカゲ、アレックス、レイ、クマさん、コウの八名だ。
他三名は仕事や家の都合で今回は未参加となっている。
「皆さんお待たせしました」
重武装型にした【ガーゴイル】カスタムに搭乗しレイが宇宙巡洋艦、【猫の肉球】(命名エリナ)から降りてくる。
アキラがワンオフ機の設計に費やした一週間でミチェ、レイ、二人とも階級を少佐に上げることが出来、ギルドメンバー全員で資金を出し合い巡洋艦一隻を購入した。
ミチェは探査系機体で周囲を警戒する役割の為、船長には消去法でレイがすることになった。
「それでアキラ、【メイオフ】で何を集めるんだ?」
コウの質問にアキラからの返事が帰ってこない、訝しげに見ていると、
「……………………ZZZZZZ」
「「「「「「「寝るな!」」」」」」」
「おおっ!?」
どうやらここに来て維持していたテンションが切れてきたようだ。
「やっぱマスター少し寝とけよ、一時間仮眠しただけで全然違うぜ?」
「アレックスの言うとおりだ、寝とけ寝とけ」
アレックスとトカゲが寝ろ、お前邪魔! と手をシッシッと振る。
「いやしかしだな」
アキラとしては直ぐにでもワンオフ機を作りたいのだろう。
が、そんなコンデションだと逆に足を引っ張り効率が悪くなるだけだと皆から言い含められる。
「分かったよ、それじゃ船で少し仮眠をとっとく。一応リストは作ったからそれ見て探索していてくれ」
メールにして皆に送る。リストには事細かなアイテムの名前がずらーと並んでいた。
「うっへ、一杯あるな」
「ワンオフ機ってこんなに材料がいるのか?」
アレックスとトカゲが疑問に思うのも仕方が無い、リストには二百近くのアイテム名が記載されていた。
「う~ん、多分皆の武器やカスタム用のアイテムも入っているね~~」
「ですね、これとこれなんかはアレックス用のスナイパーライフルの材料でしょうね」
クマさんとレイがリストを見ながら武器やカスタム用と思われるアイテムをピックアップしていく。
「それじゃどうしよっか? とりあえず【ナイト】クラスを狩っとく?」
「ですね、【ルーク】クラスまでならやりましょう、【ビショップ】クラスからはマスター待ちで」
【メイオフ】には最低で【ナイト】、一番数が多いのが【ルーク】でそこら中に【ビショップ】が闊歩している。
油断していると【ビショップ】クラスのトレインを起こしかねないほどだ。
「でもマスターよくこんなに情報集めたなー、まだ【メイオフ】の情報なんて出回ってないだろ?」
アレックスが疑問に思うのも尤もで、未だに詳しい攻略がされていないほど【メイオフ】は厳しいエリアとなっている。
その上、赤、青、白全勢力が同じフィールドに立つので攻略をする前に潰しあいになる事も多々あった。
「それだけど~マスターのリアル友人が青の大規模ギルドのサブマスターをしてるらしくて~、情報交換で【メイオフ】の詳しい情報を貰ったらしいよ~~」
「青ということは『ヴァルハラ』ですね」
カラー青の一大勢力『ヴァルハラ』、その規模はギルドメンバー三百人を越える巨大ギルドの一角を占めている。
「相変わらず広い顔をしてるなー」
「ん? コウとミチェが偵察から帰ってきたぞ」
アキラが仮眠を取り、他のメンバーが次の行動を話し合っている間、探索係のミチェと護衛としてコウが近くの偵察を素早く終えてきた。
「どうだった?」
エリナの短い質問にミチェが少し困った顔をしてため息をつく。
「パラサイトの数が物凄い事になっているわ、そこら中パラサイトだらけよ」
「ミチェの言う通りだ、あの数に囲まれたら数分で全滅してしまうと思う」
コウもアレは酷いと顔を左右に振る。
「あちゃー、他の陣営とブッキングし無い様に降りたのが裏目に出ちまったかー」
「しょうがねーだろ、結局はパラサイトの軍勢と戦うか、プレイヤー同士で潰しあうかの二択しか無かったってことだ」
コウたちは今巡洋艦を低い山で囲まれた盆地に降ろし、雪原へと繋がる細い道の入り口で待機している。
少し外に出た所には数百というパラサイトの群れが周辺を徘徊していた。
「殆ど昆虫タイプかキメラタイプだな……」
「硬い、強い、しぶとい昆虫に特殊能力満載のキメラかよー、さっすが本拠地マゾ度が半端ねーな」
トカゲとアレックスがうんざりとした顔で愚痴をこぼす。
「ここで文句をいってても始まらないさ、少しずつでも掃除をしていこう」
「コウの言う通りよ、いつまでも愚痴を言ってないで働く!」
「「へーーいっ」」
コウとエリナの叱咤を合図に『黒猫の尻尾』がパラサイトの掃討に動き出す。
「今我々は、最後の決戦へと赴くのであった。なんちって」
「「早く行け!!」」
エリナとトカゲの前蹴りがアレックスの【ゴースト】カスタムをパラサイトの群れの中に吹き飛ばした。
「ちょっ、無理! ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」
「さっ、バカが囮をしている間に叩けるだけ叩くわよ!」
数十というパラサイトがアレックス機に群がり爆発炎上、しゅぽーんという音がしそうな勢いでコクピットが頭上に打ち上げられる。
団子状態となったパラサイトの群れに六機の一斉射撃が撃ち込まれる。
『黒猫の尻尾』のパラサイト掃討戦が始まった。




