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Brain Marionette Online  作者: まるいもの
ステージⅠ
17/67

16

Lapis―――


先ずはジェナ中佐の執務室へ……行ったのだけど秘書らしきNPCに中佐は特殊部隊専用ハンガーにいますと言われハンガーへ。

ハンガーへ行けば食堂へいったと、食堂へいけば射撃場へいったと……さらに五回ほどたらいまわしにされ中佐の執務室に戻ってきた。


「何これ、本当に必要な事なの!」


あちこち歩かされ結局元の場所に戻されるこちらの身にもなりなさい!


「おっ落ち着け、二人が見てるぞ」


うっ、私の癇癪に二人は抱き合い固まっている、あら私としたことが。


「驚かせてごめんね~、でも最初から執務室にいればいいのにどうしてたらい回しになったのかしら」


「ラピスねーちゃん、あっちこっち行く事でここの施設が何処に何があるか分かるようになってるんだよ」


「へー、てことは一種の簡単な施設の案内みたいなものか」


「それならこんなややこしい事をしないで地図でも載せればいいでしょうに」


「「だってゲームだし」」


むぅ、男二人で組むとはこしゃくな。ならば……


「マーナはどう思う?」


「そうですね、私もラピスさんと同じ意見です」


はい、姉ゲットそして弟に手招きをすると? Keizirouの顔とこちらを見比べて、ささっとこちらに移動、弟もゲット。


「あ、てめーあっさり裏切るな」


「はいはい、負け犬は大人しく付いてきなさい。イベントを進めるわよ」


「はぁ……へいへいと」


ジェナ中佐の執務室に入るとイベントが発生、今まで見つからなかった中佐が目の前に。

南米風の顔立ちに黒い肌、赤い髪は肩までの長さまで伸ばしライオンヘアーといえばいいのかな? ワイルドな髪型の美女ね。

二十代後半ぐらいで、身長は私と同じほどの百七十ぐらいかな?


「君がLapis准尉かい? よく来たね私がジェナだ。私たち特殊部隊の入れ替わりは激しくてね、君には期待しているよ? あまり早くリタイアしないように頼む」


ジェナ中佐が私に話しかけているところに、秘書官が割り込んでくる。


「中佐、これを」


秘書官がジェナ中佐に一枚の紙を渡す。


「ちっ、またか」


「はい、ここ最近パラサイトたちの活動が活発になってきています」


「首都のある大陸西にまでパラサイトの侵入を許すとはね、(そら)は何をやっているんだか」


「首都防衛部隊や第三駐留部隊は動かせないそうです」


「ふぅ……さてLapis准尉、喜ばしい事に私たちにお仕事が回ってきたよ、目標は宙から落ちてきた【ビショップ】型パラサイトと【ナイト】【ポーン】あわせて三十体。雑魚はどうでもいいが、【ビショップ】の体内には【マザー】因子を持っている可能性がある、こいつだけは絶対に逃がしてはならない」


「こちらが周辺マップになります、IDカードに記録されていますので参照してください」


「よし、特殊部隊全員で出るぞ緊急集合を出せ。Lapis准尉も自機に乗り後を付いて来い!」


ここでイベントが終わり目の前には秘書官NPCがいるだけ、話しかけてみると「早く行きなさい」と怒られた。


「んー、もしかしてまたボス戦?」


「かもな、二人に聞いてみよう」





「はい、次もまた【ビショップ】との戦闘になります」


「でもさ、【ビショップ】自体はあんまり強くないんだよ、雑魚といっぺんに戦わないといけないからむずいんだよ」


「なるほどな、次は集団戦になるわけだ」


「よしっ、ちゃっちゃとクリアするわよ」


私とケイジロウが気楽に言うものだからマーナが少し心配そうに口を開く。


「あの、できればもう一人募集して五人PTで行った方がいいですよ」


マーナの心配する気持ちも分からないでもない。先ほどは五人PTでいって失敗したのだろうから。

どうする? と横目に見る。


「大丈夫だろ? だめだったらその時誘えば」


「だね、ごめんねマーナあんまり他の人とやる気がなくて」


「……いえ、私たちが入れて貰っているのに気を使わせてしまってすみません」


んー硬いなーもう少し楽しめばいいのに。それこそゲームなんだから。

私はすすすっマーナの後ろに回る。BMOは原則他人にセクハラ行為はできない様にシステムで保護されている。

しかし、女子と女子のスキンシップはセクハラには入らない。


「あっあのラピスさんなにを……」


「それっ」


私は両手の指をわきわきと動かしマーナの全身をくすぐり始める。


「ひゃっ、やっやめっ、ひぅ、あはっあはははははやめあはははははははははは」


私のくすぐり攻撃に目から涙を流しながら笑い転げるマーナ、かなり敏感ね。


「ふっふっふっ、あんまり堅苦しいとずーっとやめないわよ、もう少しリラックスして楽しむ事を誓う?」


耳元でふ~~と息を吹きつけながら弱そうな所をくすぐる。


「あはははは、はっはい、ちかいあはははははますからもうゆっゆるして」


よしよし、ん? 


「どうしたのよ? 顔を真っ赤にして」


「いっいや……お前らエロすぎ……」


「ッ! なっバカっスケベこの変態!」


どっどんな目でみてるんだか、全く!


「なぁにーちゃん、何がエロいの?」


「「ピスカにはまだ早い!」」



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