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Brain Marionette Online  作者: まるいもの
ステージⅠ
13/67

12

Lapis―――


アトネス鉱山のIDは今の所順調に攻略している。


「突っ込む、援護よろしく!」


「あっこのバカ、少しはためらいなさい」


鉱山は下へ下へと弧を描くような作りになっていて、途中で見つけたプレートには地下12000メートルという数字が書いてあった。

かなり巨大な鉱山ね。


労働用プチBM【デーゼル】や護衛として配置されていた【エキューセン】が、パラサイトに取り付かれ敵としてこちらに攻撃してくる。

バカは味方か? と不用意に近づき、不意打ち気味にエネルギー弾を左腕に食らい吹き飛ばされ、頭に血が上ったみたい。



「ちくしょー、左腕がオシャカだ」


「こんな所で味方がウロツク訳ないでしょうが」


「むぅ、すまん」


ふぅ……素直なのはいいんだけど、もう少し血の気が少なければいいの……「ひゃんっ」

ドンッという音と衝撃が機体を揺さぶる。ワームの集団が地中から這い出て不意打ちを食らった。

ワームが地中にいるとレーダーに映らなく、すでに三度目の不意打ちだ。


「あったまきた~~~! 死になさい!!」


「ちょっ、落ち着け。遠距離主体のお前が突っ込むなぁぁぁ!」


まぁ……こういうこともたまにはあるわね。




奥へ進むにしたがって、パラサイトたちも手ごわくなっていく。

それでも私とケイジロウのコンビは旨く嵌っていて、このIDの最終地点まで来る事ができた。

目の前にはボスへと至るポータルが。


「とりあえずここで少し休憩しましょ」


「だな、フィールドと違って一度倒した敵が復活しないのが救いだな」


機体から降りてキャンプセットをイベントリから取り出す。ちなみにキャンプセットは前のミッションの報酬。今回は新しい軍服がもらえる。

二人で支給されたレーションを食べてみる。


「おっ以外に美味しいな」


「ほんとぅ……お肉だーお肉~~」


レーションはハンバーグにピラフ、芋サラダにプチトマト。

お肉の味がする。それだけでBMOをする価値があるわね。

胡乱げな目で見られたが今回は気にしない。


「結構戦ったからスキルとか確認しときましょ」


「そうだな」


「「ステータスオープン」」


【Lapis】【曹長】

【エルフィン】♀

【近接戦】0

【近距離】0

【中距離】213

【遠距離】233

【特殊】 189


スキルリストをクリック。


種族スキル

【SPアップ】78


中距離

【ダブルショット】89

【命中補正アップ】――


遠距離

【集中Ⅱ】3

【スナイパーモード】89


特殊兵装

【SP回復】9


スペシャル

【シックスセンス】13


んー、鉱山は広いといっても流石に遠距離ほどはないから中距離が大幅にあがったなー。

【ダブルショット】はなかなか使い勝手がいい。一回で二連続矢や弾が飛んでいくから単純に威力が二倍になる、CTクールタイムが三十秒なのがなー、十秒にならないかしら。


あと分からないのが【シックスセンス】ね……熟練度が上がってるってことは発動はしてるみたいなんだけど……


「ねぇ、ケイジロウはどんなステータス?」


顔をむりやりねじ込んでのぞいてみる。


「おっおい、ちっ近い」


どれどれ。


【Keizirou】【曹長】

【ドラゴニュート】♂

【近接戦】313

【近距離】52

【中距離】0

【遠距離】0

【特殊】 0


種族スキル

【STアップ】63

【クイックアップ】63


近接戦

【高速起動Ⅱ】45

【高速飛行】32

【ST回復率アップ】4

【機体速度アップ】3


スペシャル

【シックスセンス】54


なんて見事な偏り方……


「あんた本当に近接戦しかしてないのね」


「まっまぁな。射撃をしてもあたらないんだよ」


「不器用なだけね」


「うぐっ」


「それより【シックスセンス】が結構上がってるのね。私は、13しか熟練度が上がってないわ。なにか分かった事ってある?」


「んー、説明しにくいなー、なんていうかこうムズムズーとするんだよ」


「まったく分からないわよ。せめてもう少し語彙を増やして……」


「えーと、パラサイトの攻撃がなんとなくあたるなーて思うときがさ、あるんだよ。そのときこう機体にあたりそうな箇所? と同じ体の部分がいやな感じというかムズムズするというか」


「もしかして気配が分かるとかそんな感じ?」


「あー、たしかにそんな感じかなーワームの石や【エキューセン】のエネルギー弾のときもそんな感じがした」


そういえば、ワームの不意打ちを食らったとき確かにそんな感じが……


「もしかして【シックスセンス】ってかなりすごいスキルかも」


「だな、熟練度があるって事はパワーアップしたりするかな?」


「たぶんするでしょうね。これって育てるには攻撃を受ける必要があるかも。ケイジロウと私の差がこれだけあるのはそれだと辻褄が合うし」


「だんだん面白くなってきたなー」


「そうね」


んー今八時か、そろそろ進まないと時間が足りなくなりそうね。


「そろそろ行きましょうか」


「おう」


方膝をついた姿勢の【ビャーレン】に乗り込む。


「「搭乗」」


さーて、まずはIDのボス退治ね。

【シックスセンス】そのうちキュピーンとなります。

キュピーンと……

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