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オトシゲ:乙女は資源になりました。~男性絶滅後のディストピアで、学園経営しちゃいます~  作者: 428の968
第一章:関東圏統一戦争

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4話:リソース・コレクション

「嘘、学校間ワープゲートが……壊れてる?」 「どこに逃げればいいの? いや、いやぁっ!」


中庭は、逃げ惑う生徒たちの悲鳴で満ちていた。 関東一とまで言われた美しい庭園は踏み荒らされ、そこかしこに小さな黒い影――メーテル突撃隊が中庭の捕虜を追い回す。


逃げ遅れた一般生徒の集団が、校舎の隅に追い詰められた。 そこへ、意を決したように2人の上級生が飛び出す。彼女たちは武蔵野の「防衛委員」で、手には実体剣と簡易シールドを持っていた。


「みんな、下がって! 私たちが時間を稼ぐ!」 「こんなチビたちに、負けるもんですか!」


必死の形相で突っ込む2人。 しかし、対峙した突撃隊の少女――まだ2年生くらいのあどけない子――は、小首をかしげてニコリと笑った。


「わあ、元気だねぇ。でも――」 「『不良品』はいらないよ?」


少女が黒いスーツの袖から滑らせたのは、無骨な軽機関銃。躊躇いも、慈悲もなく、引き金が引かれる。


タタンッタタタンッ


「あ……」 「が……っ」


一瞬だった。 先頭を走っていた上級生の頭部が、熟したザクロのように弾け飛び、もう一人は腹部に無数の風穴を開けられて吹き飛ばされた。 痙攣し、血だまりを広げ、やがて動かなくなる肉塊。


「ひっ……う、嘘……」 「先輩……?」


追い詰められた生徒たちの顔から、血の気が引いていく。 本当の死。取り返しのつかない消失。 MP40の硝煙をフゥーッと吹きながら、突撃隊の少女は、怯える獲物たちを見回して明るく告げた。


「さあ、選んでね? 今ここで『壊れたゴミ』になって捨てられるか。 それとも、大人しく『帝国学園(ウチ)の資源』として有効活用されるか。 ……どっちがいい?」


銃口を向けられた生徒たちは、ガタガタと震えながら、一人、また一人と膝をつき、手を上げた。 「た、助けて……」 「従います、なんでもしますから……!」


「うんうん、いい子たちだね! じゃあ、『出荷準備』しまーす!」


少女が指を鳴らすと、後方から重苦しい駆動音と共に、帝国学園仕様の改装大型輸送トラック――『捕虜運搬車』が大型着陸艇から降りてきた。 荷台から降りてきたのは、帝国学園労働局の職員達と、銀色に輝く奇妙な「金属製の四角い枠」の山だった。


「ひっ、な、なにそれ……?」


抵抗を諦めた生徒たちは、流れ作業のように列を作らされる。 制服を乱暴に剥ぎ取られ、無防備な姿にされると、その屈辱的な「梱包」作業が始まった。


「んぐっ!? ううーっ!」


まず、口には猿轡がかまされる。 顎が外れそうなほど大きく口を開かされ、唾液がとめどなく溢れ落ちる。言葉を奪われ、ただの「モノ」へと堕ちる最初の儀式。


「んーっ! んんっ!!(やだ、見えない!)」


次に、視界を完全に遮断する革製の厚い目隠し。 恐怖で瞳孔が開いた目は闇に閉ざされ、聴覚と触覚だけが鋭敏になる。仲間の「んーっ!」「うぐぅ!」というくぐもった悲鳴と、金属音が響く。


そして、仕上げだ。


カチャン、カチャン、キィィン……。


用意されたのは、人間一人を張り付けにするための長方形の金属フレーム。 四隅には革のベルトと拘束具がついている。


「はい、足広げて〜。もっともっと!」


見えない恐怖の中で、生徒たちはフレームの上に押し倒される。手首と足首を、四隅のフックに強引に引き伸ばされ、大の字のような恥ずかしい体勢で固定されていく。


「ふぐぅーっ!!!」


関節が悲鳴を上げるほどピンと張られ、身動き一つ取れない。無防備な胸元も、全てが晒け出された状態。 それは人間を運ぶ姿ではない。食肉加工場の肉を吊るすような、あるいは標本箱に昆虫を固定するような、絶対的な「管理・運搬形態」だった。


「はい、一丁上がり! 次!」


(フレーム)ごと持ち上げられた生徒は、そのまま運搬車の荷台にあるレールへと「ガシャン!」とスロットインされる。 荷台の中には、同じように枠に固定され、猿轡で涎を垂らし、大の字で晒された少女たちが、整然と並べられている。


「んんーっ…んんー…(誰か助けて...)」


涙を流し、拘束を解けないかと必死に暴れても、猿轡と目隠し、そして四肢の完全固定が一切の自由を許さない。 ただ、車両の振動に合わせて、胸が揺れるだけ。直ぐに体力が尽き、彼女達は項垂れるしか無い。


突撃隊の少女は、満載になったトラックの荷台を満足そうに眺め、インカムで報告を入れた。


『こちら制圧班。良質な生体資源(リソース)、約50名確保。――これより、生贄管理棟へ搬送します』


重い金属音がして、トラックの扉が閉まる。 暗闇の中、うごめくこともできない少女たちの、絶望的な「んーっ……」という嗚咽だけが残された。

またまた見に来てくれてありがとう!!

次回、5話 トップ・ダウン です!

感想、ブクマ、評価などいただけると、更新のエネルギー(生贄コスト)になります! よろしくお願いします!

またね!

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