9話:選別と生贄
【地下第三区画・捕虜管理センター】
「右、Cランク。生贄行き」 「左、Aランク。教育棟へ」 「中央、Bランク。奴隷兵」
広大な地下ホールに、事務的な声が響く。 労働長・五十嵐結衣は、ベルトコンベアのように運ばれてくる『戦利品』――武蔵野庭園学園の生徒約6,000名を、タブレット一つで仕分けしていた。
捕虜たちは全員、金属製の拘束枠に固定され、猿轡を噛まされた状態で吊り下げられている。
「んーっ! んんっ!(やだ、離して!)」
目の前で友人が「Cランク」と判定され、『生贄装置』のレーンへと流されていくのを見て、少女が涙を流して暴れる。だが、結衣は眉一つ動かさない。
「うるさいですね。効率が落ちます」
結衣の背後では、この世の地獄――『生贄装置』がフル稼働していた。
【生贄処理システム:稼働中】 【現在の魂回収効率:430%】
それは、巨大なガラス張りのプールだった。 中にはピンク色に発光する高濃度の「誘発剤」が満たされている。 Cランクと判定された生徒たちは、拘束されたままそのプールへと沈められる。
「んぶっ!? んんーーーーっ!!!」
液体に触れた瞬間、彼女たちの全身の神経が過敏化し、強制的な快楽信号が脳へ送られる。 さらに、プールの底からは無数の機械触手が伸び、彼女たちのありとあらゆる部位を、人間の限界を超えた速度と圧力で蹂躙し始める。
「んぶっ!? んんーーーーっ!!!」「ンクッ! んグッ、んグ、んグぅぅぅッ!!」
猿轡越しでも隠せない、絶叫のような声がホールに反響する。これは魂を搾り取るための「発電」だ。 限界を超えた連続的な発電により、彼女たちの瞳から理性の光が消え、白目を剥いて痙攣し、やがてピクリとも動かなくなる。 その瞬間に放出される莫大な生体エネルギーが、学園の蘇生装置へと充填されていく。
結衣はそのメーターを見つめ、満足そうに頷いた。
「素晴らしい。武蔵野の生徒は純度が高いですね。精神が壊れる瞬間のエネルギー出力が、通常の1.3倍はあります。予定以上に貯金を貯められそうです。」
彼女は冷めた目で、次の獲物を見定める。 震えているのは、逃げ遅れた武蔵野の第一副会長の専属書記だった。
「……ふむ。貴女はAランク。顔立ちが良いし、身体の方も申し分ありません」
結衣は彼女の顎を掴み、値踏みするように撫で回す。
「幹部用の『ペット』として優秀ですね。……教育棟へ送りなさい。自我を壊して、幸せ中毒にしてから『商品』にします。。」 「んーっ! んんーっ!(殺して! いっそ殺して!)」 「死ねませんよ? ここは東京帝国学園。死ぬことすら許されない、最高の教育機関ですから」
結衣の合図で、彼女は「調教棟」行きのレーンへと流されていく。その先には、生贄装置とはまた別の、自我を溶かすための天国が待っている。
勝利の宴の裏側で、約6,000人の捕虜たちは、こうして事務的に処理されていった。
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次回、10話 命の請求書です!次回投稿予定時刻は2/5 11時です。
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