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2200年、男子絶滅。乙女は資源になりました。 ~今日からあなたに。笑顔で楽しい「教育」を~  作者: 428の968


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プロローグ:少女配属式

初投稿です!!

私!かわいい女の子を沢山可哀想にするから!!だから!!信じて!!読んでください!!

西暦2200年 4月1日 東京帝国学園 大講堂


桜の花びらではなく、無機質なホログラムの国旗が舞う巨大な講堂。 そこには基礎培養課程(初等教育)を終えたばかりの2,000名の新入生が整列していた。


彼女たちは全員12歳。 髪型は清潔に整えられ、肌は傷一つなく、制服にはまだ埃一つついていない。 彼女たちに「親」はいない。国籍番号と遺伝子IDで管理される、日本国の「公共資産」だ。


壇上を見上げる彼女たちの瞳にあるのは、期待と、それ以上の恐怖。 そこには、この巨大な学園都市を支配する生徒会政党『大和会(やまとかい)』の幹部たちが、神々のようにずらりと並んでいた。


「ーー新入生の諸君。入学おめでとう」


マイクを通さずとも、講堂の空気を震わせる凛とした声。 生徒会長・神楽坂(かぐらざか)玲緒奈(れおな)が一歩前へ出る。 その圧倒的な美貌と、全身から発せられる「支配者」としてのオーラに、2,000人の呼吸が止まる。


「君たちは今日、選ばれた。数ある学園の中で、最も強く、最も冷酷で……そして最も()()()この東京帝国学園に配属されたことを誇りに思いなさい」


玲緒奈(れおな)が艶然と微笑むと、最前列にいた新入生の一人が、あまりのプレッシャーに膝を震わせ、崩れ落ちそうになった。


玲緒奈(れおな)の背後で、宣伝長・夢咲(ゆめさき)ららがカメラに向かって完璧なアイドルスマイルを振りまき、労働長・五十嵐(いがらし)結衣(ゆい)は手元のタブレットで基礎培養局(小学校)から送られてきた新入生のリストを無表情にスクロールしている。 結衣の眼鏡の奥の瞳は、彼女たちを人間として見ていない。 『寸法』『重量』『耐久力』『生体エネルギー効率』……そんなパラメータとして値踏みしている目だ。


「我が校は現在、13の学園を統治下に置く『大学園』である。だが、我々の覇道は終わらない。より良い教育、より良い未来のために、君たちの『若さ』と『魂』を有効活用することを約束しよう」


「魂」という言葉が出た瞬間、会場の空気が凍りついた。 この世界の常識――死んでも蘇生できること。しかし、それにはコストがかかるのだ。

彼女たちは当分知ることはない。自分たちがこれから、そのコストを支払うための「()()」になることを。


「それでは、これより『適性配属(ソーティング)』を行う。名前を呼ばれた者は、即座に指定されたゲートへ移動せよ」


第一副会長・西園寺(さいおんじ)椿(つばき)が冷ややかに告げると、講堂の空中スクリーンに次々と名前と配属先が表示され始めた。


『文系・軍部強襲科』 会場の4分の1を占める500名が表示される。 彼女たちは、最前線の「歩兵」だ。使い潰され、何度も死に、何度も蘇生され、そのたびに魂をすり減らす消耗品。


「ひっ……」 誰かが小さな悲鳴を上げたが、すぐに情報長・如月(きさらぎ)(れい)の、氷のような視線に射抜かれ、喉を詰まらせた。


『理系・工学整備科』 400名。学園の歯車として、油と鉄にまみれ、転移門や兵器のメンテナンスに一生を捧げる労働力。次々とこれから9年間生活することになる配属先が発表されていく。

そして――。


「……やあ!! 可愛い()たち!!」


不意に、甘ったるい声と共に、ステージの袖から小柄な影が現れた。 少し大きめの黒い軍服風スーツを着た、幼い容姿の上級生たち。 手には無骨な短機関銃を持ち、スカートからは太ももを大胆に晒している。


学園最強にして最狂、大和会の親衛隊、『メーテル突撃隊』だ。


「おめでとうございま〜す! この列の君たちは『特別選抜(今日からウチの子)』だよぉ!」


突撃隊の少女たちは、新入生の列に無邪気に飛び込むと、恐怖で固まっている少女たちの周りをくるくると回り始めた。 まるで、新しいおもちゃを見つけた子供のように。


「ん〜♡ この子、肌がすっごく綺麗! 壊しがいがありそう!」 「ねえねえ、私の後輩にしていいですかぁ? いっぱいいじめて、いっぱい可愛がってあげるね」


突撃隊員の一人が、震える新入生の頬を、冷たい銃口でツーッと撫で上げる。 金属の冷たさと、少女の体温。 新入生は恐怖のあまり、瞳を潤ませ、内股をキュッと締め付けた。


「あはっ、震えてるぅ。……その『ゾクゾクする感じ』、覚えておいてね? これから毎日、もっと凄いのを教えてあげるから」


隊員の少女は、新入生の耳元で、恋人のように甘く囁いた。


「君が壊れて、ただの肉人形になるまで……私たちが責任を持って『()()』してあげる」


連行されていく「エリート候補」たち。 彼女たちのスカートの裾が揺れるたび、そこから伸びる無防備な脚が、これからの過酷で背徳的な運命を予感させた。


「――以上だ。解散」


玲緒奈(れおな)の短い号令と共に、記念すべき2200年度の入学式は終了した。 それは同時に、彼女たちの人間としての短い期間が終わり、「学園合併戦争」の構成部品(パーツ)としての稼働が始まった瞬間だった。

初めまして、作者です。 「可愛い女の子×軍服×ディストピア&可哀想はかわいい」……この組み合わせが見たくて、でも気に入る作品がなくて、勢いのままに書き始めました!

初投稿なので至らない点もあるかと思いますが、この歪んだ世界で少女たちがどう生き(壊れ)ていくのか、最後まで見届けていただけると嬉しいです。

感想、ブクマ、評価などいただけると、更新のエネルギー(生贄コスト)になります! よろしくお願いします!

次回は、一話:捕食者たちのお茶会 です!!また来てね!

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