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第四話 新人冒険者、トラブルに遭う(2)

魔法武器(マジックウエポン)


魔力を持った剣や杖のことを指す。


魔法武器を持っている間は、その武器の持っている特殊能力を扱うことが出来る。


剣の威力は使用者の魔力に依存する。


だが、一部の魔法武器には意思があることが...。

「グアアァァァー!」


トラップが作動して電撃が兄に直撃した。


そして悲鳴を上げて地面に倒れた。


倒れた兄を確認するため、私はゆっくりと近づいて確認してみようとした。


だが、近づく直前に兄が剣を上に掲げながら立ち上がった。


いや、立ち上がったと言うよりも剣に持ち上げられたという表現が正しいだろう。


兄は私を見た直後、私に切りかかろうとしてきた。


私は逃げようとしたが、剣がもう目の前にあった。

一歩遅れた...!


ザワザワ...


切られるのを覚悟した瞬間、突然、花びらと共に突風が私の体を押した。


そのおかげで兄の斬撃を避けることが出来た。


ザザッ...


草むらから片方だけ刃がついた剣と見たことない服を着た一人の男性が出てきた。


[これはどういう状況?]


男性は私と兄を見て首をかしげた。


兄またが剣を上に掲げながら立ち上がった。


また私に切りかかろうとした。


『花吹雪』


男性が剣を兄の方向に振りかざすと、男性の方向から大量の花びらと共に突風が吹いてきた。


突風と花びらはさっきと同じように兄の周りを囲みながら兄に近づいてきた。


兄は剣を突風に切りつけたが、状況を変えることは出来ず突風はやがて竜巻のよ


うになり兄に直撃しそうになった。


だが兄が剣をなぞると剣が氷のように凍り、竜巻に切りつけた。


すると竜巻にある花びらは凍り竜巻が止んでしまった。


[これは厄介だな...あれを使うか...]


男性が何かをつぶやくと兄は標的を男性に変えて切りかかろうとしていた。


『花吹雪・花火』


男性が剣を兄の方向に振りかざすと、男性の方向から炎をまとった花びらと共に突風が吹いてきた。


突風は炎のように熱く、遠くにいた私でも汗をかくくらい熱かった。


熱風と花びらはさっきと同じように兄の周りを囲みながら兄に近づいてきた。


兄は凍りついた剣を熱風に切りつけたが、状況を変えることは出来ず熱風はやがて炎をまとった竜巻のよ


うになり竜巻が兄に直撃した。


竜巻が止んだ後、目の前には倒れた兄と剣が落ちていた。


「大丈夫?」


また切りつけてくるかもしれないから後ろから声を掛けてみた。


「...」


何も反応がない。気絶したのだろう。


[大丈夫ですか?]


私には彼が何を言っているのかが分からなかった。


すると男性ははっとして、


「大丈夫?」


男性が声を掛けてくれた。


私は今さっきのことを話した。


すると男性は、


「この人、安静、大丈夫、けど、不安、ギルド、ついてく」


片言だけど言いたいことは何となくわかった。


私は剣を、男性は兄を担いでギルドに行くことになった。


剣を持ってみたが、なんともなかった。


ギルドに着くと受付の女性が


「大丈夫ですか!?とりあえず救護室へ!」


受付の女性が慌てて救護室へ案内した。


救護室にはベッドと机と薬一式が置いてあり、医療係の人がいた。


男性は兄をベットに寝かせて私は受付の女性と医療係の人に事情を話した。


「なるほど、それは災難でしたね。それはそれで、初依頼のことは...?」


やべっ、持ってくるのを忘れてた!


討伐系の依頼は討伐証明として討伐対象の体の一部か体内にある魔石を持って行かないといけない。


どうしようと考えていると、


「これ?」


男性が魔石を10個持っていた。多分拾っといてくれたのだろう。


「拾ってくれたのですか?」


男性は頷いた。


「ありがとうございます!」


私は魔石を受け取った後、女性に渡した。


「はい。確かにソロゴブリン10体討伐完了です。これで冒険者カードの登録完了です、おめでとうございます!」


これで初依頼は終わった。


後は兄が目覚めるのを待つだけだ。


少し経った後、男性が受付の女性と話していた。すると女性は私に


「『そろそろ約束の時間なので失礼します』と言っているのですが...」


「助けてくださり、ありがとうございます。と伝えてください」


受付の女性は男性に話した後、部屋を出て行った。


そして受付の女性も仕事場に戻った。


ーー数時間後ーー


兄が目を覚ました。


「リュウ、やっと目が覚めた!」


「あれ?なんで俺はベッドに?隣の人は?」


「リュウさん、あなたは闇属性を耐性以上に摂取したことにより、肉体が乗っ取られかけてました。」

兄が目を覚めるのを待ってる間、私は気になっている事を女性に聞いてみた。


「あの男性は何者なんですか?」


「あの人は『ツルギ』という人で東の国から来た人みたい。」


「東の国?」


「知り合いからしか聞いたことないけど、独自の文化が発展した国でそこのスイーツがおいしいとか...」


「スイーツねぇ...」


普段海外には興味ないけどいつか行ってみたいなと思った。

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