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第1話 異世界転生。

 駅で、電車を待っていると、降りてきたのは大学生の一団。こちらをちらっとみる女子学生は汗臭いといわんとばかりの目を向ける。それもそうだ。今日で20連勤。前回の休日も台風による、休工のみ。関東直撃でなければ休むことも出来なかったであろう。明日てか今日の作業で21連勤。3週間を超えると意外と身体が慣れてくる。いつも乗る電車がきた。いるメンバーもいつも通り。みんなくたびれた男ばかりだ。電車の座席にすわり、スマホの学習アプリを開く。来年1級建築士を取れば、俺は、転職するんだ。いつまでも施工管理技士として使われる側ではなく、建築士としてデスクワークのキラキラオシャレオフィスで働くんだ。


「だからさ、急な変更は無理だって!ここまでの人工は誰がみるんだよ!」

次の日、俺は職人に文句を言われていた。急な設計変更があったんだ。しかし、作業箇所は今週の作業に入っていない箇所。つまりこの目の前の職人のペースがよかったために発生した事故である。この職人を使う会社は少しゆとりをみるくせがある。本当に腹が立つ。

「所長に相談してくるんで少し待っていてください。」

噓である。こんな話を所長にすれば、こちらがまた怒られるのは見えている。そのため俺は一度離脱して、この職人を雇っている会社に連絡する。ここの営業と少し仲がよいのだ。

「お疲れ様です。・・・」

やり取りをしていると周りがら大きな声がする。

その瞬間おれの頭上には、鉄工がおちてきていた。


痛いと思ったのは一瞬だった。目の前には女神のコスプレをした人物がいた。

「ここは・・・」

「ここは、現世とあの世の狭間。おぬしは死んだのだ。」

そうか、俺はついに死んでしまったのか。俺が現場で死ねば労災事故で会社は痛い目にあうだろう。今までの勤務実態も少しはこの世に出れば、復讐にもなる。

「それにしても意外と労災で死ぬと痛くないのだな。安全教育資料での死亡事故では痛そうと思ってはいたがそうでもないんだな。」

「いや、本当はもっと痛いぞ。おぬしの人生がかわいそうで、死ぬときくらいは安らかにとおもったのだ。」

「あなたは、本当にかみなのか?」

「いかにも神じゃ。おぬしの人生は苦難に満ちたものだった。だからどうじゃ?異世界転生ってものをしてみるのは?」

異世界転生。聞きなじみのある言葉がでてきた。ワクワクしてきた。異世界転生と言えば、魔法やスキルをいただき、無双できるものだ。きっと女性にもモテるだろ。

「俺、異世界転生したいです。お願いします。」

「そうか、異世界転生したいか!だが、おぬしのいける世界では、普通の中世のような世界じゃな。」

「え?魔法やスキルはないんですか?」

「あることにはあるが、それほど発達はしておらん。いける異世界は前の人生で時間をかけたものが強く発現する。おぬしの場合、会社に入ってから建築の勉強ばかりであまり魔法やスキルといった世界の傾向は薄い。あってもおぬしは使えんな」

がっかりした。異世界にいけるのに俺は、魔法やスキルがつかえない。イキることができない。

「そうがっかりするな。建築の技術も中世では役に立つはずじゃ。なぜ異世界が中世っぽいかしっているか?それは転生者がどんなにバカでも教育をちゃんと受けていれば活躍できるようにじゃ。どれ、行ってみたくなっただろ」

それならいいが、俺ごときの知識でなんとかなるのか?

「つべこべ考えていても先には進めん。先ずは行ってみて話はそれからだ。」

「おお、そのいきじゃ!ではいくぞ、異世界先で死ぬと魂が消滅するからきをつけるのじゃ!」

「え、ちょ待って。」

俺はこの先,,生きていけるのだろうか,,


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