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ᓚᘏᗢ カーポートに積もる雪、完膚無きまで足跡を ᗢᘏᓗ ☆写真付き

作者: 山目 広介

 2024年1月下旬。

 暖冬とか言われていたが、冬ならば、やはり寒い。

 寒い寒いと思っていたら、雪が降った。そして積もる。

 そんなある日のこと。


 連れ帰る、という話だった仔猫を全く連れ帰らない姉。

 取り残された仔猫。


 というか仔猫のくせに、たぶんウチに居たどの猫よりも体重があると思われる。

 それでもまだ1歳にも満たないのだ。

 ガツガツ食べ、熱に変換しているのだろうか。

 元気に走り回る。暴れる。迷惑している。


 仔猫にとって、初めての冬。初めての雪。犬は庭を駆けずり回るらしいのだが、仔猫も珍しい雪に興奮するようだ。

 うちのカーポートにも雪が積もった。

 昼間、仔猫は家の中に居たのだろう。窓を開けると、飛び出していった。

 暴れるために、家の中に留めておけなくなったのだ。悪さをするので。濡れて帰って来られても困ることには違いないのだが。元気が有り余ったいる仔猫の相手はしていられない。

 だから外へ、「自然にお帰り」と放してやった。すぐに戻ってくるのだが……。




 今までの飼っていた猫は、いくらなんでも雪に興奮して駆けずり回らなかった。

 しかし、その仔猫が家の玄関の屋根からカーポートに飛び移る姿を見かける。

 めっちゃテンションが上がっているらしい。

 その行動をスマホで撮影しようと思ったが、手元になかった。

 なので取りに行っている間に、仔猫はいなくなっていた。




 カーポートの屋根に積もった雪には足跡が残っていた。

 足跡しか残っていなかった、というべきだろうか。

 いくら何でもはしゃぎすぎだろう。端から端まで足跡だらけだった。

 確かに、私も子供の頃に雪が積もった後、新雪に足跡を残すことはやった記憶がある。

 かなりの人が共感するのではなかろうか。

 でも猫だろお前……。


 家の前の道とかは車や人が通ってすでに雪が潰されている。

 でも屋根の上には人は通らない。カーポートの上は仔猫にとっては新雪を踏み放題だったようだ。





挿絵(By みてみん)


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