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Delighting World  作者: ゼル
第一章 旅立ち編 ~まだ見ぬ地を目指して~
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Delighting World Ⅱ



世界はかつて7つに分かれていた。

それぞれの世界はやがて統合され一つになった。

生まれ変わった新世界の名は“シンセライズ”。

そのシンセライズに忍び寄る不穏な気配。


シンセライズの東部の小さな鉱山の町、コルバレーに暮らす人間のビライトと妹のキッカ。

ある日キッカは突然現れた黒い渦に呑み込まれ、精神体のみの存在になり、ビライトに憑依する形で現れた。

キッカを元に戻す方法もわからぬまま生活するビライトは武器屋の主人、竜人のヴァゴウの武器屋での仕事中、とある獣人に告げられた“イビルライズの渦”という言葉、そしてキッカの身体はもう戻ることはないとの宣告。

宣告を受けたものの、ようやく手がかりをつかむことができたビライトは世界の知識が集まる図書館のある、西の大都市“ヒューシュタット”を目指すことを決めた。

その決意に感動したヴァゴウは共に着いていくことを決め、3人のヒューシュタットを目指す旅が始まった。


-----------------------------------------------------------------------




天気は快晴。そんな絶好の日、ビライトとキッカは旅支度を終え、ヴァゴウの武器屋へやってきた。


「おーい、おっさーん。」

ビライトはヴァゴウを呼びながら武器屋の扉を開ける。


「おーう来たなァ。」

ヴァゴウは旅の支度準備万全の状態で待っていた。


「すごい!準備万端だ!」

キッカはヴァゴウの荷物を見て驚いた。


「おう!素材回収でよく遠出したりするからな!旅に必要なアイテムは一通り揃ってるぜ!」

ヴァゴウはそう言いながらビライトに一つの大剣を与える。


「一徹で作った!」

「まさか、寝てないのか!?」

「寝たぜ!1時間ぐらい!」

「~…ありたいけどさ…気を遣えよ、自分の身体にも。」


「だーじょうぶだ。ワシら竜人のタフさは人間のお前でも知ってるだろっ?」

「そうだけどさ…まぁ良いや!仕事しない名職人の武器だ。ありがとな。」

ビライトは大剣を背に背負う。


とても切れ味が良さそうな輝きを放つそれは大剣の攻撃力もそうだが、思ったほど重たくない使い勝手の良いものにも仕上がっており、さすが凄腕職人の腕だとビライトは感心した。


(まぁ、仕事サボりの癖さえなければ…だけど)



「さぁて!そんじゃ出発するかァ!」

「あっ、でも今日予約の客が…」

ビライトは思い出した。昨日来た人間の女性が武器を受け取っていないことを。


「お、そうか。じゃカウンターに置いておこう!」

ヴァゴウはカウンターにその女性が頼んだと思われる杖の武器をカウンターに置き、「ちょっとヒューシュタットまで留守にするから勝手に持って行っていいぜ!」とあまりに雑な字で書いた適当な紙を張り付けた。

「ざっつ!!!」

「さァ行くぜっ!」


ガハハと大きく笑いながらヴァゴウは豪快に外へ飛び出した。


「皆で旅、楽しみだね。」

「のんきだなぁ…」

これからの旅が楽しみなキッカと、後先が不安すぎて何とも言えない気持ちのビライト。

3人の冒険が始まった。

「鍵かけなくていいのか?」

「良いさ!大したもん置いてねぇよ。」

「いいのかなぁ…」


--------------------------------------------------------------------------



「で、こっからヒューシュタットに行くには山脈を越えないといけないんだろう?」

ビライトはヴァゴウに確認した。


「おうそうだぜ。ここから東にある“ヒューシュタット山脈”だ。ヒューシュタットが管理している大きい山脈でな。ここを通るのが近道なんだが、気性が荒い魔物が多いから大体の人は南に迂回するか、ドラゴン便を使ってるぜ。」


「迂回かドラゴン便かぁ。」

「ドラゴン便は高いからな。とても俺達には乗れないよ。」


ドラゴン便は名の通りドラゴンに乗って目的地に向かうことができるものだ。

どの移動手段よりも最速で移動可能だ。

荷物を特急で運んだりするにも便利な代物だ。

だがそれを利用するには非常に高額のお金を支払う必要があるため、主に使うのは貴族などの大金持ちだ。


「南に迂回するのは時間がかかるからな。なんせヒューシュタット山脈は北から南に大きく伸びる山脈だからな。」

南から迂回するのであればヒューシュタット山脈を上るルートの3倍は時間がかかってしまう。

それでも山脈を超える者は少ない。それほど魔物の存在は脅威なのだ。


「でも俺たちは時間がないかもしれない。山脈を突っ切る以外の選択肢はないな。」

「そういうこった!キッカちゃんの為ならエンヤコラ!サクッと登ってしまおうじゃねぇの!」

キッカはいつまで精神体でいられるかが分からない。ならば時間は残されていないかもしれない。ビライトたちには迂回せず、山脈を超える道しかないのだ。


「そういえばオッサン、武器は無いのか?丸腰じゃないか。」

「あァ、それならあるぞ。」

ヴァゴウは何も無いところから武器をパッと取り出す。

それは大きな鈍器。ハンマーだ。


「あっ、“魔蔵庫”だね。」

「そう、さすがキッカちゃん!詳しいじゃねぇか。」

「一応魔法使いの端くれだからねっ。」


「魔蔵庫って確か、魔力を使って作った空間倉庫みたいな奴だよな。」

「そうそう、ワシの武器や食料、手荷物以外のものは全部ここに入れてるんだぞ。」

ヴァゴウは色んな多種多様な武器をポンポンと出してはサッサと消していく。

「うわぁ、手品みたい!」

キッカは喜んでウキウキだ。

「あのなー…まぁ、良いけどさ。」

ビライトはやれやれと呆れるが、まんざらでもない感じだ。



-----------------------------------------------------------------------------------


コルバレーの町はヒューシュタット山脈の一部でもある山、コルバレー鉱山のふもとにある町だ。

故に町からヒューシュタット山脈の入り口はさほど遠くはない。

ただ問題はこのヒューシュタット山脈を登り、そこからヒューシュタットに行くまでの道のりだ。


山脈を登るだけでも早くとも1~2日は時間を要するだろう。

冒険者たちの為に、道中にはキャンプができる場所や、小屋などが点在はしているが、それでも魔物たちがはびこる山脈であることに変わりはない。


3人は山脈に登り始めてからは、辺りを警戒しながら登る。


「気をつけろよ、あちこちから気配を感じる。」


「おう、相変わらず物騒な山脈だが…おっと!」

ヴァゴウは背後から気配を感じたのか、魔蔵庫から即座に盾を出し、後方に向ける。


目の前には飛び掛かる狼型の魔物。

その攻撃を盾で弾いたヴァゴウは「今だビライト!」と、声を出す。


「よっし!うおおっ!」

ビライトの全身から力がみなぎる。赤い輝きがビライトを包む。

「おお!エンハンスか!」


ビライトの得意技は自身の肉体強化“エンハンス”。

まだ修行中の身ではあるが、自分の基礎能力を一時的に爆発させることが出来る短時間決戦向けの魔法。


ビライトの大剣から繰り出される一撃はとても重く強力。

段階を踏んで強化していくエンハンス魔法だが、ビライトはまだ1段階の強化しかできないが、これだけでもその辺りの魔物とは対等に力比べが出来る。


あくまで攻撃力を高める魔法ではあるが、鍛えていけば、守りを固めたりスピードを高めることもできるようだ。


「お兄ちゃん!フォローするよ!」

キッカはビライトに魔法をかけた。


「よーし、思いっきりいくぞっ!」

ビライトを包む黄色い光は衝撃を抑え込む魔法。

激しい一撃による衝撃をキッカの魔法で抑え、ビライトは自身のリスクを考えなくていい一撃をお見舞いすることが出来るのだ。


ビライトが食らわせた一撃は魔物にクリーンヒット。

その一撃で魔物の討伐に成功した。


「ふぅ、実戦で使ったのは初めてだったんだけど…上手くいったな。」

ビライトは大剣を戻し、一息。

「凄いよお兄ちゃん!かっこいい!」

「サンキューな。キッカがフォローしてくれなきゃ俺も衝撃で怪我しかねないからな。」

「うおーいやるじゃねぇかビライトォ。ガハハ!ワシの武器のおかげだな!」

ヴァゴウはビライトの背中をポンと叩き、作りたての大剣を褒めちぎる。

「俺の魔法は無視かよっ!まぁ使いやすかったのは事実だけど。」



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その後も、順調に山を登り、襲ってくる魔物を撃退し一行は山の中腹あたりにある小屋へと辿り着いた。


「もう日が暮れそうだ。今日はここで一泊しよう。夜は危ないからな。ってわけで!さぁ沢山食おうぜ!」


ヴァゴウは魔蔵庫にありったけぶち込んできたのか、食料という食料をポンポンと取り出し、それを焼き、炒め、茹で。

とても旅の途中とは思えない豪勢な料理の数々を並べた。


「便利すぎだろ魔蔵庫ッ!」


そういうツッコミを入れたくなるぐらい魔蔵庫の万能っぷり。


「魔蔵庫は使用者の魔力使って収納してるんだ。入れすぎると魔力が欠陥するしこれでも少ないほうなんだぜ?」

「あっ、そっか。魔力削って収納してようなものだもんね。」

「それでもほぼ手ぶらで旅できるのは有能すぎるだろ…」

「ガハハ!もっと褒めろ!ガッハッハ!!」

調子に乗って大笑いのヴァゴウ。

そもそも魔蔵庫が使えるのはトップレベルの商人や職人のみだ。

それをヴァゴウが持っているということは、こんな豪快で雑な竜人のオッサンでもやはり有能な職人なのだという証拠だ。



「しかし竜人の魔蔵庫でもそれだけ持ち運べるんなら人間や獣人、ドラゴンはそれ以上に持てるってことだよな。魔蔵庫があれば。」

「そうだね。魔力の魔限値は個人差があるけど、種族差が一番大きいって言われているもんね。純血と混血で差もあるって言われてるよね。」

「詳しいなぁキッカちゃん!」

「えへへ~勉強大好きだもん私!」



魔力は魔法を生み出すために必要なものだ。

誰しも魔力というのは宿っていて、その持っている限界値が“魔限値”だ。

魔限値を超える魔力は一気に使うと身体に負担がかかるし、下手をすれば命にかかわることもある。

なので、魔法を使うときは自分の魔限値を守って戦わないといけないのだ。

魔力が少なくなると、目まいや頭痛、集中力の低下や眠気などの症状が出るので、それが魔力切れのサインだと分かる。


そしてその魔力の魔限値には大きな種族差が存在している


まず最も魔力の魔限値が低いのは竜人だ。その次に獣人、人間、ドラゴンと続く。

混血は組み合わせや血の濃さなどで大きく変化するのだが、純血の場合は竜人が最も少なく、ドラゴンが一番多い。

ヴァゴウはあれだけ多くの武器や食料をポンポン出しているが、それよりも魔限値の高い種族が魔蔵庫を使うともっと多くのものを収納し、取り出すことが出来る。


「でもオッサン、魔限値結構高いんだっけ?」

「おう、その辺の竜人よりは高いってよく言われるなァ。何か魔限値の高い種族の血でも混ざってんじゃねぇかな!ドラゴンとか!」


ヴァゴウ自身は竜人として珍しく、魔限値が人間と同等ぐらい高いらしい。

恐らく魔限値が高いドラゴンの血でも混ざっているのかもしれないが、自分にどの種族の血がどのぐらい混ざっていているのか、そもそも純血なのかすらも、高技術の検査でもしないと分からないらしい。


食事をしながら3人の雑談は続く。



「純血、混血の定義もあんまりあてにならないって話だけどな。この世界に暮らしている人たちってほとんど混血だし。俺もキッカも多分な。」


「そうだなぁ、確かにワシらはほとんど純血として育ってきているが、何かしらの血は混じってるからなァ。だから魔限値にも個人差ってもんがあるんだとワシは思う。」


「純血のほうが珍しいって話だし、血の混ざり方だけでも結構分類出来る。世界誕生の際に混ざりあったとかなんとか…」

「みんな世界の誕生については勉強するもんね。」


「今思えば変な歴史だよなぁって思うけどな。」

「そうかなぁ、私は好きだけどなぁ~私ぜーんぶ覚えてるもんね!えっと、えっと。」


語りたそうにするキッカ。ビライトとヴァゴウはどうぞとばかりに頷いた。


キッカはこの世界で誰もが習う、世界の誕生について語りだした。


----------------------------------------------------------------------------------------------------


「かつて世界は7つに分かれていました。」


その一言が世界の歴史の第一歩。



“この世界に生まれた1人の神様はよりよい世界を作るため、6人の神様を作り出しました。7人は力を合わせてよりよい世界を作ろうとしましたが、それは失敗に終わったのです。”


“世界は1つだったのにそれは7つに分かたれ、神々はそれぞれの世界に閉じ込められてしまったのです。”


“最初に生まれた神様”主神”は閉じ込められた神様を助け出すために奮闘しましたが、せめて意識を飛ばすことが限界でした。”


“そんな中、主神と最も親しかった神様が閉じ込められた場所は、世界中の“負”が集まる恐ろしい世界でした。その恐ろしい力に翻弄され、苦しむ神様はついに”邪神ヴァジャス”となってしまったのです。”




“閉じ込められてしまった残りの神様の次々と邪神となっていきました。戦の神“邪神ディスタバンス”。歪みの神様“邪神アーチャル”。滅びの神様“邪神グァバン”。”


“邪神となった神様の世界は滅びの道を歩むように崩壊していきました。争いが絶えない世界、空間が歪んでしまった世界、守護者が居なくなった世界…”


“そんな中、希望を捨てなかった“主神”と残り2人の神様、自然の神“ナチュラル”、魔法の神“レクシア”。合わせて3人の神様は手を取り合いました。”


“手を取りあった3人は各世界から英雄を集めました。邪神となった各世界の神々の力に抵抗し、打ち勝った者を。神々の力を恐れずその世界を生きる強き者を。集まった戦士たちは“負”が集まる世界に捕らわれた邪神ヴァジャスの暴走を止めるために動き出しました。”





“彼らは邪神ヴァジャス以外の邪神たちにも協力を仰ぎました。英雄たちに力を示され、敗れたディスタバンスは手を貸すことを約束し、アーチャルは英雄たちの強い意志の力に敗れ手を貸すことを約束しました。”



“邪神グァバンは自身の命を捨て、新たな神を抜擢。新しい神、歴史の神”シヤン”を生み出しその命を散らせました。終結した6人の神と英雄たちは邪神ヴァジャスの元へと飛び込みました。”



“邪神ヴァジャスを救いたい。世界の負はすべての神が引き受けるべきだ。戦いの果てに導き出した神々たち。その手を掴んだ邪神ヴァジャスは黒き邪神の黒き体から解放され白銀の神となり、7人は改めて世界の統合を願い世界は生まれ変わりました。”


“すべての世界がひとつになり、すべての生物の血は混ざりあい、1つの7つ分の世界を統合した大きな、大きな世界が誕生しました。これが新世界”シンセライズ”の誕生なのです。”




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「おおー!いいぞぉー!」

ヴァゴウは大きく拍手。

「ほんと、丸暗記してる凄いなって思うよ。」

ビライトもキッカを褒める。


「ありがとう。私ね、この話凄く大好きなんだ。神様たちが手を取り合って私たちが今ここに生きているんだって思うと、感謝したいなって思えるんだ。」

「キッカ…」

「私ね、この世界にはまだ知らないことや知らない土地がたくさんあるって言われてるこのシンセライズのこともっと知りたいんだ。知らないことを知ることって、とても面白いことだと思うもん。」

「そうだな…俺もこの世界にはまだ面白いものも楽しいこともたくさんあると思う。だから俺、そういう世界をキッカと見たい。だから俺、絶対お前の身体を見つけてみせる。絶対にお前を消させやしないから。」

「ありがとう、お兄ちゃん!」

笑いあうビライトとキッカ。


「おーい、二人で盛り上がってるところ悪いが飯が冷めるぞォ?」

なんとなく放置されたヴァゴウが口をはさむ。


照れくさくなって赤面なキッカとビライト。

「仲がよろしいこって!良い兄妹だなッ!ガッハハハハ!」





旅の休息。

楽しく会話するこの夜の時間。


この楽しい時間をこれからも。

そのためにビライトはキッカの身体を探し出す。まだ旅は始まったばかりだ。

一行はヒューシュタットを目指し、旅を続ける…











そしてその日の夕方頃…コルバレーの町では…






「うっわー…噂には聞いてたけどホント雑ッ!!!」


ヴァゴウの武器屋に武器を取りに来たポニーテールの女性が訪れていた。


「お金とかどうするのよ!置きっぱなしでいいわけないし……ヒューシュタットに行く…かぁ…うーん…仕方ない!追いかけますかッ!」


新しい木製の新品の杖。それを持ちくるくると振り回す。

「うん、持ち心地完璧ッ!さーて!大魔法使いレジェリーちゃん行くわよーッ…の前に、やっぱりこの町で一泊しちゃおっかなぁ~…夜は…怖いしィ…」












そしてまた別の場所では…


ビライトにイビルライズの渦を伝えた狼獣人ともう一人、色黒の獣人が居た。もう一人の方も顔以外は布コートで隠れていて、テンガロンハットのようなつばの大きい帽子をかぶっている。

見た目は狼獣人に近いが、どこかほかと異なる姿をしている。どこか魔人のような、悪魔のような。そんな風貌をしている。


ここは路地裏の人通りの無い場所だ。


「ほー、で、アイツらはヒューシュタットに?」

「あぁ。イビルライズについて調べに行くようだ。」


「なるほど、情報サンキュー。こいつは報酬だぜ。」

「確かに…」


「じゃ、俺は後をつかせて頂きますかっとな。」

「…お前、あいつらをつけてどうするつもりだ?」

「見届けるんだよ。ホントにイビルライズに辿り着けるのかをな。」


「…イビルライズ…お前からその情報を貰いはしたが…嘘は言っていないのだろうな?」

「昔は大嘘つきだったけどな。今は嘘はつかねぇって決めてる。」


「…まぁいい。俺には関係ないことだ。」

「また頼むからそん時は頼むぜ~」

「…分かっている。」

狼獣人はスッと姿を消した。


「さーて、面白くなってきた。イビルライズに捕らわれた少女…か。全く、趣味が悪いな。イビルライズの邪神さんはよ。」



日が暮れ、夜がやってくる。


魔法使いとテンガロンハットの獣人はビライトたちを追う。

そしてまた狼獣人もまた、その地を離れる。


各々が動き出すコルバレーの町。


ビライトたちの旅に果たしてどのような未来が待ち受けるのか…


その先の未来はまだ誰も知らない。そう、神でさえも。



Delighting World 2

END


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