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Delighting World  作者: ゼル
第三章 サマスコール編~情報屋と狙われた一行たち~
17/139

Delighting World ⅩⅣ.Ⅴ

Delighting World メインキャラクター紹介 Ver.3.0


メインキャラクター紹介2


~クライド~


・性別…男性

・年齢…26

・身長…181cm

・体重…52kg

・種族…獣人(?)

・能力…隠密・足技・短剣技

・一人称…俺

・各キャラの二人称

 ビライト…ビライト

 キッカ…キッカ

 ヴァゴウ…ヴァゴウ

 レジェリー…レジェリー


ビライトとキッカにイビルライズの名を初めて語った人物で情報屋。

どんな依頼でも確実に計画的に実行していく情報屋で、隠密行動に関してもスペシャリスト。

普段はフードで顔を隠しており、古い布ようなボロボロのマントを着ていてほとんど体が見えないようにしている。

獣人だが足が竜人のように太く、強靭であるため、竜人の血が流れていると思われる。太く強靭な足をしているが、とても身軽で素早い。

アトメントの依頼によりビライトたちの旅に同行し、共にイビルライズを目指すことになった。

完璧主義で自分の計画を乱されることを非常に嫌い、自惚れや偽善も非常に嫌うリアリストで、ビライトやキッカの考え方を否定しており、それに対して反発するレジェリーとはいつも喧嘩している。

メンバーの中でヴァゴウだけは一目置いている様子。



メインキャラクター追加項目


・各キャラの二人称

・ビライト

 クライド…クライド


・キッカ

 クライド…クライドさん


・レジェリー

 クライド…あんた クライド


・ヴァゴウ

 クライド…クライド





・キャラクターの内面・判明要素の追加

・ビライト

 種族…人間(亜血獣人)

 詳細追加…普段は冷静に物事を判断しているが、キッカのことや、誰かが傷ついているところを見るとすぐに飛び出し助けに行ってしまう癖があり、周りが見えなくなってしまう。

特にキッカが絡むと冷静さが欠如してしまいがち。

      メンバーの誰かが喧嘩をすると仲裁に真っ先に入るタイプであり、普段は自分から大っぴらに行動を起こすことはあまりない。


・キッカ

 種族…人間(亜血獣人)

 詳細追加…現在の状態はほとんどが魔力で構成されており、ビライトと魔力を共有している。ビライトが危機に陥るとキッカ自身にも大きな影響が出る。

      目先のトラブルや問題に対して、何かできないかと考えるが、それを自惚れであるとクライドに否定されているが、本人の優しい性格が表れている証拠ではある。


・レジェリー

 詳細追加…クライドとウマが合わないようで、クライドの絶対に成し遂げようとする決意や覚悟など、自分を自ら縛り付けているような生き方をしていることを感じ悪いと思っている。

      故に、クライドを見るとイライラしてしまう様子。


・ヴァゴウ

 詳細追加…普段は豪快で派手でフランクな性格をしているが、実は誰よりも繊細で敏感。周りを誰よりもよく見ている。

      ビライトと同じく、飛び出してしまう癖があるがビライトのように周囲が見えなくなるわけではなくすべてを把握したうえで飛び出すため、器用に立ち回ることが出来る(例外あり)

      いつも笑って、気丈に振舞っているのは自分の繊細で敏感な部分をごまかして隠し、偽っているからだとクライドに言われ、そこに関してはその通りだと肯定している。そうやっていないとやっていられないこともあるという


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(キッカが読んだ本をまとめた)解説・おはなしコーナー


ドラゴニア王国について~観光地・名物名産編~


ドラゴニア観光地!


その1

英雄バーン像


ドラゴニア中心にあるドラゴニアの英雄バーンの銅像。

ドラゴニアの魔法文化の歴史において絶対に外せない激動と黄金の時代。


英雄バーンは魔法文化が発展してきている創世期の時代の人物。

この時代には現在のシンセライズのように、人間・獣人・竜人の3種族の国が存在していた。

その種族の国の何処にも属さない中立の位置に魔法文化を発展させるべく、大きな学園が建造されていた。

そこには3つの種族が集い、魔法の技術を高めあっていた。

バーンもその学園を卒業し、現代まで英雄として語り継がれているか…

それはこの創世期に起きた各国の戦争が原因だ。

人間の王“ギン”が世界を魔法で支配し、統治しようとしていた。英雄バーンはその動向にいち早く気付き、ギンが支配しようとしていた世界と、そして魔法学園を守るべく学園に入学した。

そしてそこで出会った友、これから英雄になる者たちと共にギンに立ち向かい、打ち倒すことになる。

戦いの中で崩壊寸前となったドラゴニアを再建し、ドラゴニアを復活させ…世界の危機までも救ったバーンはまさに英雄と呼ぶにふさわしかった。

その偉大さを称え、バーン像は作られた。

自国愛の強いドラゴニアの人々にとって、ドラゴニアを復興させ、世界を守ったバーンはまさに神のような存在だ。だからこそ、バーン像はこのドラゴニアを象徴する観光地なのだ。


その2

魔法学園


英雄バーン像の時にも説明があったが、かつての魔法学園を再現した建物であり、現在でも魔法の最先端を行く超有名校である。

世界統合時、かつての魔法学園は失われてしまったが、当時の人々がドラゴニアにそれを作り直そうと決意。

魔法学園の復活を果たしたのだった。

超有名校なので入学は難しいし、学費も多くかかるが入学できれば確実に最高の魔法使いになることが保証されている。

ちなみに、学園内は定期的に開放しており、誰でも中を見学できるようになっているので、予定をドラゴニア観光館や学園前の掲示板を確認してお越しください。


その3

竜の橋

ドラゴニアには河川が流れており、その河川はドラゴニアの外からずっと南へ、南へ続いている。

それは海に向かってずっと伸びており、その河川の源流はドラゴニアの北西に位置するワービルトに続く洞窟である、竜の鍾乳洞にある。

その源流は不思議な力を宿していると言われ、不浄なものを浄化する力があると言われている。



名物名産!

その1

ドラゴンフルーツ

ドラゴニアは本来なかった果実。

昔、アーチャルと呼ばれた世界からやってきた果実であるが、ドラゴニアの者が遠方の地域から持ち帰り、瞬く間に流行し、その果実の育成に成功したドラゴニアでは様々な魔法の力を駆使し、様々な品種改良がなされ、様々な味のフルーツになり、見栄えも味のラインナップも豊富。

人気なのは、英雄バーンと同じ鮮やかな赤色をした”赤き竜王”と呼ばれるものである。名前からして高価に見えるが、わりと庶民的な価格で販売されており一般市民にも大人気。


その2

魔力増強アイテム「エーテル」

魔法の国らしい、魔法の力を増強することが出来るいわゆる栄養剤。

他の国にも存在するがドラゴニアのエーテルは特別よく効くと言われている。

1日1本、用法用量を守って正しく飲みましょう。


レジェリー「エーテル買った?」

ヴァゴウ「おう。飲むか?うめぇぞ。何杯でもいけるなッ」

レジェリー「魔力切れたら飲むわよ!あと1日1本だから!!」

ヴァゴウ「ん?そうなのか?じゃ赤き竜王も買っとくか!うめぇぞ!」

レジェリー「もう好きにして…」


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ショートスキット1


フリードの長い旅路





とても短い旅だった。

1000万年生きた儂にとって一瞬であるはずの数日間。

だがそんな短い時間でもこの旅は懐かしい思い出を呼び起こし、そしてそれに浸る長い夜が訪れた。


そもそも外に出るのは久しぶりだった。


この大きな体とその知名度ではあまりにも目立ちすぎる。

この世界は儂にとっては狭いものであった。


決して今の世界が窮屈というわけではない。

そもそも儂は昔はこの姿をしていなかったのだから…元の姿の感覚が1000万年経っても消えないのは、きっとまだ儂の中にその時の遺伝子が残っているからなのだろう。


何の話かと?

そうだな。では儂の昔話を聞かせてやろう。

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世界統合前、儂はアーチャルという世界に生まれた。

この世界はとても不安定な世界でな。元々は人間しか居ない世界であったが、突然世界各地に歪みが出現するようになり、他世界から他種族が迷い込んだり、逆にアーチャルの人間が他世界に飛ばされたりするなんてことが頻繁に起こるようになっていたのだ。

儂はその不安定が一番加速していた時代に生まれた。


そう儂は”元人間”なのだ。

ではなぜ今はドラゴンなのか。

それはまた後で。



儂の両親は世界中を旅する旅人だった。旅人同士の母と父が知り合い結婚し、儂が生まれた。

儂ら家族は笑って旅をしていた。

しかし、儂が生まれたころには両親は高齢だった。儂が25の頃、両親は高齢と合わせて病に倒れ、共に短い期間で先立たれてしまった。

1人になった儂はすっかり旅人に染まっていたから住処など作らず、冒険家として世界中を旅することにした。


儂が40を過ぎた頃だ。とある貧民街で運命の出会いをしたのだよ。


「あの…食べ物を…恵んでいただけませんか?」

路地裏で俯く少女に声をかけられた。その少女はまだ小さな竜人だった。高級そうな服を着ているが、随分とボロボロになってしまって、ひどくやつれていた。

きっとどこかの世界で歪みに巻き込まれてこの世界に飛ばされてきたのだろう。よくある話だ。

儂はその少女を放っておけなくてな。ついつい、助けてしまった。

「ありがとうございます…あの!もしよかったら…貴方の旅のお手伝いをさせていただけませんか?」

恩を返したいという竜人の少女、名を“セラス”と名乗り、儂は一緒に連れて行くことにした。


セラスは言った。自分はドラゴニアという都市から来たということ。そして、自分ともう一人同じように歪みに巻き込まれた人物がいるが、行方が分からないということを。

儂とセラスは旅をしながらセラスの仲間を探すことにした。


「アバロン!アバロン!」

「セラス様…ああ、よくぞご無事で…!!」

山を越え、海を越え、砂漠を歩き…長い旅の末、儂とセラスがたどり着いた、“日本”という国でセラスの仲間、“アバロン”と出会う。

アバロンも竜人であり、翼がひどく傷つき、折れ曲がり、大怪我を負っていた。

アバロンはセラスがドラゴニアの姫であることを明かした。

今までセラスは自分が姫であることを黙っていたが、それは儂に特別扱いをしてほしくなかったからだと言っていたな。

とてもまじめな子でな。こう言ったら変な話だが、可愛かったんだぞ。


「セラス様は私がお守りする。フリード、お前の出番はない!」

「そんな安直な考えではセラス様をお守りできん!まったくお前というやつは!!」

アバロンはセラスの為ならどんな無茶でもしようとする堅物であったが…儂が結構ひょうきんな性格なモンだからよく怒られたものだ。懐かしい話だ。



…おや、もうこんな時間か。では続きはまた今度話そうではないか。

そうだな…次は儂たちの冒険で起こった面白い話と、儂がどうしてこの姿になったのか…そのあたりを話してやろう。


ではまたな。良い夜を。


4章終了後の0.5巻に続く


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ショートスキット2


クロ


ビライトが幼い頃に友達だったというクロという架空の友達。

ビライトはクロを忘れてしまったが、クロは確かにそこにいる。



何処なのかもわからないとても暗い空間。

そこに彼は居た。

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自分がどんな身体をしているのか、どういう存在なのか。

自分は何故ここに居るのか。そもそも自分は生きているのか。

それすらも分からない。


ボクは誰?僕は誰?俺は誰?わたしは誰?


「君は…クロ!」


クロ?


「まっくろだから!クロ!」


クロ…クロ…!


「僕はビライト!よろしくね!クロ!」


人間に出会った。

その人間の心はとても“美味しそう”だった。

真っ黒で、その色は白と黒しかないような。ひどくやつれてひどい顔をしている。

でも、そいつはボクを見て笑ったんだ。

ボクとビライトは心で通じ合ったんだ。


でも、ビライトにはボクよりも大切な人が居たんだ。

そしてボクは他の誰とも違う。

誰にも見られない。

誰にも触れられない。

誰にも…愛されない。

誰もボクを救ってくれない。


誰もボクをこの暗闇から助けてくれない。



「ビライト、ボクは見守っている。君がボクを忘れても、ボクは忘れない。ボクは君の…“悪夢”なんだから・・・」




だから奪った。君の大事なものを。

さぁ、来てよ。ビライト。ボクの元へ来て。

そしてまた、ボクと一緒に遊んでよ。


ねぇ


ビライト。




(君は彼が…大好きなんだね。)

「そうさ、ボクは大好きさ。」

(だったら…こんなこともうやめようよ。)

「やめられないよ…だってボクはビライトの悪夢だ。ビライトと繋がったボクにはもうビライトしか居ないんだよ。」

(彼は…誰の物でもない。)

「うるさいッ!お前はボクからビライトを奪った!ボクより大事な存在なんて…いなくなってしまえばいいッ!」

(…クロ…)

「ビライト…来い。早くボクの元へ来て…そして…君を永遠にボクのものにしてあげる…」


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次回のDelighting World!



よっ!ヴァゴウだ!

ドラゴニアを旅立ち、ワシらがたどり着いたのはドラゴニアとワービルトを結ぶ竜の鍾乳洞だ!


ここを流れる川はドラゴニアに繋がっていてな。源泉がここにあるんだ。


その源泉はなんでもすげェ良い効果があって、聖なる力があるなんて言われてンだぜ。

是非ともお目にかかって分けてもらいたいもんだなァ!


しかし、ただで…ってわけではいかねぇみたいだな。



って、うおっ!何だこれ!俺たち全員よく分からないモン見せられちまうみてぇだ…


ワシもなんだかとんでもないもんを見せられちまいそうだ…レジェリーちゃんもなかなか大変みてぇだぞ…!


次回!

第4章 竜の鍾乳洞編~イビルライズと聖なる源泉~!


イ、イビルライズだってェ!?キッカちゃん!ビライト!注意しろよッ!



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