Delighting World Break ⅩⅩⅩⅩ
神の領域にて過ごすビライトたち。
ビライトはずっと落ち着かない気持ちを抱えていたが、ヴァゴウ、レジェリー、カタストロフが心配し、連れ出してくれたお陰でビライトは少しだけ気持ちを楽にすることが出来た。
未だにヴァジャスがビライトたちをここに留まらせている理由は分からないままだが、どちみち進めないのならば今はゆっくりしようと決める。
皆で食事を囲んだり、思い出を語り、夢を語り…
そんな1日を過ごしたビライトたち。
時刻は日がすっかり沈み夜になった。
これから彼らにどのような彩があるのか。
そして、明日になればヴァジャスはまたビライトたちに結論を出してくれるのだろうか。
ヴァジャスの言う“しばらく”というのはどの程度の期間なのか。それはビライトたちの今の行動次第なのだろうか。
まだまだ分からないことが多いが、ビライトたちは今、この時間をただ穏やかに過ごしていくしか、ないようだ…
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「お風呂いつぶりだっけ~、トーキョー・ライブラリでルフの家で入ったっきりだったよねぇ…」
レジェリーは風呂場に来ていた。
まるで温泉のように男女別々になっており、本当にお店に来たような感覚に陥りそうだった。
レジェリーは服を脱ぎ、風呂場の扉を開ける。
「うっ…わぁ~!なにこれ!すっごい!」
レジェリーは風呂場を見て目をキラキラと輝かせる。
風呂場はとても広く、中央には大きな円形湯舟があり、その中央からお湯が流れている。
まさに温泉のようだった。
「なんでこんな場所にこんなに素敵なお風呂があるんだろ…誰かの趣味だったりして。」
レジェリーは身体の汚れを流し、風呂につかる。
「うわ~…ちょうどいいあったかさ~……」
レジェリーは大きな息を吐き、目を閉じる。
「気持ちいい~…幸せな気分~…」
レジェリーは気持ちよくなり、大きく身体を伸ばし、この大きな湯舟を贅沢に堪能している。
水が流れ落ちる音だけがしておりとても静かだ。
そして何よりもこの神殿は何もかもが白銀で出来ている。
つまりこの風呂場も全てが白銀であるため、とても高級感が漂っているのだ。
それだけでほんの少しだけ優越感まで感じる。今この場にレジェリーしか居ないから、余計にレジェリーは心がとても気持ち良くなっていた。
「でも、水の音しかしないのも静かすぎるかなぁ~…」
レジェリーがそう呟いた瞬間、ガラッと扉を開ける音がした。
「誰か来たみたい…ん?でもあたし以外の女性って…」
「あら、先客が居たわね。」
「アリエラさん!」
「アーチャルで良いわよ。そっちの名前はあまり慣れていないの。」
「あ、じゃぁアーチャルさんで!」
現れたのはアーチャルだった。
今この神の領域に居るレジェリー以外では唯一の女性だ。
つまり、ビライトたちが来る前まではこの女子風呂はアーチャルだけの風呂場だったのだが…
「アーチャルさんはお風呂好きなの?」
レジェリーが尋ねる。
「そうね、本を読むこと以外だったらお風呂に入ることが好きだわ。」
アーチャルも身体を流し、湯船につかる。
「もしかしてこの風呂場って…」
「私が作ったものよ。勿論ね。」
「やっぱり!ホント素敵なお風呂だと思うわ!とっても綺麗だし、美しいと思う!」
「フフ、ありがとう。私も気に入っているわ。」
アーチャルはこの神の領域で会ってからというもののずっとぶっきらぼうな態度で笑顔など見ていなかったが、今のアーチャルは小さく微笑んでいる。
ヒューシュタットで会った時も微笑んでいるようで目が笑っていなかったりと、本当に微笑んでいる姿など見たことがなかったため、今のアーチャルを見て、レジェリーはこの時はアーチャルにとってはとても穏やかな時間なのだと感じた。
「アーチャルさん、何か雰囲気違うね、さっきまでと。」
「ここに居る時と1人で図書館に居る時が私の心が落ち着ける時間よ。うるさいのも、煩わしいも私は嫌いなの。さっきだって……」
アーチャルはさっき図書館で起こったことを語りだす。
―――
「―――もう、ホントにデリカシーが無くて。最ッ低なのよあの馬鹿。」
アーチャルはアトメントの悪口をこれでもかとぶちまけている。よっぽどアトメントには色々と手を焼いているようだった。
「あはは!でもアトメントは楽しそうに見えるわね!」
「私は楽しくないわよ全く…」
アーチャルは小さくため息をつく。
「アイツは私と同じく元邪神。無駄にシンパシー感じてんのよ。ああみえて結構シャイな奴なのよアトメントっていう男はね。」
「シャ…シャイ…?アトメント…が?」
「そうよ、あの馬鹿私が同じ元邪神だから気兼ねなく絡んでくるけど、そうじゃない神々とは少しだけ距離置いてるのよ。多分アトメントが気兼ねなく話をしてるのは私とデーガとカタストロフ、ガディアルぐらいじゃないかしら?ヴァジャスも元邪神だけどアイツは主神だし。」
抑止力だが神ではない魔王デーガと魔王カタストロフ、そして元生物であるガディアル。
そして元邪神であるアーチャル。
アトメントが心を開いて気兼ねなく会話を楽しめるのはこの4人だけだという。
「ガディアルはアトメントのことなんだか煙たがってるような気がするけど。」
「あの2人は何かと因縁があるのよ。ガディアルにとっては特に。」
「へぇ…そうなんだ…」
「詳しくは言わないわよ。面倒だし。」
「え~、聞きたかったけど…まぁいっかぁ。」
レジェリーはそう言いながら天井を見てふぅと息を吐く。
「でも信じられないわね。アトメントってそういう感じなんだ…」
「でもあなたたちも多分私たちと同じみたいね。あなたたちと話をしている時のアトメント、楽しそうだし。」
「そっか。あたしたちには気兼ねないから…」
「私としてはアトメントのめんどくさい絡みがあなたたちの方に流れていってくれればいいんだけど。私は独りが好きだから。」
「あたしは全然良いけどクライドなんかは嫌がりそう~」
「そうかもね。」
アーチャルはアトメントのことになると結構口が軽くなるようだ。
意外と細かい部分に対しても文句を呟いていたものだから、こう見えてアトメントのことをよく見ているのだとレジェリーは感じた。
(…もしかしてアーチャルさんって…)
「?どうかしたの?」
「ううん、なんでも。」
レジェリーはその気持ちは心にしまっておくことにした。
「…ねぇ、アーチャルさんはヴァジャスがどうしてあたしたちをここに留めているのか分かる?」
レジェリーはアーチャルを見て、尋ねるが…
「さぁ、私には分からないわ。でも、アイツは意味の無いことはしない。アイツはエテルネルを救うことで頭一杯なんだからそれを唯一なんとか出来る可能性を秘めたあなたたちを蔑ろには絶対にしないわ。そうね…今の感じだとそんなに長くはならないと思うけど?」
「そうかなぁ…」
「そうよ。もしかしたら明日には何か変化があるかもね…一応私から言えることは…“何も考えるな”かしらね。」
「何も…?」
「そう、何も。自然に過ごしてみなさい。きっと道が開けるわ。」
アーチャルは立ち上がり、風呂から上がる。
「あれ、もう良いの?」
「お風呂は好きだけど、長いとのぼせちゃうのよ。」
「神様でものぼせるの?」
「普段は普通の生物と同じレベルまで落としてるのよ。。ずっと力使ったままなんて疲れるから。」
「そういうものなんだ…」
「そう。だからおしまい。あなたはもう少しゆっくりしてたら?」
アーチャルはそう言いながらサッと出ていってしまった。
「…自然に、かぁ…あたし、自然になれてるのかな。」
レジェリーは再び天井を眺める。白い湯気がただようだけの空だ。
(まだ旅を始めたばかりの時、あたし凄く決心に満ちた気持ちだった。でもビライトたちと一緒に旅を始めてから、旅って楽しいなって思ってた。でも…今はどうだろ。アトメントが言ってたなぁ…この世界は楽しいか…って。こんな状況でもあの心は忘れちゃダメだよね…今はあたしはあたしらしく…ってことなのかも。)
レジェリーは「よーし」と声を出し、今は自然に、自分のありのままに過ごそうと決めた。
丁寧に身体を洗い、髪を整える。
「石鹸とシャンプーまであるなんて最高ねっ!ホント宿に泊まってるみたい!」
身を清め、風呂からあがるレジェリーは髪を乾かすために風魔法と火魔法を混ぜ合わせて温風を作る。
「う~ん、気持ちいい~…」
温かい風を浴びて髪が靡く。
すっきりしたレジェリーは気分よく風呂場から出る。
「夜風にでも当たってこようかな~」
レジェリーはバルコニーに向かう。階段を登り、2階へ行ってバルコニーの扉を開く。
「わぁ…綺麗な夜空!」
神の領域を彩る夜空はレミヘゾルやオールドと大きく異なっていた。
無数の星が見えることは変わりはないが、大きな違いはその数と色の豊富さだった。
レミヘゾルやオールドで見る星は白や黄色がほとんどだが、ここで見る星は赤や緑など、少し変わった色をしている星々が見える。
更には白く伸びる川のような、小さな星の集合体のようなものも見えている。これは見たことがない星空だと、レジェリーは目を輝かせる。
「あの川みたいなのなんなんだろ…って、あれ?あれって…」
レジェリーは奥を見る。
そこには一人、柵に腕を置き、夜空を見上げるクライドの姿が見えた。
「クライドじゃん。何黄昏ちゃってんの?」
「…お前か。」
レジェリーはクライドに声をかける。クライドは「星を、見ていた。」
とだけ伝える。
「綺麗よね~ここでしかきっと見られないものばっかり。」
「…そうだな…俺には眩しすぎるぐらいだ。ここに居る奴らも、この星たちも、俺には眩しすぎる。」
クライドはそう呟く。その目は何処か遥か遠いものを見ているかのようだった。
「眩しすぎるって何よ。」
「…そのままの意味だ。お前も、神々も、ビライトたちも自分のなさねばならぬこと、そして夢を持っている。俺には…無いものだ。」
クライドには今、明確にこれからの未来が定まっていない。
ヴォールとギールたちの件は解決し、クライドは本当の意味での自由を手に入れた。
だが…
「俺は自由になった。だが…それはつまり今まで抱えていたものを失ったということだ。」
「自由って…?」
「あぁ、そうか。何も話してはいなかったな。」
クライドはそう呟き…少しだけ無言になったが…
「聞きたいか?」
クライドはそう言うが…
「べっつに~。無理に言わなくていいわよ。」
「そうか。なら俺はこれからひとり言を呟くとしよう。」
クライドはそう言い、クライドがこれまで辿ってきた道を語りだした。
魔王城で起こったこと。そして蘇った忘れていた記憶を。
アーデンで生まれ、ワービルトで両親を失い、そしてヴォールに拾われ、楽しい時間を過ごすがサベージの暴走でヴォールは全滅。
クライドとナグだけが生き延びたこと。
そして全てを失ったクライドは情報屋として世界を渡り歩き、アトメントから依頼を受け今この旅に同行した…これまでの経緯をクライドは語りだした。
レジェリーはそれを静かに聞いている。
「…そして俺は今、アトメントの依頼を完遂するため、ここに居る。」
「…あんたも相当苦労してるのね…それだけのことがあって…ナグのこともあるし…」
レジェリーもナグとは少しの間ではあるが友になれた。
だからこそ、クライドの大事な友でもあったことも含め、レジェリーは複雑だった。
「ナグのことは残念だった…だが、終わったことだ。」
いつまでも引きずってはいられない。クライドの中ではもう整理がついているようだ。
「今でこそ俺は依頼の達成という大きな目標がある。それに、俺に思い出すきっかけを与えたデーガには感謝もしている。色々と不服なところもあるが…まぁ良いだろう。だが、俺はこの依頼を終えてしまったその時、本当に全てを失くしてしまうだろう。」
「新しい依頼を探して情報屋を続ければいいじゃない。」
レジェリーはそう言うが、クライドは目を閉じ首を振る。
「…俺は理解してしまったのだ。」
「何を?」
「―――俺は、この旅が“楽しい”のだということを。」
「…あんたからそんな言葉が出るなんて…」
クライドが抱えていたのは楽しいという感情だった。
「…名残惜しさを感じている。俺は…怖いのだ。“自由”が。」
クライドはそう呟きながら、目を開け、夜空を見続ける。
「そっか。今まで何かを抱えてきてたから突然何も無くなったら何したらいいか分かんなくなっちゃうってやつね。」
「…そういうことだ。だから、俺はお前たちが羨ましい。」
クライドからあまり出ない言葉ばかりが出てくるが、レジェリーはその話をからかわずに聞いている。
「でもさぁ、それあんまり怖がらなくてもいいんじゃない?」
「…そんなものなのか?」
「そうよ!だって何も無いってことはこれから何にでもなれるってことじゃん!」
「…何にでも…か。」
「あんたの得意な情報屋を続けるのも一つだと思うし、他の事にも目を向けて見たらいいじゃん!」
レジェリーの言うことが最もだとクライドは納得し、小さく微笑んだ。
「フッ、またお前に慰められてしまうとはな。」
クライドはこれまでも何度かレジェリーの言葉で心を動かされている。いつもは言い合いになったり憎まれ口をたたき合うことも多いが、こういうひときわ真面目な時はレジェリーは前に進むきっかけを与えてくれる。
「そうするとしよう。俺に出来ることをゆっくり探してみるのも悪くはないかもしれんな。」
「そうそう!それに!!」
レジェリーはクライドに顔を近づいて指差す。
「あんた、旅が終わったらもうあたしたちと会わないつもり?」
「…そのつもりで居たが…」
「ふーん!ばーーーーか!!そんなのつまんない!せっかく巡り合ったのに終わりになんてさせないんだから!!」
「ム…」
レジェリーは更に顔をグッと近づける。
「良い!?もうあたしたちは仲間なんだから!旅が終わったってたまには会いたいじゃない!あたしは旅が終わったらドラゴニアに住んで魔法学校に通うって決めてるし!ヴァゴウさんもドラゴニアに店を移店するみたいだし!ビライトやキッカちゃんだって旅の途中でドラゴニアに寄ってくれるだろうし、ボルドー様も居る!カタストロフも師匠も、ここに居る神様たちだってこんなところで終わるような関係じゃないもん。あんただけここで終わらせちゃうつもり!?そんなの許さないんだからね!」
「…お前…」
「旅が終わればそれでみんなの関係が終わるわけじゃない、これからも続くの。あたしたち、全て終わったらハイさようならなんて、もうそんな関係じゃないでしょッ!?」
レジェリーは頬を膨らませてクライドにぐいぐいと迫る。「む~」と唸るような声を出して、クライドの顔にくっつきそうな勢いだ。
「…は、離れろ…」
クライドはレジェリーを押し返し…
「お前はいつだって前向きだな…」
「あったりまえ!あたしはこの先もずっとこんな感じ!だからとっととイビルライズを何とかしてあたしはあたしのやりたいことをやる!そしてこれからもみんなと楽しく生きていたい!それだけよ!」
「…分かった。全く、お前の勢いには勝てんな…」
「分かればよろしい!そうと決まったらとっととイビルライズを片付けちゃうんだから!」
「…そうだな…これからの未来のために。」
「そうよ、これからのあたしたちの未来を絶対に奪わせやしないんだから。」
未来を望む2人の決意はより深まった。
楽しい時間をこれからも続けるために…
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(…レジェリーは強いな…)
先程のレジェリーとクライドの会話を聞いていた者が居た。
カタストロフだ。
レジェリーがバルコニーに上がっていくのを見つけたが、クライドと真面目に話しているように見えたため、傍で身を隠して話を聞いていたのだ。
謂わば完全に盗み聞きなのだが、気になるのだから仕方がないと完全に割り切ってしまったようだ。
そして、カタストロフはレジェリーの前向きな姿勢と、悩みを抱えていたクライドをすぐにしっかりさせてしまった。
カタストロフはそんなレジェリーをとても尊敬の心で見ていた。
(そんなレジェリーの気持ちに、我も応えたい。我にあるものは、我に出来ることは無いだろうか。)
カタストロフはそう思いながら通路を歩く。
(…やはり、我に出来ることは…この力を行使することなのかもしれぬ。)
カタストロフは魔王だ。
そして抑止力序列第4位の実力者。魔王デーガと分離して力が弱まったとしても、それはブレイブハーツによってそれをカバーするどころか大きく上回っている。
これはデーガも同じなのだが、元々の戦闘能力においてはカタストロフの方が圧倒的に強大だ。
デーガが生まれる前、まだ彼が善意に目覚めていなかった頃は世界を何度も危機に陥れた強大な存在だったのだから。
(しかし、我はまだ…自分の実力がどの程度通用するのかを理解出来ていない…)
カタストロフはトーキョー・ライブラリで救われてからまだ1度も戦闘をしていない。
確実にデーガと同化していた時期や、絶対悪として暴走していた時期よりも弱体化はしているものの、ブレイブハーツでそれを補いかつ、前よりも大幅に強くなっているという感覚はある。
だが、それはあくまでもブレイブハーツというまだ安定しない力によるものに頼ってのものだ。
今の現状、ブレイブハーツ完全にわが物と出来ているのはデーガだけだ。
ビライトたちでさえもまだその真価を発揮できていない。
まだブレイブハーツを発現して間もないカタストロフは本当にこのままで良いのだろうかと考える。
(誰も失わせはしない。その為には…やはり、一度実戦をする必要がある。)
カタストロフは辺りを見渡す。
すると、ベランダの外から見えた1人の存在。
神殿の屋上よりさらに上、屋根の上に座る1人の竜人が居た。
「…ガディアル…」
カタストロフは屋根上に居たガディアルに会いに行く。
「…カタストロフか。何か用事か?」
ガディアルはカタストロフの方は見ず、視線はそのままで訊ねる。
「―――ガディアル。我と戦ってくれないか。」
「…何…?」
ガディアルがカタストロフの方を見る。
見つめ合うカタストロフとガディアル。
「我は皆を守りたい。誰一人失わせず…この戦いを終わらせたい。故に、我は知らなければならない。今の我が何処までやれるのかを。その為にまずは一度、拳を交えなければならぬのだ。」
「…なるほど…」
ガディアルは立ちあがる。
「俺の神力は特例が無い限り使えぬ。それでもよければ手合わせしてやろう。」
「ありがたい。結界は我が張ろう。」
「よかろう。では場所を変える。本気でやるならばここからは離れた方が良い。」
ガディアルとカタストロフは神殿のある浮島から離れた場所へと移動する。
ぶつかり合い、そして力試しを持ちかけるカタストロフ。
神力を使わないとはいえ、世界最強の守護神の名を冠するガディアル。
カタストロフはこの手合わせで自分の実力を知り、そして更に強くなることが出来るのか。
カタストロフは強く望む。これからも愛する者たちと共に未来を歩むために、イビルライズに対抗できる力を求めて…