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04 テイク2

yaさんの編集で話数が減っています。


座り込んでいると

ドン!と勢い良く扉が開いた。

扉を見ると白いローブをまといフードを被っている人物が立っている。

そして私を見ると歩いてくる。

歩きながらアリスに向かい、


「姫さまと話しがあります。下がりなさい」

とかわいい声で指示

少女?にアリスは頷くと扉から退出していった。


床に座っている私の近くまでくると少女の顔が見える

フードから覗く髪の毛は紫色、瞳は赤、赤い唇が目立つ女性だが幼い感じがする。


「初めまして、私、ジュリエッタと申します。」

と手を差し出す。

私はジュリエッタの手につかまり立ち上がる。

ジュリエッタの身長はメルフィス姫より小さい。


「ゆきち様、外見に騙されてはいけません」

とメルフィス姫の声


私は立ち上がり・・・。

「私は・・・・」

と言いかけた所でジュリエッタが人差し指を立てて私の唇に触れた。これ以上話すな・・・というように。

そしてジュリエッタは赤い瞳を大きく開くと・・・・立っている私の周りを観察しながら回ると・・・・


「勇者・ゆきち、この世界の風習についてご存じないご様子・・・・困ったことにメルフィス姫は説明しませんでしたか?」

といい、いつのまにか持っていた杖で私の背中を突いた。


「勇者・ゆきち、背中を丸めてはいけません!勇者・ゆきちの外見はメルフィス姫なのですからそのような姿勢ではいけません!」

次にジュリエッタはつえで私の顎を持ち上げ、


「姫なのですから簡単に頭を下げてはいけません!背筋を伸ばして!礼儀作法を私が伝授してあげましょう!」

とジュリエッタ。


「勇者・ゆきち様安心してください。私はスパルタで体に教え込むような野暮な真似はしません、痛みは忘れますし!」

とジュリエッタは口角を上げて微笑んでいるようだが赤い瞳は真剣・・・・

私は力なくベットに倒れる。胃痛も始まり、吐き気が・・・・しかもなんか体が痺れて動かない。

早速、特殊能力発動と思ったが・・・・。


「勇者様、大変です!」

とメルフィス姫の声・・・・

「ヒットポイントが、ありません!」

「え・・・・」

だんだんと目の前が真っ白になり・・・・・意識を失った。


GAME OVER 勇者ゆきちは侍女に毒を盛られ殺されてしまいました。


私は意識が戻ると又、白い空間・・・・

なんか慣れてきましたこの感じ・・・・

作者の文章能力の無さにも・・・。


早速、目の前に狸のぬいぐるみが落ちている。

私は勢いよくぬいぐるみを蹴り飛ばす!


「何をする?ゆきち・・・もう魔王を倒したのか?早いな・・・・」

と寝起きなのだろうか?のんきな狸の声。


「こら!狸!メルフィス姫に転生したら能力が異常に低く、最強のはずが赤子以下まで弱くなっていてしかも毒殺されたぞ!」

と再度ぬいぐるみを拾ってこんどは投げ飛ばす!


「ゆきちよ・・・おかしなことを言う。異世界にいってもゆきちの能力はそのままに決まっているだろう」


「は?」

と私。


「ゆきちはメルフィス姫ができた居合切りができるのか?魔法が唱えられるのか?」


「・・・・・できません」


「だろ、じゃあしょうがないね~猫に小判、外見の身体能力が高くても中身の転生者の能力が・・・・赤子以下では!」

と狸の笑い声。


私は狸のぬいぐるみを再度蹴飛ばす。

「何をする!」

と狸。


「何をする!じゃあない!あんな低い能力でどうやって魔王をやっつける?難関度が高すぎる!難度SS?無理ゲームにもほどがある!」


「あんな低い能力(笑)ってゆきち本来の能力でしょう?嫌なら努力してあげて!」

と突き放すような狸の声。

私が読んだ異世界転生する小説の中に、転移前の弱さのみが引き継がれるものは無い!


「まあ、何度でも生き返ることができるからがんばってね~私は忙しいからこの辺で~」

と明るい狸の声。


「コラ待て、まだ話がある!」

と狸を捕まえようとするが・・・狸のぬいぐるみはすでに消えていて・・・・私は意識を失った・・・。



ベットの中で寝返りを打つ。

窓から差し込む光。

明るさで目が覚めた。

私は・・・・・心の中にいるメルフィス姫に声をかける。


「メルフィス姫、あの後どうなったの?」


「勇者・ゆきち様、おかえりなさい。ジュリエッタが解毒と蘇生の魔法を使おうとしたのですがヒットポイントが少なく、間に合いませんでした。」


「ですよね~」

と私


「ただ、勇者様の存在が消える時、体から発した強烈な光が周囲を飲み込み、その光は町全体を包むと毒を盛った侍女アリスの体や兵士、町人の中から魔族が使う呪いである黒い霧が噴き出しました。」


「どうやら魔族の呪いによって人々が操られていたようです」


「じゃあ、アリスさんは?」


「大丈夫です。今、別の部屋で休んでいます。」


「よかった・・・・」

と私。


「所で・・・・私の名前は足立夕貴あだち・ゆうき15歳の女子、試験に受かればJKです。メルフィス姫はなぜ私のことを「ゆきち」と呼ぶの?私は今まで一度も『ゆきち』で呼ばれたことが無いのですが・・・」


「さあ、私も女神様より、「ゆきち」を頼む・・・と言われたので・・・勇者ゆきち様と呼ばせていただいたのですが・・・・」


赤子より低い能力で勇者とか呼ばれる私・・・・不相応にもほどがある!


「私は自分を勇者とは思えないし・・・勇者を外して夕貴ゆうきと呼んでいただけますか?」

そんな私からの提案だったがメルフィス姫からは・・・・


「女神様のご命令ですので・・・お名前は変更できません。ただ、勇者を外してゆきち様と呼ばせて頂きます。」

残念!名前の変更が出来ない・・・とんだ糞ゲームだ。


「この世界について聞いてもよいかしら?」

私は脳内でメルフィス姫に問いかける。


「私で分かる範囲であればお答えしますが・・・・私は幼い頃より病弱で、最近まで城から出たことはなく・・・。」

とメルフィス姫。


「あんなにレベルが高いのに?」

と私。


「・・・・・・・」

メルフィス姫は無言になる。


(聞いてないけなかったかな?言えない事情でもあるのだろう)


「・・・・これからどうしましょうか?」

と話題を変えるようにメルフィス姫から一言。


わたしは考える・・・・。

最終目的は魔王退治となればもっと強くなっていないと・・・・とすれば・・・。


「レベルを上げるにはどうすれば良いの?」


「体を鍛える。でしょうか?」

なるほど・・・・筋トレをして体力アップか・・・・。読んだ小説で部屋に籠って筋肉トレーニングをやっていたな~シックスパッドができるまで・・・

因みに私は筋肉トレーニングなどが嫌いだ。歯を食いしばるとか苦痛に耐えられない!


扉をノックする音。


「どうぞ」

と声をかける。

静かに扉が開き、沈んだ瞳のジュリエッタが入ってきた。


「ゆきち様、騙されないように・・・・」

とメルフィス姫の声がする。


ジュリエッタが小走りで私の前まで来ると

「勇者・ゆきち様、私の力が至らないばかりに失礼いたしました。」

と膝を着いた。


「私が気を使い、お守りしなければいけなかったのに・・・・至らないばかりに・・・・」

と涙声で謝罪をする。

赤い瞳から大粒の涙が零れ落ちて・・・・


「いえいえ、私の能力が低い理由ですから・・・・気にしないで・・・」

と罪悪感に苛まれる私、そしてジュリエッタの背中をさする。


そんなジュリエッタから

「何かお役に立てることがありませんか?」

とか細い声。

私は即答できずに考えていると・・・


「私は勇者様のお役に立てないダメな魔導士でしょうか?」

といい、今度は床に顔をつけて泣いている。


「メルフィス姫・・・どうしよう!」

脳内でメルフィス姫に問いかけるが・・・返事なし。


こういう時はどうしよう!

ゲームなら選択肢が出てくるはずだが・・・・

出てこない。

私は自称灰色の脳細胞で考える・・・・そうだ!色々とジュリエッタに聞いてみよう。


「この世界について聞いてもよいかしら?」

私の問いかけにジュリエッタは涙を手で払うと顔を上げる・・・・


「私でよろしければ・・・・何から聞きたいですか?」


「まずは・・・・この世界について・・・・」


「ゆきち様の世界は分かりませんがこの世界には知識を持って集団生活をする生物が大きく分けると2種類います。

 1:私達のように聖なる力が使える種族

 2:魔族のように聖なる力は使えないが異なる力が使える種族」


「聖なる力?」


「はい、ゆきち様も感じているかと思いますが、私達周辺には力を貸してくれる肉体を持たない力が多数浮遊しています。」


「感じる?」


「はい、そこにも、そこにも、あちらにも!」

ジュリエッタは飛び跳ねるようなしぐさをしながら空中を指さす。

私はジュリエッタが指を挿す方向を見回すが・・・・何も見えない。


「ここにも」

ジュリエッタが両手のひらを上に向けてつかむようなしぐさをする。


「勇者様にご挨拶をしましょう」

と言い息を手に吹きかけそして両手を私に差し出す。

メルフィス姫の方が大きいのでジュリエッタの手をのぞき込むような姿勢になる。


「はい、これが”聖なる力”です。キラキラした赤色でキレイでしょう!」

私はジュリエッタの手をのぞき込むが・・・・・何も見えない。

ジュリエッタは不思議そうな顔しながら上目遣いで私の顔をのぞき込む。

かわいい!!!

ではなく!私は咳払いをして考え込む・・・・。

何度ジュリエッタの手を見ても・・・・何かあるようにはやはり見えない・・・・・


「メルフィス姫・・・・」


「ゆきち様、どうしました?」


「メルフィス姫には見えるの?


「なにが?」


「力を貸してくれる”聖なる力”」


「はい?みえますよ、透明ですが赤色で徐々に紫色に変わろうとしています、ゆきち様に触ってほしいみたいですよ!」

とメルフィス姫


「・・・・・・」


「え?ゆきち様は感じないのですか?」

・・・・どうしよう!何も見えない!感じない!

そういえば、昔話にあったな・・・・馬鹿には見えない服・・・。

ここは見えるふりをするべきか見えないことを素直に言うべきか?


回答A:聖なる力が素直に見えないと言えば・・・・

「聖なる力が勇者様には見えない!?本当に勇者様?もしかして魔王軍の手下かも⇒勇者の証拠を見せてください⇒弱いから見せられない⇒BAD END」


回答B:嘘をついて見えるという

「さすが勇者様 ⇒嘘を嘘で塗り固める⇒ぼろがでてばれたら・・・・⇒本当に勇者様?もしかして魔王軍の手下かも⇒勇者の証拠を見せてください⇒弱いから見せられない⇒BAD END」


まずいぞ・・・・上のA、Bの選択肢どちらを選んでもBAD ENDとなる展開しか考えられない・・・・。

そうだ!これでどうだろう!


「よろしくね! 聖なる力さん!」

とまえかがみになりジュリエッタの手に向かい話しかける。

手の先にジュリエッタの笑顔が見える。

(ごまかせた!)

私は背筋を伸ばして咳払いをすると


「これが”聖なる力”力を貸してくれるのですね」

といい、胸の前で腕を組み、考えるような素振りを見せる。

(どう、この判断!これなら見えたとも見えないとも言ってない、第3の答え)


「はい我々はこの聖なる力に力を借りることで魔法が使えます。」


「この聖なる力を使って魔法?」


「はい、魔法が使えます」

ジュリエッタは誇らしげに教えてくれる。

私には見る事も感じることもできないが・・・・まあそのうちに見えて感じるようになるでしょう!


「続いて魔族とは?」

「魔族は我々とちがい、聖なる力は使えません、異世界より術者によって召喚されます、ただ、この世界に肉体を持たない為、召喚されただけでは何もできません。人に憑依することで力を使えるようになります。」


「勇者様が戦う魔王は魔族の王様となります。3年前にメルフィス姫に転生した女神様が討伐したのですが・・・・。魔族の王は滅びることがありません。肉体がなくなっても魂が残っていて次の世代に転生します。その転生した若い王が我々に対し戦いを仕掛ける準備をしているようです。又、魔族は自分の体内より精製する力で魔法を使います、我々のように聖なる力が見えたり、その力を使うことは出来ないようです。」


「・・・・・」


(聖なる力が見えない&感じないと魔族決定!だったんじゃないの!!危なかった!第三の選択肢を選んだ私、良くやった!)


「じゃあマジックポイントとは?」


「聖なる力を集めるて使うことができる数値です。勇者様の周りには多くの力が集まっていますので強力な魔法が使えるはずです」


(そうなんだ~マジックポイント”0”だから魔法が使えず失格の烙印を押されるわけではないのね・・・。安心した。)


「ヒットポイントとは?」


「肉体的な強さよりも精神的な部分が大きくなります。」


「精神的な部分?」


「はい、例えば2人走っていて同時に転び双方に同じ痛みがあったとしてAは立ち上がり走り続け、Bは痛みで動けない。A、Bとも肉体に負ったダメージは一緒ですが結果に違いが出ています。AとBとの違いは心の強さつまり精神的な部分、精神力です」


「ですので痛みのダメージが30として、ヒットポイントは B<30<A となります。」


「因みにヒットポイント5だと?」


「5?そのような方にお会いしたことがありませんが・・・・普通の方でも50はあるので子供か・・・・精神が恐ろしいほど弱い方でしょうか?」


(が~~~~~~~~~ん)

勇者ゆきちはジュリエッタから痛恨の一言をもらう。

ゆきちは力なく床に倒れる。


「もうやめて!私のライフはゼロよ~」




不適合者的な小説を読んでいるので投稿が遅れました!すいません!ちなみに・・・・239/630

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