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異世界見聞録編 02 新しい街に行ってみよう!

私的にはライト?ですがグロテスクな表記があります。

メンバーの名前と役割も決まって、次は・・・・街を目指そう。

魔族の王改め、トビマルによるとこの先に城がある街があるそうだ。


そして森を抜けて、高台に上ると・・・・遠くに城が見える。


(あそこか・・・早速、役割分担を試してみよう!)


「トビマル」


「はい、ゆきち様」

トビマルが私の横で跪く。


「早速、あの街に先回りして調べておいて・・・」


「わかりました」

といい、トビマルは消えた。どうやら魔法で移動したようだ・・・。

どう!私、かっこいい?


「トビマルならうまくやってくれるでしょう?」

と脳内のメルクス姫・・・・。


「メルクス姫も名前を・・・・」


「結構です!」

即答のメルクス姫・・・・・

私の命名センス、ダメですか?


しばらく歩き、街の外壁が、そして街に入る大きな門が見えてきた。

門は開いていて、通行できるようだ・・・・


ただ、大きい街のようだが・・ここまで人を見かけない。

(やっといた!)と思ったら門の前に立つトビマルだった。


「どうでした。」

と私。


「梅雨払いをしておきました。」

とトビマル。


「街の中を案内します・・・。」

とトビマルは先導してくれる。

街は、木で作った家々が立ち並び、通り沿いにはお店がいくつもある。剣のマークがついているお店がある。

武器屋だろうか?ほかにも盾や洋服、ビールジョッキの形など何のお店かわかるようになっている。


ただ・・・・街には誰もいない。

そんな街中を通り過ぎ、お城の門まで到着した・・・。

お城の門も開いているし門番もいない・・・。


(不用心だなあ・・・・)

私は気にせずに通過する。


そして城の中でも誰ともすれ違うことなく、進み、大広間に到着した。

天井は高く、正面には王様が座っていそうな立派な椅子がある。


トビマルはその椅子に私を案内して・・・・座るようにアテンドする・・・・。

椅子に座る私。


正面に跪くトビマル


「・・・・・・・」


「・・・・・・・」


(わ~~~~い気分は王様!この椅子すごいな!刺繍も入ってフカフカだ~)

ではなく!ここまで誰もいないと・・・鈍い?私でも気になる。


「トビマルに聞きたいことがあります」


「何でしょう、ゆきち様」

トビザルは顔を上げて私を見る。真剣な瞳で。


「この街の住民や王様はどうしました?誰もいないようですが・・・・」


「これを、ゆきち様に上納いたします。」

といい、トビマルは15cmくらいの赤く光る石を私に差し出す。


「これは?」

私は手に取り見る。赤というより黒に近い赤・・・・。


「はい、この街にいた住民の魂です。」


「はい??魂????」

私は聞きなおす!魂?なにそれ!


「術者が魔族を召喚する時、術者が希望する物は人の魂と聞いております。なのでここの住人9,983名分の魂をゆきち様に上納いたします。」

トビマルは真面目な顔をして恐ろしいことをさらっとおっしゃる。


「え・・・・え・・・・・」

混乱する私!

なにそれ!聞いてないよ!


「メルフィス姫!私、魂を差し出せなんて言ってないよね!」

と脳内のメルフィス姫に聞いています。


「さあ、魔族のしきたりでは・・・・ちゃんと言わないゆきち様が悪いです」

とメルフィス姫。

どこかの大賢者を見習ってちゃんと調べて私に助言をください。


「トビマルには情報収集をお願いしたはずですが・・・・」


「はい、忍者として暗殺、その後、脳内より情報を抜き取りました。」

とトビマル。

そうか~魔族に情報収集を御願いするとこういうことになってしまうのか・・・・。


赤い石に目を落とす。

これどうしよう・・・。赤い色が血の色に見えてきた・・・。

これ(人の魂)を沢山集めてどこかに応募すると、メンバーがクラスチェンジするのかなあ・・・。

でもこのメンバーだれもクラスチェンジを必要としないレベルの強さ!

私この石いらない・・・・。


「でも安心してください。」

と得意げにトビマルが言う。


「この国最強の剣士とやらは生かして残してあります。」

といい、トビマルは指を弾く。


すると目の前に剣を手にした男性が現れる。年人間にしたら30歳くらいだろうか?屈強な体をしていて見るからに強そうだ!

剣士は頭を手で押さえている。

立ち眩みをしているようだ。


そして王の椅子に座る私を睨み、


「貴様がこの悪魔の首領か!王が、国民が!」

と叫びながら私を首領と勘違い?して襲いかかろうとする。


私ピンチ!?

待って、待って!やったのはトビマル!

私じゃあない!関係ない!どうしよう!


しかし、そんな私の動揺を感じる前に剣士は動くことなく、前のめりに倒れてしまって動かない。

倒れた後ろには赤い瞳のジュリエッタがいた。


「私が後ろにいることに気が付かないとは・・・・大した剣士ではないですね・・・・」

とジュリエッタ。

そして、倒れた剣士の頭をつかみ、何か呪文を唱えている。


しばらくすると立ち上がり・・・・


「この世界の情報は分かりました。」

と何事もなかったように答えるジュリエッタ。


「ジュリエッタ、その剣士は?」


「はい、殺して直接脳内より情報を取り出しました。先日ゆきち様も体験されたでしょう。」

あ・・・・確かに体験して白い部屋、転移の間に行きました・・・私。

でも情報を取り出す為だけに殺すのは・・いかがなものだろう!


「あの・・・・みなさん!」

私はおそるおそる聞いてみる。


「簡単に人を殺しすぎていませんか?」

と聞いてみる。


「え?なにが?」


といった表情をするメンバーの3名


私が間違えている?

文化?道徳心?の違いって怖いですね!




ぴろり~ん

勇者・ゆきちは異世界の文化?道徳心?の違いに恐怖した。

皆さんも魔族の使い方には十分ご注意ください。

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