病床記

入院4日目――「タバコについて」

そういえば、なのだが。

入院以来一本もタバコを吸っていないのだが、特になんともない。

僕の場合、そこまでのヘビースモーカーというわけでもなく、ジュウトクな禁断症状が出るということもないのだが、普通なら半日も吸わないとなんとなく吸いたい気分になってくる。

丸一日以上吸わないとなぜか眠たくなってくる。

普段ならそんな感じなのだが。

やはり、どうあがいても手に入らないという圧倒的な現実を目の前にすると欲求すらも起こらなくなるといったところなのだろうか。

これを機に禁煙するという道もある。

昨今は喫煙者に人権が認められない感じだし、いいチャンスと思っていっちょ真人間目指しちゃおうかな、とも思ったのだが、まあおそらく退院したらまた吸い始めるんだろう。

僕はいつでもマイノリティの立場に立ってものを考えられる人間でいたいから。(それっぽいだけでまるっきりチンプンカンプンだ)