入院1日目①――「採血祭り」
自宅の近くの総合病院にやってきたわけだが、この時点で僕は入院の可能性をかなり高いものと見ていた。なにしろ命の危険とまで言われたのだから当然だ。
そこで、それなりの準備をしてから病院に行った。
具体的には。
明日が返却期限のDVDをGEOに返し、リュックに携帯の充電器とDS、Kindleと替えのコンタクトを詰め込んで、自分で車を運転して病院に向かったのである。
ずいぶん悠長なようだが、この頃にはCRPはさらに増悪し、熱も38度出ていたことがあとになってわかった。
なぜだか、ダルさやしんどさにはある程度耐性がある僕だ。
総合病院の救急外来に紹介状を見せたあと、少し待ってCT検査。その後今日二度目の採血をされ、点滴を打たれた。
齢27にして初の点滴だった。
一時間ほどして、血液検査の結果が出る。先述した通り、朝よりさらに悪くなっており、一週間以上の入院は確定した。
それから、具体的に何の菌に感染しているかを知るために今度は同時に二ヶ所から採血された。
右手と、右足である。ちなみに左手は点滴で塞がっている。
一日に4本も血を抜かれて大丈夫か?と思ったが、専門家に任せようと思い黙っていた。
それでもなんとなく、鷲巣麻雀の雰囲気を感じずにはいられなかったのだが。