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病床記  作者: 中川大存
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入院ゼロ日目――「はじめに」


中川大存、入院す!

ということで、退屈しのぎに手記でも書こうかと思うわけである。


常々、病床での日記とか獄中での日記とか、そういうものに憧れていた。

僕は趣味で小説を書くが、所詮は人生経験の足りない若造でしかないので、いきおい描写などは想像に頼らざるを得ない。「自分の経験を元にした非日常の日記」というものは、書こうと思ってもなかなかチャンスがないものなのだ。

その意味で、いいきっかけではある。


入院までの経緯をプロローグがわりにまとめておく。

7月20日、夕方あたりから腹部に違和感があった。それは夜半から痛みにかわり、一晩中うめき続けるような激しいものになった。

翌日7月21日、すぐさま病院へ。ネットで調べた消化器科のクリニックで血液検査を受けたところ、なにやら小腸が炎症を起こして腫れ上がっているらしいことと、そのレベルがかなりヤバいことがわかった。

CRP――よくわからないが多分炎症の具合を示す数値らしい――が、通常値0.1~0.6くらいのところ、19という桁違いの記録を叩き出しているのだ。

走り幅跳び4mとか5mとか言ってるところに20km跳ぶ奴が出てきたようなものである。天才どころではない。


まあとにかく、そんなわけで先生に「紹介状を書くから、大きい病院でCTを撮ってもらいなさい。そして入院しなさい。このまま放っておくと命の危険すらある」と脅され、慌ててそのクリニックを辞去したわけである。

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