普通の人
ただ体というのは貧弱すぎる。妖怪とどれだけ違うのか?は分からない。それでも攻撃が当たればただじゃすまない。こんなの限界がある。それでも必死に体を使った戦闘を覚えて行った。そこで気が付いたのは洋介達は上手い。そうか死んだら戦線離脱だから死んでも良いやと戦闘してるわけじゃないんだ。なんというか今まで知らなかったことを知って恥ずかしくなった。僕だけが死なないように戦ってるのはさぞ滑稽なんだろうな不死の戦士達よと思ってた。彼らの方が何倍も生身で向き合う戦闘経験があるじゃないか…。彼らをお手本に武器を使った戦闘をしていたがそれでも限界があった。
「神主さんー」
「なんだい、祐一は質問は多いしすぐに疑問になるし、違和感も多い反論も多い。その癖自分で考えずにスグ人を頼る」
「批判的ですね」
「そういう君に意味があると思ってるからね。多分君は独自の考えを持つタイプなんだよ。私はそうやって祐一が選ばれた意味と言うのを考えてるんだよ。そう思わないと中々良い所が見えないからね…、でねその癖自分で考え無いよなって失望してるわけだ」
「散々な評価じゃないですか。じゃ何も言いませんか?」
「そうとも言えない町には壁があるだろ?」
「何故分かったんですか?」
「若い頃は私も思ったんだよ。祐一は確かに歴代の転生者とは違う。でもだがそれは前世の事で、今は私達は同じ転生者として似たような人生を歩んでるからだよ。特に最初の頃は誰しも似たようなものさ、そこからそれぞれの道に分かれていくからね。何故祐一を自分で考えるように突き放したほうが良いのに話さないか?と言うと私が外に行こうと思ったのはものすごく後なんだよ」
「ええライオンは崖からわが子を突き落とす」
「あれ前のハレームの子なんじゃないの?」
「オスの子殺しですか、いやだからたとえ話ですよ」
「祐一目標が欲しいでしょ?」
「そうそう」
「私はそういうのあんまり無かった。それと言うのね逆に言えば歯車になる事をすぐに受け入れる人間の方が転生者には合ってるんだよ」
「だから僕は変だとずっと言ってるんですか」
「歴代の人も私の方が多分近いだろうなと分かるから。何故こんな向いて無い人が選ばれちゃったんだろな?と思うわけだよ。私は審査員で変更できるなら、この人むいて無いから交換できますか?って多分言ってる…」
「知らなかった僕の前任者からの凄い低評価」
「私も意味が在るんだじゃなくて、意味が無いと重わないとやってられないよってわけで、私には駄目だと思うけど今更どうにも出来ないからね。だから逆にこれ多分私駄目だと思うのが駄目なんだと思うようにしたんだよ」
「何か苦労かけていますね」
「いや良いよ。それはさ私はこの町が好きなんだよ。それは我が人生悔い無しなんだよ。それは私が選ばれたことの正しさを証明してるんだよ。なら君そうだよ」
「その割には面倒が多いと言ってたじゃないですか」
「あれはね死んだ後の事だよ。ああしようこうしようと思っても死んでからは基本次の人来るまでの維持なんだよ。この引継ぎ結構辛いよ、後任者の人が変な人で悩んだりね」
「僕ですかー」
「君は真っ当だと思うよ。真っ当で普通の人間には勤まらないんだよ。私の言う変ってのは歴代の転生者の中で異色だなと思うわけで、突っ込んで話すと君町を変える力があるならもっと自分色にしようと思わない?」
「そうそう何故ここ江戸なんですか?神主さん江戸時代の人じゃないですよね?」
「あんまり私の前世突っ込まないでね、それに未練があるから人生やり直してるから…でもまあ戦後生まれだよ。私はこの町大きく変えるのは良しとしなかった。歴代の人皆そうだったんじゃないかな?初代江戸時代の人だったんだろうね。誰も大きくは変えなかったね。ただ所々変なのは知ってるよね?」
「まあいろいろ。いろいろ時代劇で写ったらいけないものがちらほらあるとか」
「でね君には早い段階から自分の中で目標みたいなものを作ってやってかないとやる気を失うんだよ。引継ぎって教師みたいなことするわけじゃないんだけどね。やりにくいよ私こんな扱いにくい後任者じゃなかったよなと思う…」
「今まさにそれが欲しかったとなっています」
「実力も無いくせに外出ようとしやがってーなんて私は思うもう一人の私も居るわけで…」
「はい分かってます。でも一度聞いたらやってみたくなる」
「良いよ私が煽ったんだから。壁の外に出られないそれで?」
「肉体だけじゃ貧弱なんですよ。何か無いですか?」
「あるよー」
「何故教えてくれないんですかー」
「たいした事無いからね。でも無いよりは確実に力にはなる。魔法だ」
「妖術は魔法じゃないのですか?」
「根本的に全く違う。魔法は外の世界でしか使えない。それに私達転生者はこの町の人達より魔法の才能が無い」
「それ意味あるのですか?」
「ある身体強化=攻撃、防御アップや回復。この2つは祐一が言う肉体の貧弱さを補う。後の物は低レベルでも構わない。魔法なんて真剣に覚えるな。あんなもの転生者には要らないー。私達はこの町の中だけ大将で良いんだよ。自分で傷つけたりしてみて分かるから町の外で練習すれば良い。町の中で効果が見たいなら妖術に似たのがあるから使って見ると良い。どーせ肉体使ったの最近だから知らないだろ?」
「そのとおりです…」
早速妖術でまず試してみた。うん和風ウインドウ分かりにくいの無いね。すべて漢字とかで直感的に分かる。やっぱり町の外では出ない。教えてもらった呪文を試してかすり傷をつけた。って身体強化によって付けられなかった。次は効果が切れるの間ってつけて回復と。おお直るな。後は使っていればそのうち鍛えられるからと。その効果と戦闘の連動は妖術でやれと。神主さんって暇だな…。指示が細かすぎる。多分考えていたな。アノ人最初は大雑把だったのに、対応が変わったのは僕が自分と違って手が掛かるという事か…。かなり上達したが町の外これだけ?