神主さんとの別れ(最終回)
なんとなく確信めいたものに変わっていた。神主さんとの時間ももうすぐなんだろうなと。それがいつなのかは知らない。
「神主さん教えてくれても良いじゃないですか。もうスグなんですね」
「大体分かるけどいつかは言わない。龍を倒した辺りにそろそろかと私は思ってきたから。すべての譲渡ですぱっと消えるわけじゃない。少しは猶予があるからお別れはその時で良いじゃない」
どうすれば終わりなのか?は分かっていた。それでも僕は妖怪退治をしていた。僕遅いらしいからな。待たせたんだろうな。自分でも思う。こんなに長いものなのか?って多分違うんだろう。その日は突然やってきた。
「祐一、龍人の妖術あるはずだよ。使って見せて」
僕は使ってみた。
「始めましてご主人様」
「皆同じ顔だと思ってた。似てるけど違うな。君は竜子ね」
「これですべての譲渡は終ったよ。もう私とは切れてるから龍子のリンク繋がるかやってみて」
「神主さん何か竜子のイメージが入ってきます」
「大丈夫、龍子にすれば切れるから。後は君の処理能力次第だと思う」
「どうやって?」
「頭の中で龍子と繋ぐ。これだけで良い」
「あ、出来ましたね。切りたい…」
「酷いじゃないですか祐一、折角初めて繋がったのに」
「慣れてないんだよ。神主さん記憶とかはどうするんですか?」
「それは二人で話せば出来る。繋がっていれば話せるはずだ」
(祐一聞こえますか?)
(聞こえてるよ)
(基本的に勝手に出来ます、何が知りたいとか?そういうの自分の記憶探るのと同じです。私が教えればそれがスムーズになるだけです)
(了解、切った後龍子から繋いでみて)
「神主さんちなみに切るのは?」
「龍子と切るで良いよ」
(祐一繋ぎました)
(こうやって突然来るのか)
(都合が悪ければ切ってください)
「疲れたー、竜子は何もしなくても出来るんだよね?」
「何もとは?」
「知ってるでしょそれ、僕の記憶の影響あるんだよね」
(竜子聞こえる?)
(はいはいご主人様)
(悪いけどもう切るね)
「はー疲れた。これ2人とリンク本当に神主さん出来るんですか?」
「私も知らない。出来ないとは思って無いから。キャパに応じて自動的にやってくれてるのかと」
「ちょっと神主さんこれってお別れなんでしょ?」
「そうなるね」
「いつなんですか?」
「言わなくちゃ駄目?」
「教えてほしいですよ」
「昔人間味が無いと話したけど、私には違うのかな?」
「分かりません。でも別れが悲しいのは確かです。僕は何度も神主さんは好きだと話しています。それ以上は分かりません」
「ここまで来て、私が育てたって気持ち大きい。最初は大丈夫か?と思ったけど祐一でよかったと思うよ。実はさ、龍子の譲渡こそ本当の最後なんだよ。ごめんもうすぐ消える」
「じゃそれちょっと遅らせてとか」
「だからさ私は複雑な気持なんだよね。面白かった時間だけど、それに未練があるわけじゃないんだよ。だから君が悲しむのは良いけど、私はからっと見送らせてくれないかな。じゃ祐一さようなら」
「はい、神主さんさようなら」
あ、もうちょっと余韻ほしいよ。泣きそうだわ。
「龍子竜子どうやって君たち片付けるんだったかな?龍子神主さんの記憶があるはず」
「戻れ龍子です。後さんが抜けてますね」
「あ龍子さんごめん」
「それで最後ですよ。龍子で良いです祐一」
「ああ良いや。泣きそうだと思ったから一人になろうと思ってね。龍子ありがとう」
「ご主人様酷いです。竜子もいるんですよ」
「ごめんごめん、僕の記憶から知って行けば良いから。僕ら二人には神主さんの別れ共通してるから」
「いや祐一私勝手に同じにされても…」
「悲しくないの?」
「そういう事じゃなくて」
(本当に譲渡上手く行ってるのかな…)
これで田所祐一の神主になるまでの道のりは終りです。
続きがあるか?は未定です。




