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古典的スタイル

「神主さん、もうちょっと武器強くならないんですかね」

「何今頃?」

「もう極限まで古典戦闘するため妖術基本使わず刀戦闘していますよ」

「無効化すらやめてしまったのか」

「以前外の世界出るときにもやってましたが、あの時も妖術禁止まではやってなかったです。正直逃げたいですよ」

「それでいいんじゃないかな。本来妖怪なんて倒せないって」

「昔は苦労してたんだなって知る事が今回の目的なのかも知れません」

「妖術と連動させれば武器から妖術だせるけどさ」

「それ形だけじゃないですか…、それなら遠距離攻撃したいですよ」

「刀への拘りかな?」

「そういうのは良いです…」


 大体僕は適当すぎる。相手が大きければ当たりやすいとかそんな程度で見てる。鬼はでかい。鬼にも大きさの違いがある。やつらの攻撃に当たると危ない。大きいから破壊力がアル。当たらないように気をつけないと。無効化のときも一応避けてる。でも当たってもいいかって適当さがあった。臆病になる分攻撃的になれない。勝負が長い。僕は勝負のが長いのが嫌いだった。不確定要素が増えるだけだから。精神的にしんどくなってくる。結局皆で寄ってたかって倒した。ダメージは与えてると思う。でも自分で倒して無いから爽快感も薄い。やっと解放されただけだ。前よりモチベーション落ちてないか?駄目だ駄目だ。ちゃんと相手を見て戦いたい。それを今回分かった。今までは大雑把にでかい小さい。早い遅いとかそんなものだった。とにかく相手に攻撃させないように妖術連打の破壊力ドカンなどの速攻撃破だったから。


 狼と対峙してた。これは鬼天狗などより小さいけど早い。しかも強力なツメや牙がアル。やっかいな相手だ。しかし集団じゃなければまだ良い。こいつ人間より早いよな…。なんとか倒せたがそこで分かったのは小さな敵は刀で深手を負わせられれば戦いは早く終る。


「鬼に較べて狼はすぐ倒せるな」

「何を今更言ってるんだ…」


 洋介はあきれていた。余計な事言ったなと思ったけど上手く誤魔化そうと


「なんとなく神主さんのいった事が分かってきた。妖術の攻撃力が高すぎて鬼でも狼でもダメージが深くなる。だからこんな事が気が付きにくい。懐かしい話になるけど、洋介初めて死んだのを見たとき、残ってた鬼速攻で妖術で殺した。あそこから僕どうもずれてしまったと思う」

「それお前自分は妖術の天才だって言ってるようなものだぞ。でも確かにお前妖術は最初から凄かったよな」

「懐かしいな洋介そういえば初めの頃褒めてくれていたもんな」

「祐一の強さ化け物じみてくるから段々なれて来てしまってるけどな」


 僕は妖術を解禁した。なんとなく見えてきたから。近代の妖術による遠距離攻撃重視の火力戦闘はそれはそれで戦闘だけど、何か質が違うな。そういう意味で洋介達も中途半端だ。妖術の真髄を知るためには敢えて妖術を捨てなければならない。回りのメンバーには言うつもりが無かった。これはより妖術の高みに至れる僕だけが考えれば良い事だ。他のメンバーはそこまで妖術に拘っても限界が早すぎて意味が無い。洋介には悪いことをしたかもしれないな。彼を利用したところがある。何か僕に批判があっても彼なら僕が居ないところでの陰口など上手く処理してくれるだろう。彼を納得させておけば安心となる。だがこれは彼には必要の無い話だ。多少意味があると思って話した。それは無意味になったな。近代の戦闘は決して間違ってない。ただ転生者はあれじゃ困る。僕が身分を偽って見習いでいるせいだろうな。まだ後継者として名乗りを上げられない。町の事でまだまだやらなければならない事が多い。


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