譲渡の条件
先行投資ばかりしてた。でも肝心の外部からの定住者の増加による人口増がさっぱりだった。減っていく人と上手くバランス取れてしまっている。この町に住んだら他の町に住めないぐらいの差を作りたいな。それには一体どんなものが必要なのか?当然それは今住んでる人達が今より良い生活になるに決まってる。決定打が思いつかないな。
闘技場を避けていたのはこの町は外貨獲得の欲求が少ない。基本すべて自分達でなんとかなってしまうから。じゃあれはなんだ?僕のエゴになる。娯楽への欲求を高めることによって先の刺激を求める。それが闘技場だった。だから今の段階では全然。後もし全く違う方向になってギャンブル的な見世物と相容れないならやらなくて良い。それはそれで嬉しい誤算。かなり実現可能に技術的にはなってる。ただ町の人が楽しめるのか?が微妙。だってそもそも対人間なら日常茶飯事でここでは見れるから。この町ではちょっと町外れに行けばいつでもあの危険と向き合える。それが町の人の楽しみになるのか?ギャンブルしかなかった。それだけで外の人は見に来るわけじゃない。妖怪はこの町しかいないモンスターだから名所になる。町の人の日常を外の人のように観光目的の非日常の刺激に出来ない。
「神主さん実は地下構想をしていたのは地下鉄を作れないか?と思っていたからです。転生者は豊富な移動手段がありますが、町の人ってその手の術ほとんど発達してませんよね?この町それぐらいは大きいと思うんですよ」
「なるほどねだけどその程度に大掛かりすぎやしないか?」
「だからそれを妖術でちょいちょいーって出来ないかと…」
「最大の問題はそこだな。つぎ込む労力に対して得られるもの小さい。ああこの前の動く道もそれ?」
「そうです。すばやく町を移動する移動手段がほしい。でも車とか多分工夫すればできるでしょ。でも事故が嫌だ。だったら地下に作れば?となるわけです。動く道も事故が起きそうで」
「逆に私達以外飛べないんだから空なら事故が無いよ?」
「でもそれ僕達以外どうですか?」
「それは人体を単独で飛ばそうと思うから難しいんだよ。乗り物ならまた違うと思う。ただ今スグは無理かな」
「分かりました覚えておきます。確かにこの町の場合地下鉄より飛行機の方が良いですね」
思わぬところで以前考えていた加速が役に立つかもしれないと思ってたけど、どれだけ大量の術が関わるのか?と考えると大変そうなので取りあえずは保留にした。
「あのさ思うけど祐一さ妖術のレベルアップ遅すぎる。これさ何か原因があるんじゃない?」
「戦闘が少ないからと言われて頑張ってるつもりでした」
「そそ最近は結構頑張ってると思う。だから逆に別の原因があるかなと」
「それもしかして神主さんのアドバイス失敗?」
「それひどいよー。答えを言ってるわけじゃないんだ、アドバイスなんだから。良いアドバイスあるんだけど言わないよ?」
「すみません…」
「もっとガツンと妖怪とぶつからないと行けないんじゃない?妖術による遠距離攻撃が度が過ぎる。もっとがっつり前出て妖怪とぶつからないと」
「そうなんですか?」
「過去との違いって多分祐一の話を聞いてるとそれになる。答えはわからないよ。でももっと妖術だけじゃない戦闘力そのものがレベルアップに繋がってるんじゃないの?私はもっとガツガツ前出ていたからね。ずっと一貫して戦闘こそが妖術アップの早道と言っていて、戦闘そのものに偏って意味があるんじゃないか?と思ったんだよ。どう考えても妖術とは関係ないよね?でもそこに今回のポイントがあると思ってる。妖術よりも戦士としての強さを測ってるんじゃないかな?」
「じゃ僕が後方支援に回ってたのは無駄だったのですか?」
「それは役に立ってたんじゃない?妖術をレベルアップさせるのはいいよ。問題はその前から祐一って遠距離攻撃が目立つよね?」
「神主さんもすごいのあるじゃないですか」
「あれは一人戦闘だけだよ皆と戦う時はもうガンガン自分に続けーだよ」
「神主さん生身ですよね…」
「ならあれ使えば良いじゃない?無効化とか。私はあんなおよび腰妖術要らないけどね」
妙に得意気に言い放った。




