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地下

「神主さん、これは結構来てますよ。地下街作りましょう地下」

「良い意味で祐一は酷いな…。日本の官僚の規制の抜け道考える業者みたい」

「なんとでも言って下さい。でね、地下の場所を作るための妖術ってありますか?それで一発で限界が分かるから一石2鳥です」

「掘った土運ぶとかそこに浮く妖術使えばすぐに分かると思うよ。あれは本当に使えるので大体の人出来るから」

「ただね地盤が弱くなると困るので何か補強するもの無いですかね?」

「そりゃ現場の監督に聞いてよ。実験的に例の農業施設に作るかい?」

「良いですね。地下と空の象徴。ただ特にまだ必要が無いのですけどね。中々人口増えないですよね」

「祐一が来たタイミング悪いと言うか。私が現役時代がこの町の発展の最高点なので、その世代の人がそろそろバタバタとね。って死んでる私が言うのもなんだけどね」

「団塊の世代ってやつですか」

「あんまり私の前世触れないでよー」

「いやこっちでの前世…」

「ああついねその言葉はね。つかー祐一は聞かなくてもなんとなく独身だろうなーぐらいは分かるけどね」

「知りたいんですか?」

「いやお互い様。別に言うのがいやなんじゃない。こっちで楽しんでるし切り替えようって事なんだよ」

「同意ですね」


 早速工事が始まったので現場の人と話していた。この人前の人だな。


「お久しぶりです。田所祐一です」

「毎回だよね。私は坂田太一。なんかいずれまた一緒に仕事するじゃないかな?と思うね」

「仕事なんて僕なんて神主さんの遣い走ですよ。そうは言いつつ話を伺いたいのですが、こういった事はやった事ありますか?」

「あるよ。こんな大掛かりなのは無いけど、地下に保存用の食料庫を作るって良くあるからね。ただその場合最初から地下室込みで設計する。こういう掘るのは無いね」

(地下の妖術の問題はなさそうだな)

「念のため聞きますが術工事に使いますよね?」

「うん問題ないよ」

「そこでお聞きしたいですが、地下の土をごっそり取りますよね。その分当然弱くなりますよね。その補強って何か良い術があるのでしょうか?」

「あるよ補強する術がアル。ただ」

「ただ?」

「30,40年しか持たないから定期的に補修が居るだろうね」

「それ分かるのですか?」

「なんとなく分かるよ。叩いた音とかね。ただ工事の日を記録しておくが一番手堅いのじゃないの?」

「毎度毎度親切に教えていただき感謝しています」


 不味いな僕は見くびっていたかもしれない。この町発展できないんじゃなくてしない部分がある。術はそこそこ揃ってるぞ。


「神主さん僕はちょっと見誤っていたかもしれませんね。思ったよりこの町発展していますね」

「あれかい?未開の原住民に啓蒙してやろうかい?」

「まあそういうのありました。そこで思ったのですが、町の術に対する用途などを含めた知識を本に出来ませんかね。娯楽用の本とは別にね。妖術は僕と神主さん以外はものすごくレベル低いでしょ?それに対して応用の術ってむしろ僕らの方が何も知らないじゃないですか?」

「そうそう何でも出来るけど、やらないが私達転生者のモットーだからね」

「馬琴君にお願いしようと思っています」

「中々オリジナル小説すすまないらしいね」

「そうポンポン出来ると思ってなかったのでちょうど良いです。外の人の写本OKにして、彼から写本の仕事取り上げてしまった部分もありますからね」

「そういえばさコピーの話だけど大事な事言い忘れてた。あれさこの町で術使って作ったものしかコピーできない」

「あ、持ち出せない」

「そういう事。祐一のことだからまた規制の抜け道考えて外から持ってきてコピー試すんじゃないか?と思って」

「考え付いてなかったですが、それ僕がやりそうですね」


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