先入観
もどかしさを感じていた。僕は町の発展がストレートにやりたい。でもそれらがすべて戦闘が軸になってて何か町の発展のため無理矢理戦闘をしてるから戦闘がつまらない。おまけに戦闘に面白さを見出せそうになると僕のリスクを避ける傾向がつまらなくしてしまう。リスクを避けようとする事自体は悪いことじゃない。それがすぐゴールに来てしまうから。何かを失う怖いという思いが僕を能動的にさせて面白さを生む。しかしそれが一瞬で安心になってしまって面白くない。まるでこれじゃホラー映画だ。リスクを避けようとする事はそれなりに面白いがその結果怖くなくなったらつまらない。過程なんだよな。
「神主さん、直接便利な術から開発できないんですか?」
「出来ると思うよ困難なだけ。あんまり教えたくないんだよね。祐一の固定観念に囚われない発想が重要だから。実は簡単に出来そうな事しか実現できないんだよ。それは大体戦闘の妖術からの発展になる。君が常識外れだからこれに気がつけなかったんだろうね」
「そうなんですか、何かおかしいと思っていました。なんで僕だけこんなにすいすいすごい事出来てしまうのか」
「馬鹿じゃないからさ気が付くと思ってたよ…。例えばだよコピーなんて戦闘に使わないでしょ?じゃ何故あんなものが生まれてきたのか?となるとそこで本が実は一番簡単なんだよ。すぐに祐一でも出来ただろ?情報ってのは扱いやすいんだよ。むしろ紙の複製の方が難しいんじゃないかな」
「イメージだから簡単に出来そうってのが作用してると?」
「そそそれを補うのが戦闘によるレベルアップなんだよ。根本的な部分でこの町は何故もっと範囲がこの程度だったんだ?とかもうどうにもならないでしょ?初代がもし戦闘じゃなくて術を重視してたら変わっていたのかもしれないね」
「最初の契約みたいなものですかね」
「その辺りは分からないよ。ただ私は魔法から発展したと言うのが自論だから。魔法が戦闘向きに成長したのが大きい。あれも根本は別に戦闘のための術じゃない。そこからすべてやり直せば良いのかもしれないし、後あくまで私の自論だからね」
考えてみると当たり前なのかもしれない。すべては初代から始まった。それは誓約による力の解放だと思う。初代が戦闘のための力を欲したならそれが軸で発展するのは当たり前だと思う。より根源的な魔法の方が多分もっといろんな可能性があるのだろう。あくまで神主さんの自論ではあるが、それでも妖術の別の形を考えるとすぐに魔法になってしまうのは自論だけじゃない僕も多分そう感じてるのだろう。
後僕は単に町を発展させたいわけじゃない。僕はどこかで優れた現代って過去の思いがある。本当はあれじゃ満足して無い。それがすぐにある程度発展した事で分かった。妖術を使って前世の現代とは違う面白さを持った町が作りたい。そのため妖術についてもっと知りたい。だから嫌々戦闘やってるわけじゃないんだろうな。直感的に戦いの中でしか妖術の深さを知る事が出来ないと思ってる。もっと言えば、僕は純粋に妖術について知りたい。そもそもリスクを嫌うなら戦闘の結果は重要じゃない。過程にこそ価値がある。それを今まだ見出せてない。
以前加速についていろいろ試していて、譲渡術で火系で爆発系が無いか?探していた。ロケット加速をやろうとしていた。あんまり大きくなくて良い。浮く妖術で体を軽くして、軽度の爆発妖術を前に進むように出して見ると上手く前に飛んだ。止まる時もこれを使ったらなんとか上手く行った。今の所これが一番速いと思う。ただもっといろいろ工夫すればいけると思う。それと言うのもちょっと身体的に反動が怖い。そこを補わないとこれ以上は怖いな。加速度と様々な方法。こういうのをストックしてる。同じ結果でも方法を増やす。これが術に繋がる。使えるものを絞ると10ぐらいしか使わないかも?というほど無駄が多いんだ妖術って。だって何代いたか?分からないけど、歴代の転生者が整理もせず次々作るから似たような術多すぎる。戦闘においては無駄だと思う事が多い。ただ状況の違いによって使い分ける面白さがあるのかもしれないのと、後はやっぱり日常生活における術についてはこの無駄さが大事なんだろうな。




