服
以前の僕の生活に戻っていた。人に言っておきながら、まだまだ低レベルな妖術のイメージトレーニング面倒だった…。随分レベルが上がったんだけど、神主さんに言われるとすごく遅いそうだ…。回り道ばかりしてた。ただそれでも僕が撒いた種が育つ。これがかなり楽しいと思う。戦闘のモチベーションのためだったけど、これじゃないな…。楽しかったし、成果はあったけど。
そういえばこの町服ってどうやって作ってるんだろうと思った。だって町の外出て石になってまっぱは困る。服が売ってる店を覗いていた。
「あの良いですか?町の外に出たら石になってしまう服も売ってるんですか?」
「あるよ」
確かに何かやたらと安いぞ。ピンと来たので縫製など見てすぐ分かった。こんなに重なるわけが無いだろう。これコピー品だ。この町いろんなものが豊富なのはこれか。イメージで複製する妖術様々な商品で使ってるんだな。でも神主さん以外でも使えたのか。
「神主さん」
「何?」
「服って外に出て石になると困りますよね?」
「困るね」
「でも売ってるんですよ」
「分かるようにタグついてるし、改の一族なら何も気にしなくて着るだろうからね」
「あれ神主さんが前本でやってたコピーですよね?」
「種類があるからすべてがそうじゃないけどコピー多いよね」
「でもあれ神主さんしか使えないんじゃ無いですか?」
「ああコピーが劣化するんだよ。コピーのコピーってどうなると思う?」
「それが人によって差がつく?」
「私以外コピーの連鎖は無理だろうね。いくら安いって言ってもそれただ同然になるよ」
「もしかして神主さんなら様々なもの価格暴落させられるんですね?」
「やらないし暇が無い。と言っても今暇があるから。生前の延長で頼みに来ないのかな。食べ物が出来ないのが惜しいよ」
「確かにそれ考えていませんでした。あれは無理なのか」
「なんでもじゃ無いしね」
僕は死にたくない。だから弱さを無くしていくとつまらなくなっていく…。神主さんに飽きれた理由が分かった。何故ああも強いのにさらなる強さを求められるのか?だって僕最初に見たとき無駄すぎると思ったから。その力発揮する相手いない。だから僕はもっと的確に安全にしとめるほうに向かっている。僕が伸びない決定的な差だと思う。ずっと神主さんは良い人だから町のために妖術を上げようと戦闘頑張ってると思い込んでいた。あの人違うな純粋に良い意味で馬鹿なんだな…。僕は僕なりの道を模索するしかないし、多分それが僕がここに呼ばれた理由なんだろう。歴代あんな人ばかりか。そりゃ僕が異色の転生者になるわけだ。
間違いなく生死をかけた戦いが一番面白い。だがそれしかつまらないのか?と言うと違う。スポーツはどうか?となる。失うものが無いんだよな…。命じゃなくたって失うものがあればそれを守ろうとするのは面白い。究極的なものが命であるだけで、神主さんはそれさえも多分楽しんでいる。アノ人は本当にどうせ一度失った命って割り切ってる。僕は逆だ今度こそ未練が無いようにと守ってしまう。生前の死ぬ記憶は思い出せないが未練の感覚はしっかり思い出してる。まさに今だ。それこそ僕は命がけだった。2度と繰り返してはならない。なら何をすべきか?分からない…。
「神主さん、僕はあなたに大事な事は多分聞けないんでしょうね」
「何それ?」
「引き継げない事です。僕と神主さんの違いが求められてるとそれは僕が探し出さないといけない。そしてそれが一番困難」
「だろうね私から見ても祐一は異色の転生者だとすぐ分かる。何か面倒くさそう」
「そうですよ。メンドクサイ役回り受け持ったみたいです。多分皆もっと2度目のライフエンジョイしてたんでしょうね」
「そうだね私はシンプルに転生素晴らしかったと思ってるよ。今の延長戦すら楽しいよ。最初は困ったよむいて無い人が来たんじゃないか?と、今は全く違うこの人以外考えられないって思ってる。全く違うタイプなのに祐一なりのやり方でそれなりに上手くやるからね。ただ本人しんどうそうだけどね」
「やっぱりそう見えるんですか」
「そこが一番向いてない部分だからね。すぐ分かるよ楽しもうじゃなくて、向いてるなら能動的に楽しめてしまう。何故こんな人選ばれちゃったかな?ってその部分だけは君は全く違う。良い人とか多分私に思ってるよね?私も客観的に人を比較する事は出来るからその君の視点は分かる。たださただ私は当たり前の様にそうなるから良い人なの?とは思うよ。無理にやってるわけじゃないからね。何事も偽善的だけど君の方が無理して頑張ってるんじゃないかな?とは思うよ」
「全然褒めて無いですよね」
「向いてない事は向いて無いんだよな…」




