式神
「神主さん弓って無いんですか?和風なら定番でしょ?」
「ああ戦闘は合理的だからね。人死んでてそんなの拘ってたらさすがに先代達の神経疑うよ…」
「だからこの戦闘和風テイストがないんですね。神主さんのなんて酷いですよね」
「火力重視するとどんどん和風テイストから剥がれるよね」
「遠隔操作を意識したのはシキガミって使いたかったからなんですけどね」
「なんか余裕だな」
「一応合理的に考えてのついでです…」
ロボットや人形を式神に使おうと思ってたけど、そのまま妖怪を調伏して式札を使って使役するって形で良いんじゃないか?と思ってきた。倒すと消えるからそのギリギリでどうするんだ?仏教と陰陽って違うと思う。道教だからっていってもあくまで和風だからな。イメージしやすいのが重要なのかと。本来お経とかなんだろうな。ぶん殴っていう事聞かして式札にストックして使役する。こんなイメージでやってみるか。妖怪を探索して、無効化発動してじっくり遊んでいた。弱ってきたので従えって感じで式札ストックをイメージしたら出来た…。相変わらず馬鹿なものはすぐ出来る。他の天狗などもぶん殴って言う事聞かせるか。後は実際使役できるか?かな実はもう居なくなってるとかありそうだし。それに言う事聞くのか不安だ。ただ僕は上手く行きそうな確信もあった。妖術と妖怪は同根のような部分を感じていたから。陰と陽。魔法とモンスターの関係が分かればもっと理解が膨らむのだけど。
頭の中で出でよ天狗ってストックされた式神にイメージしてみた。出た出た、問題は言う事聞くかな。目の前の妖怪を攻撃しろと命令してみた。なんかやってるわ。ただ細かい指示は無いんだな。んじゃ援護と。後は戻れって命令したら式札に戻った。イマイチかも…。よほど強い妖怪じゃないとこれさえないな。分身の術の方が良いな…。前から思うけど、他に似たようなものがあって使えないって妖術ものすごく多い。例えば風系の妖術って大半火系の妖術で片付く。結局妖術って術のための練習が大きいな。妖怪の使い魔使いにくそうだな。後これ知らない人には見せられないわ。ビビルわ。間すっとばして強くなったから本当に困った事になってる。地味な妖術の習得は一般の人と神主さんが言うように変わらないもんな…。変幻自在1000の法ってはったりって見栄えは良い。でも実際10も使わない…。
天狗で一つひらめいた。飛ぶのが難しいのは制御にある。なら浮くを使って飛ぶのは天狗にさせると良いかも。天狗はあまり飛行能力高くない。高いなら僕らも戦闘でてこずる。ただこの町程度なら余裕。モルトの町までは無理。しかしそもそもこの町の範囲だし…。浮く妖術を自分にかけて天狗に抱きかかえろと命令して空を飛んでもらった。天狗にお姫様抱っこって何かやだな…。でもこれ使える。飛んでるよ。僕はスグ降りた。そういえばこれ誰にも伝えて無いから見つかったらやばい。浮く妖術使わなくても良いけど、天狗落とすかもしれないからな。式神用途によっては使える。
「神主さん空に壁を作ってジャンプするように移動するってできませんかね?」
「それなら私が作った妖術があるよ」
「神主さん作ですか」
「そうだね、風から発展させて作るにはやっぱり科学のイメージがいるからね」
「風って確かに空気直接じゃないですよね。その飛躍は神主さんだけですか」
「先代ぐらいなら科学知識あるけどね。それでもそういった知識を応用した妖術は私が多いね」
浮くをかけて早速教えてもらったのやってみた。これ譲渡そのまま使う事になる。ただそれでもいい加減飛ぶをやってみたかった。難しかったのは、目測で空気の壁を作るところ。後はこれの角度を様々に変えて3次元に方向転換をする技を磨いていった。浮くというのが重力を軽くするイメージで風船のような感じだと思う。後はこれだけじゃ軽くしすぎると上に行ってしまうだけなのと、適度でも放物線の距離を伸ばすだけなので。これを空気の壁を使って空を翔ると言う感じだと思う。成功成功。でもこれレベル高すぎて基礎力強化になってない。オチというか最後に浮くチェックしてたら今回の練習なのか?天狗の時なのか?飛ぶ譲渡されていた。早速飛んでみたこの苦労なんだったんだ…。いつからあったのか?のか分からないけど、妖術まじで全部譲渡されたら1000いくかもと思ってる。使い道の無い被ったものがすごく多い。これはなんとなく分かる初代の頃は少なかったはず。これを歴代の転生者がぽんぽん付け足すから…。絶対これ大半の機能被ってるよね?ただこれ術になると戦闘時被ってるものが別用途で発展していったりするから分かるんだけどね…。2代目からこんなゴミ箱みたいになってしまったのはおそらく妖術より術が発展したからだと思う。
「神主さん、やっと飛ぶ譲渡されたのですが、あれ自分で出来るのとどう違うのですか?」
「貧弱なイメージでも器用に飛べてしまうって事かな。スポーツとかで頭で思ってても体の方がついてこないってあるじゃない?本当ならこうなのに体が何か簡単に動いてくれる。そんなものだと思って。頭の中で歴代の人達のイメージにすりかえられてる。例えばさよちよち歩きの赤ん坊が前に進もうって意思だけあってもハイハイでしょ?この思いの方だけで譲渡妖術は上手く処理してくれるんだよ」
「なるほど」




