空中
僕は規模の問題を考えて外部利用と縦の土地活用を考えた。
「神主さん。空飛んだ事があるなら上ってどこまでが街の境界なんですか?」
「ある程度行くと確かに効果がないね。ただかなり上だよ」
「縦に土地を生かしたいんですよ。それによって増えた生産性で外の外貨作物を増やすんですよ」
「町の規模を大きくしたいのか」
「結構ここ家と家がスカスカですからね」
「確かに食料の問題が大きいね。建物なら水や土はなんとかなっても日光だね」
「太陽の代わりみたいな妖術ないですかね」
「定期的に弄れば町の人の術レベルでも出来ない事は無いね。ただバベルの塔だね」
「そこまで高くするつもりが無いのと、外部から定住しようと言う人が来た受け入れなのですぐやるつもりはないです。管理も面倒ですし実験的に低く作って家畜の放牧地にでもしておこうかと思います。町の規模を大きくするってものじゃないです。町の魅力を上げたいんですよ。その結果観光だけじゃなくて定住したい人を受け入れたい。一過性の旅人だけが楽しむ町作りはしたく無いです」
「祐一変わったね」
「もしかしたら戦闘メインで最近活動してるのが大きいかもしれません。回りくどいと妖術について思いますよ。ただ戦闘の根幹が自衛ですからね。戦闘の事を考えてる延長で町の事を考えると勝手にそうなります」
「全く意図してなかったけど、なるほどと思うよ。ただ私戦闘好きだよ…」
「ええ、今は分かっています…」
建設が始まったので僕は監督じゃなくて神主さんの遣い走りのような形で参加していた。この町はこういうものがすごく簡単に出来る。ただ通常と違って後から高く出来るのか?という問題に対処してあるらしい。現場の人と話していた。
「今回2階の設計ですが、後から数階追加できるように作ってくれと注文が入ってると思います。それどうして可能なのですか?」
「通常土台が問題かな。最初から後から追加するのを想定して作ってあれば問題ないのとその辺りは俺ら専門のノウハウがあるからね」
「なるほど建築専門の妖術ですか。後見た目的に調和を考えて木造では無理でしたか?」
「この上の増築を木造にすれば町の風景と馴染むと思うよ。ただここ町から離れてるしその辺りは良いんじゃない?昔外の町みた事があってね、そっちの作りに確かに似させてる」
まあ良いか…。石造りの方が確かに都合が良い。和の建築でそういうものがあるなら調和させたいな。僕は現場の人と話していた。
「しっくいで表面をコーティングすればどうでしょうかね?今すぐと言うわけじゃないです。将来的にです。現場の人の意見を聞けたらと思いまして」
「そりゃ良いかもしれないね」
「じゃ今度神主さんにも話しておきます。助言有難うございました」
そんな難しい事じゃないならそのうちで良いや。確かに城とか大半は漆喰だもんな…。生前聞いた話だと湿気の多い地域では木造建築が多いらしい。確かに日本だけじゃないし、正倉院とかの作りはアジア地域にはある。となりの町は西洋建築で、こっちは和風って風土の問題じゃない。まさに趣味だな。別に石作りレンガ作りでもなんら問題が無い。ただただ景観の問題だった。そこは住む人と観光客のぎりぎりの線を守りたかった。やっぱ外に向けて個性を出したい。さて受け皿は出来た問題の町の魅力アップだよな。これは保留でも良いわ。多分何十年かけてやるものをさっさと今やってしまってるから若干急ぎすぎもある。楽器が嬉しい効果を発揮してて町の人が僕が作ったものだけじゃなくて独自に作るようになっている。後は歌い手さんとかも現れて音楽の町になって行けば良いかと。もう町の飲食店では楽器の演奏を楽しみながら飯を食べるなんてのも出てきてる。後は勝手に旅芸人など来ていろいろやってくれれば。外の世界の文化に触れてまた刺激を受けると相乗効果で高まってくる。評判が広がれば来てくれるとは思うのだけど。




