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分身の術

 早速やったら出来た。これでオールレンジ攻撃が出来る。


「また歴代最強に近づきましたね」

「ふっとばすよー」

「多分神主さんいざとなったら町を電子レンジにみたいに出来ますよね」

「そこまで広範囲は無理だけど、んまそういう方向性だよね私の妖術は一応攻撃力最高は私だと思うよ。後出しジャンケンみたいだけど」

「僕と言う後継者でパワーインフレ止めます…。あんな頭の悪い火力真似出来ない…」

「ひどい言いようだな」

「もし国家規模の軍隊と戦うなら神主さんは僕より強いです。でもね戦争が起こらないって言ったのは神主さんでしかもこの街だけなのでその規模の意味が薄い…」

「ロマン感じてくれー」


 しかし、何故ロボット系は中々上手く行かないのに分身の術は出来るんだ。一応本体はある。複製だけど複製じゃない。だって戦闘終了後消せる。僕が2人この世界にこれから生きていくわけじゃない。双子じゃ無いんだよな。無茶苦茶なほど簡単に出来るってなんとも言えない。おかげで術としての応用がイマイチ上手くできない。もっと繊細で細かいものが良いんだよな。僕だけならこれで洗濯と料理同時に出来るから家事に使えるけどね。ただハイレベルすぎて転生者の僕限定。


 僕は人形を使って空を飛ぶことを試していた。動き回るのが向いてない。ただ浮かすだけで人形ならそれほど難しくない。何がやりたかったかといえば、俯瞰になる。これによってチーム戦での後方支援を徹底させた。すぐに見渡せるので戦力が必要な所に適切に妖術を使って支援をした。ただ一つ問題だったのはこれに慣れるとかなりやばい点。飛ぶ魔法は高度すぎる。多分神主さんしか僕以外無理だって僕これ飛んで無いから…。ただ僕はこれ真実は言わなかった。飛んでるわけじゃないとだけ話しておいた。なんとなく実は別の所に居ますって言えなかった。たまに実験的な戦いはするけど、基本僕は支援を重視して戦っていた。問題点はすべて僕の支援が強力すぎて僕が居た時だけの戦略にしかならなかった。


 速攻で片付けるのが一番美味しいけど、角度の違う戦闘をするって意味で仲間が死なないって目的にはこれかなり効率が良かった。例えば僕が先手必勝で片付けてしまう前の作戦だと僕が居ないときにまだ戦歴の浅い仲間が育たない。だって僕に必要なのはNO2あたりまでで、その後おまけでしか無い。長い目で見ると必ずしもその戦い方は正しいか?となる。実は以前は気が付かなかった。僕は速攻終了最高って考えが強いから。不確定要素を減らすこれをいつも考えてるから。それゆえ神主さんのやりすぎ火力は嫌いなんだ。転生者が一人なのは都合が良い。あの人の戦闘の方針には絶対従えない。全く違う理由でやめた時、弱点が見えてきた。前ばかり見て後ろ見てなかったってつくづく思う。後ろの人を活躍させてなかった。ただ効果高すぎて別の意味でまた見習い離れしてきた…。


「神主さん天才の悩みと言うか孤独。何故転生者だけがこうも妖術のレベルが違うんですか?」

「一番の理由は魔法が低レベルだからだよ。内弁慶、井の中の蛙忘れてはいけないよ…」

「まあちょっと勘違いしてたかもしれませんね。ただ僕神主さんと較べるとまだまだでしょ?なのにそのレベルが街の人と較べるとハイレベルすぎる。神主さんと共通で僕らだけ異常に妖術が使えすぎる根幹が知りたくなるわけです」

「また魔法の話しになるけど、魔法は低位なものは無詠唱もあるが基本呪文が必要になる。それに較べると妖術ってどこに差がつくか?わかりにくい。それはイメージが土台になってるから。この実現力に多分大きな差があると見てるよ。イメージに大きな才能の差があるわけじゃない。イメージを具現化、具象化させるこの変換に大きな開きがある。それはもう根本から違うと思えばこの差が理解できる。もう一つついでに話すと今私と祐一の差は逆にイメージの差になる。街の人が低いままでもそれなりに上達するのはここになる。成長過程はその点町の人も祐一も大きな差があるわけじゃない」

「そうそうそれも知りたかったんですよ。それを皆が分かってくれればね。僕って神主さんしか比較にならないんですね?」

「そういう事。あんまり突っ込むと周知になるから。最近祐一を見直しててもっと自由にやらせるべきだと思ってるから。敢えて見習いに留めておきたい。上手く言って置くよ。私も今これ思いついたから…」

「大丈夫なんですか?それ」

「科学と較べたらそんなしっかりした理屈にならないよ。ただ私は成長した過程を経験としてもってるから有難く聞いておけば良いさ」


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