魔法世界の町
僕は責任感は強い。でもそれ自己満足で、他人のために何かをして嬉しいって気持ちが薄すぎる。両極端な性質のせいで生前からかなり苦しんでいた。またこれかになってる。僕は向いて無いから選ばれたんだろうな。向いて無いから選ばれるってこの矛盾の答えを出したかった。僕が満足しきれなかったのは、マイナスの地域に現代って0を持ち込む事でプラスを生む。これが詐欺だと思うから。現代って0に妖術ってプラスを体験したかった。今回結果を求めていたわけじゃない。以前みたいに闘技場を考えていてそのため妖怪退治の妖術アップのモチベーションが高まった。あれを求めていた。以前やった事の後始末は意識していたのはある事はあるけど。
次僕は保存食の開発をしていた。一つ考えあった。
「神主さん保存食が完成したので野宿でモルトまで行って数人で日帰りで帰ってくるってどうでしょうか?」
「そんな無茶しなくても」
「僕だけの話じゃないんですよ。改以外の連中って魔法の練習とかもしてて外に良く出かけるんですよ。つかー前から念のため境界線の外の戦闘も考えてるでしょ?」
「農家すべてが街だからね。いざとなったら彼ら犠牲にしてでも逃げなよ。はっきり言ってどうあがいても私達は彼らより外では弱い」
数名を誘って野宿一泊二日のモルト旅行が始まった。実は危険だった。ただ僕は自分の力不足を知った。彼らは外の世界でも多分やっていける。僕は間違いなく強い。だが彼らはもっと強い。当然だろう僕らは毎日命がけの戦闘が日課なんだから。そして彼らは本当に死んでなかった。改になってないと言うのは相当強い。僕は彼らを心配していたがそれは僕の尺度だった。魔法が使えるというのはこれほどすごいのか。彼らには良い経験になっただろう。必ず複数での行動と上の人と話し合って僕を抜いて他のメンバーを入れて彼らはモルトへの用事を果たしてもらうグループになってもらった。いずれ何か芽が出るかもしれない。ただ僕はそこに参加する事が無い。多分僕は彼らに守らせてしまうから。元々こういったグループは先代にはあったらしい。先代が死んで長いので途絶えていただけらしい。神主さんがなんだかんだで外の世界が詳しいのはこういう事か。今回の改善点は簡易的な保存食の改良ぐらいか。
ただ誤算は境界線の外の農家の防衛ってのはどうも空回りの部分が合った。そんな危なかったらあんな事やらせるわけがないよな。元々こっちが主眼としてて改以外の人達が妖怪退治に参加してるのかな?このあたりはいろいろあるみたいなので僕はあまり突っ込まなかった。神主さんも上手く行ってる事はわざわざいじらないらしい。
「神主さんなんとかモルトとの交流の道筋は付きましたけど。これ彼らの遊興のような部分がありますね…」
「この街良い町だからね。頻繁にいけると危険が多いだけだから目的が無いとあんまり行かないかもね。ただ改の人達と同様に見ちゃ駄目だよ。彼らにとっては外も内も戦闘は似たようなもの」
「毎回あんな危険な思いでやってるんですか」
「その程度は祐一とはかなり違うと思う。私達は内と外では反比例するぐらいに弱いから特別すぎるよ」
度々迷走している。僕は最初から一瞬だけ何か盛り上がるけど、それが続かずやりたい事からやらなければいけない事になってしまう。根気が無いわけじゃない。長く軌道に乗るようなやりたい事をして無い。誰が僕を転生されたか知らないけど、もっと僕すんなり楽しめるように用意しておいてほしかった。なんでモチベーションが上がってこないかな?と考えていたらあれだがむしゃらにすぽーつしてるわけじゃなくて、かっこよく見えるプレイばかり拘ってる。かっこよくやってるわけじゃないけど、勝つことより倒し方を無理矢理工夫してる。
「モルトへの旅無駄じゃなかったかもしれない」
「どういう事ですか?」
「以前から魔法世界について祐一は知りたがっていただろ?一端ぐらいは見えたかも」
「是非教えてください」
「都市と都市を繋ぐ国家みたいなものは無いね。でも転生者の町とは一線を引いてる。それは多分宗教だと思う。私達は神に触れられない部分がちょっとあるからね」
「神主さん見事に日本の宗教観を乗っ取りしてますよね」
「そもそも私神様じゃないその点神主我ながら上手い役回りだと思う。だからって強い宗教的つながりじゃない。元々あった緩やかな繋がりに私達が割り込んだ形になってる。このあたりは私が知ってる情報と大きな違いは無い。ただここからが意味がある。そういったバランスが微妙に崩れてる地域がある。街同士の距離が近いところがアル。そこの一番大きな街は私が知ってるより多分発展してる」
「それ以外は街同士が離れて点在してるってこの世界のありようは同じなんですね?」
「そうなる。ただ面白いなと思う。私が前から話してた距離が絶妙なバランスだと言う話しで、逆に争いじゃなくて発展したと言うのがね」
「それは僕らの様な転生者の町と魔法世界の隣接ならやばかったかもしれませんね」
「宗教や似た人種の繋がりってのは大きいのかもね」
「それにしても都合よく隣接する町なんてありますね」
「それがそうでもない。私達はそれが出来ない事情がある」
「どんな?」
「今の境界外の農家を独立した街としてやれない事も無い。このあたり基本的にモンスター出無いから。歴代の転生者がそれを止めてる。やがては生活の違いから全く違う町になってしまって争いの元になるからな」
「なるほどこれは魔法世界だけの事かもしれませんね」
「そうなる、やってやれないわけじゃないから。術の効果のある土地が広がらないと意味が無い」




