飲食店
「神主さん僕良い人に見られたいんでしょうね」
「そうだよだから普通の人なんだよ。それを捨てたら違うでしょ?」
「そうだと思います。正直町の事なんてどうでも良い。何より僕が楽しみたい」
「でももし天秤にかけて壊してしまう状況にあっても君はしないよ」
「でしょうね」
「楽器の話で良い方向に行ってたと思ってたんだけどね」
「僕も手ごたえあったのですけどね。ああ今になって神主さんが保留にしたの分かりました」
「私も経験者だよ。上手くやれたと思う事って平均的に見ないとまぐれ当たりがあるんだよ」
「ですねー。スランプです」
今の状況を抜け出そうと頑張っていた。転生した理由が分かってしまった。毎日抱いていた気持ちそのものじゃないか。具体的にこれって未練が無かったからピンとこなかった。折角貰ったチャンスなのに思いが強くて意識できた。僕は最高に楽しみたいんだよ。僕は分かってしまった。僕強すぎる…。レベルを落とす事で妖怪とは楽しめる。でもそれが凄い事なのか?を図るための相手が居ない。ただただ下にいて僕を尊敬してくれる人達ばかりだった。でもどうにもならない今でも手を抜いてるんだから。自分がレベルアップしていく楽しみがかなり弱い。大体イメージってのが良くない。すべてがなんとなくだ。もっと明確に分かりやすいものが欲しい。一応分かるけど譲渡ってそれが欲しかったってほどの物が無い。
「神主さんスランプ脱出教えてください」
「無理」
「早いですね」
「楽器で確信した祐一のモチベーションが高い状態はああなる。それを私は想定外だと思った。それ指導するの無理でしょ?」
「確かに、あの時は褒められて嬉しかったですけど。今になると貶されても的確な指示で成長できた本屋の頃の方が面白かったです」
「祐一はその点変なところがあるよね。想定外だと思ったのは普通って枠がいつものようにうまらなかったから。感情的なんだけど、感情的じゃない」
「自分でもそれ感じます。ただそれお前良く分からんから自分で乗り越えろって事ですよね…」
「そうなるね」
妖怪退治をなんとかしないといけないのは分かってる。ここからすべてが始まるから。ただ急がば回れとあるからな。彼女達とは関係切れていた。そんなすぐ分かるものなのかな?まあ良いや。今は忘れよう多分妖怪退治が結局は繋がってくるから。外から内に入りたい。内から外に行く流れはすべてカットだ。
僕は成果を見ようと食べ物やを回っていた。あれ思ってたのと違うな。
「神主さん飲食店でお金落としてくれるの期待してたのですが、上手いのですが、あれじゃ駄目でしょ?何故もっと現代の食べ物取り入れないのですか?」
「そこまで気が回らなかったな。後さ外の人のためでしょ?」
「そそ、それが多分町の人も美味しいから」
「相変わらず発想が逆だね。後材料が問題でしょ。カレー粉は無いよ」
飲食店のメニューの改善に乗り出した。今ある食材でまず現代的な料理を幾つか店の人に試食してもらってメニューにしてもらえないか?話し合ってすべて採用された。というか僕が店やれるほど。ただそれは関心がなかった。その点で僕は神主さんに近かった。原石は与えるけど、磨くのは現場の職人って考えがあった。まだまだ工夫の余地があると思ってるから。あの店ならそれが出来るだろう。元々不味いわけじゃない。外から来た人に驚きを与えたいから。同時に町の人も楽しんで。後は様々な品種改良に関わる妖術を神主さんに聞いて擬似カレー粉を作り上げた。どう擬似なのか?でそもそも代用品が多いのと、代用品すら妖術で無理矢理作った。0から作るわけじゃなくて、元の素材を辛い?とかそんな風に改良していく。生き物を弄るってなんかすごいけど、これ低級魔法でレベルアップには繋がらなかった。基本的には作物が持ってるものを利用してるのでそんなすごい捻じ曲げじゃなかった。
「懐かしいねカレー」
神主さんが喜んでいた。
「苦労しましたよ。ただ目玉が欲しかったのと一番日本料理らしいもので」
「笑っちゃうけど、この作り方は日本料理だよね」
「ええ和を意識してカレーウドンも作っておきました。これでカレーが浮かないと思います」
「あれ和食の器に合うよね。どんぶりで食うのが王道だよね」
「なんとなく中身滅茶苦茶だけど、側だけ和風の拘り分かりますね」
「でしょ?」
かなり良い循環を生んでいた。そもそも手を抜いたわけじゃない。この町日本料理ってだけで他の地域と違うから名物になってる。そうじゃないんだよね。僕が出したのは日本料理じゃない現代文明なんだ。そのショックを与えたかった。確実にこの町の名物になるだろう。今までは遊戯、本などのオマケだったけど、これで並び立つものにナルト思う。それらがすべて相乗効果を生む。そしてそのすべてが町の人の楽しみにもなる。素晴らしいと絶賛する気持ちと、これ何も術の修練が進んで無いよな?って振り出しに戻った感。実際大事なのは妖怪退治のモチベーションを挙げることだった。術のレベルアップ自体はどうでもよかった。軸とナル妖怪退治を抜本的に楽しいものにしたかった。見習いと言う立場だったけど、それは僕はかなりやる気が無いのと、未熟なのと、他事がすごくあるからそれで神主さんが調整してくれただけで、僕が居ない妖怪退治は考えられなかった。以前から意識していたが僕が居る前では死んだ事が皆無。ただ、僕が居ないと困るからやらないといけないって気持ちがモチベーションを下げていた。




