神主
「実を言うと面倒なんだよね。私も散々ごねたから。いいから行けって最後先代切れてたね。どれだけ話しても納得できない人はいるんだよ。でも基本転生者ってそうじゃないんだよ。素直になれないだけだから。これだけは実体験から本当」
「じゃ具体的に教えてもらえますか?」
「それねとりあえずやってみてから質問が良い。これも実体験。このシステム欠陥もあるけど中々良いなと思うのがすべて実体験で説得力OKな所だと思う。私は万が一の引継ぎ失敗が無い限りこのシステム凄いと思うのと、実はね本当に戦闘で死ぬって滅多に無い。何故か分かる?」
「だから実体験でしかでしょ?」
「これ結構しっかりしてるのよ。ここだけは話しておいたほうが良いと思う。はっきりいっていろいろ死んだら困るのよ。天寿と言うか戦闘で死ぬのは困る。次の転生者探すのも時間掛かるしね。私が何年待ってたか?とかそれはおいおい話すから。とにかくすぐ来ない場合あるのよ。すぐ来るためには出来る限り頑張って転生者は長く生きなきゃならないの。突然死なれると候補探すのに時間掛かる。何せこれ誰でも言い訳じゃないからね。やりたくないって人や長続きし無い人はこまるわけ。ミスマッチを減らしてると時間が掛かってしまうというわけ。しかも基本死んだ人だからね。でね戦闘に便利ないろいろなものが多分ウインドウで見れるから。開けてみてオープンとかいってれば適当に開くから」
「和風テイストなのに雰囲気壊しますね。」
「これねかなり前の前任者の趣味でコンビニとかあっても良いと思うんだよね。欲しかったら祐一が作ればいいとおもうよ」
「そういえば神主さん名前は?」
「いやもう私神主さんで良いから。そのうち嫌でもいろいろ聞くと思うから。神社ってここしかないから多分私神主さんで他の人にも通じるから」
「何故そんな隠すのですか?」
「祐一が突然だったから私も準備が無くてね順を追って話さないと吸収できないだろうなと思ってて、名前もその一つだから。でどう開けた?」
(そういえば忘れていた、確かに僕が脱線させていたな)
「開きますね」
「和風テイストね、私もいろいろ考えたんだけどね。それもまあオイオイね。本当に祐一がすぐ死んだ場合の引継ぎやばいよね。裏を返せば大丈夫ほとんどありえないからこのシステム出来が良いから」
(僕が悪いけど、もう和風テイスト気にして無いから…)
「あごめんごめん脱線したね。元は祐一じゃない?」
「まあそうです…」
(いろいろ言いたい事はあるが…)
「神主さんもしかして話し相手欲しかったとか?」
「いや私面倒だって言ったじゃない。私すごいのよ?いろんな人がここくるからね。もういろいろ相談にのったり話しまくり。でも実体が無いから不都合が多くて、大したこと出来ないって皆に言ってるのに人望かな?人が絶えないのよね。話し相手が欲しかったというより元来私は話し好きで、自分でもぐったり疲れてるのについつい話してしまうのよ。ウインドウねそれね、どうやって使うか?は戦闘の時試してくれないかな…。私ここから動けない悪いね。いろいろ弄ってたら便利に出来ちゃうから。そんな難しく無いから。後は神社の外に出て人に聞けば分かるからなんとかして。ついつい疲れてるのに長話しになってしまってゴメンね。同時に私も疲れたよ。じゃ」
と神主さんは目の前から消えてしまった。霊だというのは本当なのかもしれない。神社の外に出るとまさに神社だった。境内と呼ばれる場所になるんだと思う。人は居ない。階段を下りていくと町に出た。僕のイメージにある江戸だと思う。木造の平屋の集まり。ただそれほど家屋は密集してなかった。何かでアジアは人口密度が高いと話を見たことがある。あれが満たされて無いのかな?と考えていた。微妙に何か違うと思う部分がそれだった。元々僕が知ってるのも時代劇の印象が強い。ただ明治と江戸の境目の写真などを見ると意外と時代劇の映像は間違って無い。どうやってあんなもの調べたんだろうか?と不思議にナル。
(さてどうしたものかな?)
神主さんは有名人であると言うのはその話をすればすぐに話が通じるのかもしれない。今頃気が付いたが僕着物っぽいな。まっぱ転生じゃないようだ。とりあえず町中を歩いて人を探そう。こういうわけの分からない事態って過去に見たフィクションでついいろいろ計画してしまう。状況的には突然拉致されて監禁場所から逃げ出したら外国だった。そんな感じ。要するにドラマの主人公の様に何して良いか分からないって計画になってないな…。そうそう妖怪退治に行けと言われてた。やっと一人の老人が居た。
「申し訳ありません。あの神社の神主さん知ってますか?」
と僕は神社を指差した。他に無いらしいので分かるはず。
「ああ神主さんか生前から良く知ってるよ」
(そりゃ良く知ってるね)
「妖怪退治に行けと突然言われて困ってるのですが、神主さん消えてしまって」
「ああそれなら町外れの番屋に行けば分かると思う。ほれあの辺り」
そういってお爺さんは指差してくれたのでそこを目指すことにした。しばらくすると町から外れた建物が見えたが距離が遠い。ちょっとこれ時代劇のイメージと違う。町で火事や事件が起こる。それに対処する。そういうのが所謂番屋の役割だと思う。それがあんな町から外れたところにあるってなんだ?所々江戸テイストであって江戸じゃない。




