魔法の世界
僕はモルトまでの道のりとモルトを地図に付け足していた。それなりに強いメンバーならそれほど危険な旅じゃない。そういったメンバーとなら僕はかなり大きな戦闘力となるだろう。しかし一人では確かに苦しい。お金さえあれば妖怪退治してる改の一族以外の住人でいける。やはり他の転生者の町も見て見たい。ただ外貨獲得を無理をしては駄目だと分かったのでゆっくりやれば良いと先送りにした。転生者の町以外正直キリが無い。まずは魔法世界全体が知りたくなってしまう。だがそれはきりが無い。だからどこかで歯止めをかけるためにその場所になる。魔法世界は一度見てしまったら強い欲求じゃなくなっている。この世界にどんな歴史があるのか?分からないけど、根本的にはこの町の術と妖怪と魔法とモンスターって似てるんだ。そんなに違わないのかも?と思うと全体像は知りたいけど、そのため点在した町をすべて調べるのはきついな。大きな町があって強力な部族とかいないのだろうか?それは王と呼ばれるような。この町は神主さんがそれに近いものがあるからあってもおかしくはない。
僕は魔法世界はそれを知りたくなってる。転生者の町はどうやっても転生者が中心になるのが容易に想像が付く。でも魔法世界はどんな社会構造なんだろうか?と気になってしまう。予想外にすかすかだったので僕らの町のように都市国家みたいになってるのかな?と思う。それとも町同士を統括する王様がいるのかな?あまりに人が住んでなかった。これが僕に新しい知りたい事を作ってしまった。おそらく日本と違いすぎるからだろうな。人口を抑えている、戦争を起こさないようになってる。モンスターがすべてそういった基盤にあった。良く言われる共通の敵の存在は団結が高まるってこれだな。魔法世界の人は人間同士で戦わずにモンスターと戦ってるんだな。そして僕らは妖怪と。
以前とは違うモチベーションの下がり方をしていた。今でも外の世界はみたい。だが目的が変わった。さすがに魔法の町をすべて見回るお金が無い。そしてその欲求はモルトを見た今、以前に較べてものすごく弱いものになっている。僕の気持は内、この町に向かうようになっていた。お金が欲しく無いなら外貨目的も弱くて、娯楽の町と言うのも意図的にセーブしてた。回りとの調和を考えると急激な変化をしたくない。ゆっくりやろうという神主さんの意向と全く同じになっている。僕は妖術の習得と言う内向きに自分の目的が変わりつつあった。でもこれ実は問題がある。前からそれはやってる。他に強く向かうべき道を失って1つに絞られたに過ぎない。大きな火が合ったとして周りを鎮火して小さな火になってしまった。それでも燃えていることには代わりが無い。
僕はもう浮かす術を下手なりに会得していた。それでも十分に妖怪程度運べる。だが、根本のモチベーションを失っていた。今闘技場を作るには無理がある。単純にやる気が無かったわけじゃない。2つの問題があった。町の規模が小さい。次にこのまま娯楽の町にするにはもう1つぐらい目玉がいる。闘技場でゴールを迎えるなら止めた方が良い。大規模な施設であるため町が大きく変わるならそのまま次の方向性を作っておかなくてはならない。敢えてとめる。これがとても良い事に思えてならない。今ある施設を町に馴染ませる。元々それは町の人が楽しみ施設だからとても良く町に馴染んでる。でも闘技場はこの町には不釣合いだ。どうしても外から来る人のための施設になる。全く質が違う。良くある形では演劇や歌などだろうな。なるほど先にそちらをやっても良いかもしれない。こういうのを待ってたんだと思う。町に馴染む形の娯楽が土台にあって成立する。歌が文化になって町の土台になっていく。ただどうやって定着させるか?とこの町ならではの術と絡めたい。
「神主さん歌を文化とするために楽器を上手く術を絡めて作れ無いですかね?」
「良いんじゃないの?あれ高い金属加工技術が要るからそういうの術で代用すれば良いよ。後ピアノとか大がりなのでああいのうとかね。ただし、いきなりピアノは無理だよ。シンプルな音を作るような術を土台にやると良いかも。私はねそういうの一切やってないから多分今の術にはすべて譲渡できたとしても無い。でも新しい術を作るほど祐一のレベルは高くない。既存の術を組みあわせたりして出来ないかな」
以前から風の妖術を使ってて音がなるのを知っていた。副産物なんだけど、威力をものすごく落として金属製の管にこれをやってみると面白い音が出た。後はイメージでいろいろと変えて言ったら音階が出来た。ただ失敗してスパンと切れたりして試行錯誤だった。元々戦闘用の妖術なので仕方ない。本当に過去戦闘用の妖術から発展したのかな?って今回の事で疑問もあった。確かに出来る事は出来たけど…。後は様々なあっちの音楽を笛のようなもので奏でてみた。評判が良かったので風の妖術が上手いものに教えた。後はこういったものが根付いていけば良いかなと。歌の町にするための地道な一歩だ…。




