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巨人と猫  作者: sai
6/12

4、話し合いをはじめましょう

いまいち一話の長さがわかりません

このくらいで大丈夫でしょうか…

4、話し合いをはじめましょう


食堂のご飯はとっても美味しかった。そりゃあもう、ほっぺた落ちるかと思ったね。

多少の違いはあったけど、ほぼ私のいた場所と同じ食事で助かった。

特に好き嫌いはないけど、さすがに正体のわからない食べ物を食べる勇気はないです。

あまりにも私が美味しそうに食べるからと宿の料理人の人がデザートをサービスしてくれた。

いい人!!ありがとう!!

りんご大好きです。



*****




今は部屋に戻って一休みしているところ。

しばらくぼーっとしてたら椅子に座っていたブライトに手招きされてトコトコと近くに寄って行く。

頭を撫でられた後に促され近くにあった椅子に座った。


さぁ、話し合いをはじめましょう。


「私から質問してもいい?」


先手必勝とこちらから質問をする。


「あぁ」

「この世界ってどんな場所?」


きっとすごくおかしな質問をしただろうけどブライトは何も言わずに答えてくれた。


「ここは南の国だ」

「南の国?」


聞き返すとブライトは何も無い空間から紙をだし絵を書いて説明してくれる。

え、どっから出したのその紙!?

後で聞こう。


曰く、この世界は1つの大陸から成っており大陸には大きく分けて4つの国がある。

それが今いる南の国と北の国、東の国、西の国。

それぞれ王が国を治めている。

国には大小様々な街や村があるけど、長的な人はおらずギルドと呼ばれる機関が実質治めているらしい。

ギルドには一般人も入ることができ、街で何か商売をしようとしてもまずギルドの許可と登録が必要だ。

ちなみにブライトも'火蜥蜴の尻尾'というギルドに所属して依頼をこなして稼いでいるらしい。

ギルドにはギルドランクというものがあり、上からSS,S,A,B,C,D,E,F,Gとある。

ギルド登録時に付けられ、本人の強さや功績によって以後ランクが上がっていく。


「ちなみにブライトはランクはどれぐらいなの?」

「…S級だ」

「へぇー」


どのくらい強いのかはわからないけど、上から二番目だし多分すごく強いのだろう。


「…驚かないのか」

「え、うん。すごいなぁとは思うけど」


ブライトは目を見開いて私を見た。

あれ?なにかおかしなこと言ったかなぁ


「そうか」


ブライトは何事もなかったかのように表情を元に戻すと次はこっちから質問してもいいかと言ってきたのでさすがに聞きっぱなしもあれだなぁと思って頷いた。


「何故昨日空から落ちてきたんだ?」

「うーん、それがわからないんだよね。気付いたらあんな状態だったし」

「ヒカルは、その…違うところからやってきたのか?」


やっぱそう思うよねー

この世界のこととか知らないのはそりゃ疑問に思うよね。


「うん。日本って国から来たんだ」


特に隠す必要もないと思うし正直に言う。


「ニホン?聞いたこと無いな」


だと思う。


「この世界にはないからねきっと。自分でもよくわかってないけど、異世界?から来たと思う。地球なんて知らないでしょ?」

「あぁ、…ということはヒカルは狭間人か」

「はざまびと?」


なんですかそれ?


「違う世界から来た人間、世界の狭間に落ちてこの世界にやってきた人間のことだ」

「世界の狭間…」


私はいつ世界の狭間に落ちたのか…

思えば、この世界にやって来る前の記憶が無い。

その事実に気付き動揺する。

顔にも出ていたのかブライトが心配そうに顔を覗き込んでくる。


「ヒカル?」

「なに?」


不安を表に出さないよう、つとめて明るい声を出す。

今はこの違和感を無視しよう。

多分気付いてしまったらダメな気がする。

きっと、壊れてしまう…


「あ、いや何でもない」


予想に反して明るい反応を返したからか、ブライトは頬をかいて眉を下げる。


「まだわからないことはあるけどそれはおいおい聞くとして、今日の予定ってあるの?」

「そうだな、今日はギルドに行こうと思ってる。報告もしなければならないし、ヒカルのギルド登録も必要だろう」


報告と聞いて不安になる。


「報告って?もしかして私のことどこかに言わないといけない?」


報告したらブライトと離されるのだろうか。この世界で優しくしてくれたブライトと離れるのは辛い。


「いや、昨日のギルドの依頼だ。ヒカルと出会ったのはその依頼をした後だったからな。狭間人は特に報告の義務はない、が国に保護をしてしもらえば安全かもな」


かなりの頻度で訪れる狭間人は問題がない限り特に言う必要はないそうだ。しかし国に報告すれば保護され安全な生活が保障されるらしい。


「…保護してもらうか?」


どこか不安そうにブライトが問いかけてくるが、私はブライトと離れる気はない。


「ブライトが迷惑でなければせめて自立した生活が出来るまで側にいさせて欲しい」

「迷惑だなんて思わない、いくらでも側にいると良い」

「…ありがとう」


ブライトが優しく笑って頭を撫でてくれる。

なんかだんだん撫でられて嬉しくなってきた。

慣れって怖いなぁ


ブライトがいいって言うのなら甘えさせてもらおう。

私はブライトなしではきっと生きられない。

自立できるまでって言ったけど、できたらずっと一緒にいたいなぁ




ありがとうございました!


ではでは

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